「死の翼アルバトロス」は、ルパン三世(TV第二シリーズ)145話で放送された作品です。
この作品では作中で不二子が重要な役割を果たします。
不二子がどのような目的でルパン一味と関わっていくのか?悪役となるロンバッハ博士の目的とは?
こんな疑問を解決すべく解説していきます。
また、2019年にSNS等の一部で話題となった不二子のぼかしシーンについても言及しています。
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目次
【ルパン三世】死の翼アルバトロスの不二子の役割を解説!
「死の翼アルバトロス」制作の背景とは
「死の翼アルバトロス」はルパン三世(TV第二シリーズ) 145話のお話で、155話「さらば愛しきルパンよ」と共に、宮崎駿が「照樹務」名義で脚本・演出を担当した作品です。
テレ玉でやってるルパン三世 PARTⅡ
この前の「死の翼アルバトロス」の雰囲気が未来少年コナンとか天空の城ラピュタに近いな…って思ったら、なるほど、この回の脚本の「照樹務」って宮崎駿さんの別名義だったのね。 pic.twitter.com/4OesjEBhp2— むうむう(むーちゅ) (@mukayan) September 29, 2021
本作の半年前に制作された「カリオストロの城」の作風を踏襲しており、第二シリーズで定番化していた赤ジャケットを脱いでいるシーンが多いなど、TV第二シリーズの内容に不満を感じていた宮崎駿が、そのアンチテーゼとして製作した作品として有名です。
この回以前にもルパンが悪と対峙する作品はありますが、ここまで明確に描かれることは珍しく、ヒーローとしてのルパンが全面に押し出されています。
これは「カリオストロの城」や「さらば愛しきルパンよ」にも共通する宮崎ルパンの特徴で、宮崎駿さんが様々な作品で描いている「反戦」をわかりやすく描いた形であると思われます。
また、アルバトロス号発進シーンやルパンと次元が乗り込む小型飛行機など、後年スタジオジブリで制作される「風立ちぬ」を思わせる演出が見られるところも製作陣の繋がりが感じられて、アニメファンにとっては見どころではないでしょうか。
個人的には大勢のモブ警官達が狭い船からわらわら出てくる様が初期ジブリ作品や、同じ宮崎駿さんの監督作品である「名探偵ホームズ」を思わせてほっこりします。
「死の翼アルバトロス」の内容は
物語はキャンピングカー内で夕食中のルパン達のところへ、不二子が何かに追われながら飛び込んでくるところから始まります。
銃撃戦の後、走り去った不二子は何かの部品を置いていきます。それは小型原子爆弾用の発火プラグでした。
持ち主は航空博物館の館長・ロンバッハ博士。ロンバッハ博士は小型原子爆弾を闇ルートで売ろうとしており、不二子が小型原子爆弾を狙ったためにルパンは騒動に巻き込まれてしまいます。
小型原子爆弾の密売を阻止し、囚われた不二子を取り戻すため、ルパンたちは巨大飛行艇・アルバトロス号を相手に戦いを挑みます。
「死の翼アルバトロス」で不二子の役割
作中では囚われのヒロインとして登場しており、不二子奪還がルパンと次元の目的の一つとなります。(不二子絡みの案件なので、五ェ門は呆れて序盤で降りています)
囚われている間、ほぼ下半身裸で過ごすというお色気要素もあり。
また、作中後半では劣勢を強いられるルパン達を援護するため、本作随一のアクションシーンを演じてアルバトロスを制圧するなど、もう1人の主人公としても立ち回ります。
不二子の激しいアクションは珍しいので、ここも本作の大きな見どころとなります。
不二子が盗んだものは小型原子爆弾
本作での不二子の狙いは小型原子爆弾。
ロンバッハ博士が開発した小型原子爆弾を自身の金儲けに利用できないか、と企んだことが物語のきっかけとなっています。
物語冒頭では、ロンバッハ博士から原子爆弾の発火プラグを盗み出したことで追われています。
囚われた後、小型原子爆弾の設計図を盗み出すことに成功します。囚われたことも、ルパン一味を巻き込んだことも、設計図を盗むための策だったと思われます。
しかし、ルパンには不二子の真の目的は見抜かれており、ラストでは設計図を奪われて空に撒かれてしまいます。
不二子にメロメロなようでありながら常に一枚上手なところがさすがですよね。
不二子の裸のぼかしとは?
2019年に本作はYouTubeにて無料公開されました。
その際、作中の不二子の裸シーンにぼかしが入り、SNS等の一部で物議を醸しました。
原作通り公開できなかったことは残念ではありますが、YouTubeのコンプライアンス上、必要な処置だったようです。
おはようございます。来月ルパン三世死の翼アルバトロスが金ロー地上波で放送されますが不二子ちゃん終始スッポンポンのポンなんです、、、無事放送されるのか不安です泣笑
明後日のテレビ埼玉アルバトロス放送は問題ないでしょうが(*´艸`*) 笑 pic.twitter.com/TlS1w27d6e
— AZA (@55bb89) September 25, 2021
ロンバッハ博士の正体についても
ロンバッハ博士の正体は死の商人
作中で悪役を務めるロンバッハ博士。
ハゲ頭に丸メガネ、髭面と宮崎作品に出てくる博士らしいルックスをしています。(ラピュタに出てくる空賊のじっちゃん、千と千尋の釜爺など)
「ルパン三世 死の翼アルバトロス」セル画はすき焼きシーンに死の商人ロンバッハ・・・当時ロンバッハはお気に入りのキャラでした!しかし145話は最終話と並んで最高でした・・・はい pic.twitter.com/DXxUTN3twJ
— おいちゃん (@MTJMTJ02) May 22, 2016
表向きはロンバッハ航空博物館の館長ですが、その正体は自身の発明した小型原子爆弾と発火プラグを密売し金儲けを企む死の商人です。
巨大飛空艇アルバトロス号で世界各国へ小型原子爆弾を輸送販売しようとしています。
表面上は紳士的な人物ですが、正体は狡猾で卑劣な悪党です。
また、不二子を第一夫人にしようとするなど、美女好きの一面もあります。
まとめ
この記事では、ルパン三世(TV第二シリーズ)145話「死の翼アルバトロス」の製作背景や物語の概要、キーキャラクターである不二子の目的やロンバッハ博士について解説しました。
本作は宮崎駿が脚本・演出を務めており、9000枚を超える動画枚数(通常は4000枚程なので、二倍以上の動画枚数!)と「カリオストロの城」を彷彿とさせる演出により、まるでコンパクトな劇場版のような完成度を誇ります。
ルパンが小型機を操るドッグファイトのシーンは、元々「カリオストロの城」に入れたくても入れられなかった没アイディアらしいですよ。
「カリオストロの城」は好きだけどTVシリーズは数が多くてどれから見ればいいかわからない、という方は本作からの視聴を強くオススメします。
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