竜のハクを追いかけた紙の鳥は何?千の肩に付いた式神の正体についても

この記事では、「千と千尋の神隠し」で竜のハクを追いかけた紙の鳥について考察していきます。

また、その後に千の肩に張り付いていた式神の正体についてもまとめていきます。

この記事が「千と千尋の神隠し」をより深く楽しむきっかけになったら嬉しいです!

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竜のハクを追いかけた紙の鳥は式神

式神とは?

竜のハクを追いかけた紙の鳥の正体は式神です。

式神とは、陰陽師(おんみょうじ)が使役する鬼神のことで、陰陽師は位の低い神(「荒ぶる神」や「妖怪変化」と呼ばれるもの)を呼び出して使役したと言われています。

陰陽師が鬼神を使役する際、式札という和紙でできた札に鬼神を宿らせていました。

式札は用途に合わせて人や鳥の形をかたどっていたそうです。

「千と千尋の神隠し」の式神は鳥の形をかたどったものですね。

式神は最近だとアニメ放送中の「シャーマンキング」でも登場するので、馴染みがある方も多いのではないでしょうか?

「千と千尋の神隠し」に登場する式神を使役しているのは銭婆(ぜにーば)です。

銭婆は強力な力を持つ魔女なので、式神を使役することができるようです。

式神はなぜハクを追いかけた?

式神がハクを追いかけた理由は、盗まれた「魔女の契約印」を取り返すためです。

「魔女の契約印」はその名の通り、魔女が誰かと契約を結ぶ際に用いる強力な魔力が込められたハンコです。

銭婆の「魔女の契約印」には油屋の労働契約を変更する力があるとのこと。

ハクは銭婆が所持する「魔女の契約印」を盗み出す指示を受けていて、実際に盗み出すことに成功しました。

しかし、盗まれたことに気づいた銭婆が取り返すために追撃で放ったのが、この式神なのです。

数えきれないほどに大量の式神がハクを襲うシーンは迫力がありますね!

竜がハクだと千尋が分かった理由

千尋が式神の追撃を受けている竜をハクだと分かった理由は明確に描かれていません。

漠然とした理解ですが、終盤にハクの本名である「ニギハヤミコハクヌシ」を思い出したシーンのように、外見に捉われていない想いや魂の形のようなものを感じたのかもしれません。

「ニギハヤミコハクヌシ」を思い出した時も小さい頃に琥珀川に落ちた時のことをフラッシュバックしていました。

同じように、竜の姿やその瞳を見て、ハクを感じたのかもしれません。

釜爺風に言うと「愛の力」なのだと思います。

式神が帰ったのはなぜ?

ハクを追撃していた式神ですが、途中でいっせいに引き返していきます。

その理由はハクが油屋内まで逃げ切ったためだと思います。

油屋敷地内は強力な魔女である湯婆婆のテリトリーなので、式神では太刀打ちできないと判断したのではないでしょうか?

または、「魔女の契約印」を盗み出したハクが油屋に辿り着いたことで、「魔女の契約印」の行方が明確になったため焦る必要がなくなったと判断したのかもしれません。

どちらにせよ、式神では「魔女の契約印」を取り返せない状態に陥ったと判断したと銭婆が判断したのでしょう。


千尋の肩に付いた式神の正体

銭婆の姿を投影

全ての式神が油屋から引き返したと思われました。

しかし、実際には1枚だけ式神が千尋の肩に張り付いていました。

この式神の正体は銭婆の姿と意識が乗り移ったものでした。

銭婆はハクにトドメを刺すチャンスを式神の中から伺っていたのです!

狡猾な手口に銭婆の恐ろしさを感じるシーンですね。

銭婆は後に敵対者以外には非常に優しい人物だとわかるのですが、この時点では恐ろしさが先行していて湯婆婆を上回るラスボスが来たか・・・と初見時に感じていました。

余談ですが千尋に張り付いた式神は片方の翼が破損しています。

この式神から投影された銭婆も片腕が映し出されておらず、描写の丁寧さを感じることができます。

銭婆は何をしようとした?

銭婆の目的はハクに盗まれた「魔女の契約印」を取り返すことです。

従って、隙を突いてハクを殺害して「魔女の契約印」を取り返したり、既にハクが手放している場合は油屋のどこに「魔女の契約印」があるのか所在を探ろうとしていたのだと思います。

式神の追撃、「魔女の契約印」にかけられた盗んだ者を死に至らしめる強力な呪い、そして式神を通じた潜入と攻撃と銭婆の戦略には隙がありません。

前述ですが、本当にこの時点では恐ろしい人物として描かれています。

絶対に敵対したくないですね。

それにしても、油屋に容易に潜入成功しているので、式神は潜入・偵察魔法としても非常に優秀ですね。

まとめ

この記事では、「千と千尋の神隠し」で竜のハクを追いかけた神の鳥について考察しました。

鳥の紙の正体は銭婆が操る式神で、銭婆の魔女としての力の一端を感じることができます。

「千と千尋の神隠し」は魅力的なキャラクターが多く、不思議な世界で成長していく千尋の物語も素晴らしい、とても素敵な作品です。

多くの謎も散りばめられており、考察しがいもあります。

絶対に見て損をしない色褪せない名作なので、未視聴の方には是非見ることをおすすめします!

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