NHK「ハートネットTV・変わり始めた精神医療」「子どもたちの心」を見た感想!精神疾患の発症ピークについても

今精神疾患のため医療機関を受診する人の数は348万1千人だそうです。驚いたのは発症が10代後半から20代前半が一番多いという事です。心の不調を抱えながら医療機関につながらないで悪化してしまうこともあるようです。

精神疾患について私たちは学校でも習わなかったし、どんな病気なのかを知らずに偏見を持ってしまいがちです。

ハートネットTV・変わり始めた精神医療(1)「子どもたちの心」では、最近の精神医療について、特に子どもの治療や取り組みについて、医師、教育関係者、本人(精神疾患の治療を受けている若者)の3者の話を聞きながら「子どもたちの心とどう向き合うか」を考える、という内容でした。

精神疾患は誰もがなるかもしれない病気

精神疾患(こころの病気)とは、厚生労働省によると次のものになります。

  • アルコール依存症
  • うつ病
  • 解離性障害
  • 強迫性障害
  • 睡眠障害
  • 摂食障害
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 適応障害
  • 統合失調症
  • 認知症
  • パーソナリティー障害
  • 発達障害
  • パニック障害・不安障害
  • PTSD
  • 薬物依存症
  • 性同一性障害
  • てんかん

他にもギャンブル依存症なども入るのではないかとも思いますが、こうしてみてみると、まったく自分とは関係ない、とは思えないものもあり、誰がいつなってもおかしくない病気といえると思います。

特に子どもに多くなってきたといわれている発達障害や、2025年には5人に1人が発症すると言われている認知症などは他人事とは思えない身近な病気といえるでしょう。

子どもたちの心の不調は見逃されやすい

精神疾患の発症が10代後半から20代前半という事で、発症時に速やかに医療機関にかかることでその後の経過が違ってくると思います。

しかし現実は単なる甘えやなまけと思われたり、精神医療機関にかかるという選択肢がなかったりで、医療機関にかかるにしても耳鼻科に行ったり(幻聴が聞こえるため)、小児科にかかったりすることが多いという事でした。

しかし、そのような年代の人たちが自ら精神医療にかかるのは滅多にないと思うし、そもそも児童精神科や思春期専門外来がある病院が近くにあることは少ないのではないでしょうか。きちんと専門の医師がいるところで見てもらわなければ、医療機関にかかっても逆効果になる可能性もあります。

精神科に行って薬漬けになり、普通の生活ができなくなったという話も聞いたことがあります。

専門の医療機関がもっと増えることを望みます。

一番苦しいのは本人

精神疾患の症状が出てくると学校に通うのが大変になるので不登校になることが多いのですが、親や学校は、学校に行けるようになることばかりを重要視して、本人の苦しい状況を理解しない、というずれが生じることで問題が長引くこともあるようです。

周りは甘えやなまけだと勝手に判断しないで、本人の気持ちを聞くようにすることが大切です。

番組に出ていた医師は、若い患者さんを理解するために、彼らが聞いている音楽を、自ら聞いてみると言っていました。その音楽の歌詞が彼らの気持ちを代弁しているからだそうです。

本人は苦しい状況を聞いてくれる人がいなくて二重に苦しんでいるので、誰かが聞いてあげることで気持ちが楽になると思います。
また、今の状況を否定されると自分が生きていていいかわからなくなるので、「今は休んでいいんだよ」などの言葉をかけてもらうと安心するそうです。

また、本人の話が作り話の場合などでも、否定せずに聞いてあげることで、受け入れられているという気持ちを持ち、話すことで落ち着くこともあるようです。これについては言いっぱなし、聞きっぱなしの自助グループのやり方や、関係者が輪になって話を続けるオープンダイアローグなどにも共通することだと思いました。

心って本当に不思議で気持ちを聞いてもらえただけで楽になることがあるのですね。薬に頼らない医療がいいとは思いますが、医療関係者の手間や時間を考えると大変なことだとも思います。できれば身近に話を聞いてもらえる人がいれば違ってくるのでしょう。

政府の取り組み

2022年度から全国の高校で精神疾患についての授業が実施されるそうです。精神疾患についての理解が深まり、偏見を持たない人が増えるならとても良いことだと思います。願わくばもっと小さいうちに自然な形で知ることができたらよいのではないでしょうか。

例えば保育園児と認知症のお年寄りの交流などがもっと増えるといいと思います。
私が仕事でかかわっている幼稚園は、精神疾患を持つ若者が生徒に絵の授業をしているのですが、生徒は自然に受け入れているようです。

まとめ

体の病気に比べて心の病気は見えにくいし今まで取り上げられることが少なかったと思いますが、最近ではメディアでも話題になることが多くなってきたような気がします。
心の病気は本人が苦しいだけでなく家族も巻き込むし、自殺や事件などの社会問題にもなる要素があるのではないでしょうか。

NHKでこのような番組があり、自分の経験を話す人が増えてきたのはとてもいいことだし、今回は精神疾患について知るきっかけになる良い機会になりました。

厚生労働省の心の病気に関するHPはこちら

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