キングダムで蒲鶮(ほかく)は王弟成蟜謀反の首謀者?死亡シーンについても

古代中国の荒れ狂う戦国時代の中、英雄たちが熾烈な争いを繰り広げる『キングダム』は長く愛される大人気漫画です。

さらに、アニメ第4シーズンも2022年4月から始まり、ますます盛り上がりを見せています。

本記事では、屯留の城主代行である蒲鶮(ほかく)について詳しく解説していきます。蒲鶮(ほかく)は王弟成蟜謀反の首謀者なのでしょうか?

そこには大王嬴政の宿敵である、相国呂不韋の影が隠れていたのです…。

 

 

キングダムで蒲鶮とは?

 

じつは、屯留の城主代行である蒲鶮(ほかく)は呂不韋の仕向けた刺客でした。

呂不韋は、大王嬴政の味方で勢力を伸ばしていた成蟜を葬ることで、嬴政が率いる大王陣営の弱体化を計っていたのです。

そのため蒲鶮を、成蟜の妻である瑠衣の実家屯留に忍び込ませることで、成蟜を謀反者に仕立てあげる準備を進めていたのです。

蒲鶮の登場は漫画の何巻?

 

蒲鶮の登場は34巻で、瑠衣が曽祖母の誕生日で10年ぶりに帰郷を果たした時でした。

蒲鶮は、美しい瑠衣を舐めまわすように眺め、さらに強引に手をつかんだりもしています。

普通は瑠衣のような身分の高い公女を、不躾に眺めたり手をとったりするのは無礼な態度のはずです。

蒲鶮の態度は明らかにマナー違反だと言えます。

蒲鶮の本性

 

瑠衣は屯留という秦国の北東の要所から、成蟜のもとに嫁いできました。

その時には、屯留にも男たちがいたそうですが、流行病で皆亡くなってしまい、代わりに蒲鶮が城内を取り仕切るようになっていたのです。

蒲鶮は屯留の城主代行となっていました。

年老いた瑠衣の曽祖母の力は衰え、蒲鶮は屯留での地位を強固なものにしていきました。

さらに、蒲鶮は城主代行になった1年前から近隣の有力者にお金をにぎらせ謀反の下地づくりをしていたのです。

そして、成蟜が謀反を起こしたことを雄弁に主張し、民衆たちを易々と蜂起の渦にのみ込みました。

屯留はもともと敵国である趙の領土で、もしも趙が屯留にせめてきた場合、敵の手に落ちやすいと言われてきました。

呂不韋はこれまでに、各国の重要人物を派手な宴に招き、宝石やお金を配ることで他国の要人を買収していました。

そして、あらかじめ趙の大臣とのパイプを繋ぎ止め、有力な将軍たちが出征しているタイミングを見計らい、趙国軍を屯留に攻めさせるように仕向けました。

しかもその時は、成蟜の愛妻である瑠衣がちょうど屯留に帰郷している時で、さらに蕞を守った政に影響されていた成蟜は軍を引き連れて遠征しました。

趙軍は、成蟜軍に押されると半日であっさりと退却し、成蟜は厚い歓迎を受けたはずでした。

しかし、成蟜は敵の退却の速さを不信に思い、瑠衣に会わせるように蒲鶮に何度も問いかけます。

蒲鶮はその問いかけを無視し、もう一度兄王である嬴政を裏切り、反乱を企てようと持ちかけます。

成蟜はそれを断り、将軍袁夏に蒲鶮の首を斬るように言いますが、仲間であるはずの将軍龍羽が袁夏の首を先に跳ね上げました。

味方の兵は一斉に殺され、成蟜は捉えられ蒲鶮は成蟜を謀反の主犯格に仕立てあげました。

 


蒲鶮は王弟成蟜謀反の首謀者?

王弟謀反とは?

嬴政は第3シーズン(漫画30巻)で、王都咸陽を守るために蕞に進軍しました。

このことで、国民の寵愛を一心に受け、ますます国民の指示を得るようになりました。

しかし、大王嬴政の王弟成蟜が謀反を企てたことになれば、国民の信頼は失われ呂不韋が王として相応しい立場になりやすくなります。

今回は呂不韋の策略によって、成蟜は軍を引き連れて趙国と結託し秦と対立してしまうような立場になってしまいました。

呂不韋は、自分が王座につきやすくなるように印象操作をしていたのです。

蒲鶮は王弟成蟜謀反の首謀者?

蒲鶮は謀反の首謀者に見えますが、その全容を操っていたのは呂不韋です。

呂不韋は、先述しましたが趙国が攻めやすい場所にある屯留に狙いを定めて蒲鶮を忍び込ませたのです。

そして、瑠衣を囮にし成蟜が謀反を起こさざるを得ない状況を作り出したのです。

呂不韋は蒲鶮に、作戦が成功したら屯留と領主の娘である瑠衣を譲ると約束をしていました。

蒲鶮が好色で綺麗な女性に目がないことを、呂不韋は見抜いていたのかもしれませんね。

蒲鶮の目的

蒲鶮は屯留の王になるという野望を持っていました。

貧しい生まれだった蒲鶮は、ぼろぼろの小屋ともいえな場所で草を齧りながら生きてきたようです。

そのため、一国の王になり安定した土地で勢力を奮うことが、蒲鶮にはとても重要だったのでしょう。

そのように土地や城に固執し有力者に劣等感を抱く有様は、一度目の謀反を起こした成蟜と重なるところがあるかもしれませんね。

蒲鶮の死亡シーン

蒲鶮は成蟜を投獄しますが、飛信隊の活躍で軍は劣勢に追いやられてしまい、慌てて成蟜の首を刎ねようと地下牢に急ぎました。

しかし成蟜は、看守たちを説得し既に逃亡した後でした。

やっと成蟜を見つけた時には、成蟜は瑠衣を逃し、腹部を刺されて重傷を負っていました。

蒲鶮は、王弟である成蟜に自分の野望を、コンプレックス丸出しでさらけ出します。

そして、瑠衣を辱める言動を口にする蒲鶮に激昂した成蟜は、ぼろぼろの体で蒲鶮に斬りかかりました。

以前は、刀を振る姿も拙かった成蟜でしたが、こんなにも戦えるようになったのですね。

蒲鶮は成蟜の刃に倒れました。

思えば蒲鶮は成蟜の過去の姿を再び映し出したようなキャラクターでした。

その過去の亡霊に打ち勝つことで、成蟜の成長した姿は読者の胸に強く焼き付けられました。

 

 

まとめ

今回は屯留の城主代行である蒲鶮(ほかく)について解説しました。

王弟成蟜謀反の首謀者かとも思われた蒲鶮(ほかく)ですが、黒幕は呂不韋でした。

呂不韋に屯留と領主の娘である瑠衣を譲ると約束され、貧しい生い立ちながら屯留の王になるという野望を持っていた蒲鶮(ほかく)ですが、最後は成蟜に倒されました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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