Congrats to CHAINSAW MAN by Tatsuki Fujimoto for winning the #HarveyAward for BEST MANGA! 👏👏@VIZMedia @CHAINSAWMAN_PR #manga pic.twitter.com/0WaHK3ySsh
— The Harvey Awards (@HarveyAwards) October 9, 2021
ハーヴェイ賞とは、アメリカの作家で漫画家であるハーヴェイ・カーツマンを称え、出版社ファンタグラフィックが主催する漫画の賞のことです。
1987年から開催されている、アメリカで長い歴史を持つ出版業界の中でも有名な賞で、日本の漫画作品も2000年代から海外部門として受賞されるようになりました。
過去には、手塚治や高橋留美子もSpecial アワードを受賞しており、『僕のヒーローアカデミア』や『とんがり帽子のアトリエ』もメインアワードに選ばれています。
しかし、2年連続で「Best Manga 賞」を受賞したのは『チェンソーマン』だけだそうです。
チェンソーマンのアメリカでの人気
『チェンソーマン』がアメリカで人気の理由は、今までの少年漫画の常識を打ち破ったことと、グロテスクで大人も楽しめる世界観があった為だと推測されます。
今までの少年漫画は、夢を大切にしていて、特にナンバーワンになりたいという目的で動いていた主人公が多かったように感じます。
一方主人公のデンジは、普通の暮らしができて美味しいものが食べれれば良いという価値観で、等身大の主人公が逆に新鮮に感じたという意見が多かったです。
また、海外のアメコミでグロテスクな描写に慣れ親しんでいる読者は、逆に『チェンソーマン』の戦闘描写くらいがエキサイティングに感じたのかもしれません。
さらにアメリカでは、ディズニーやアメコミのように、鼻を大きく描いたり、足が大きかったり特徴がしっかりしているキャラクターを好む傾向があります。
そのため、頭に悪魔の形が現れる魔人や、トマトの悪魔などパッと見て、それがどのようなものかわかりやすいキャラクターが親しみやすかったのでしょう。
さらに、昨今マンネリ化していた、主人公やサイドキャラクターの過去を何編も連載する展開には、日本だけでなく海外の読者も心底うんざり感じていたようです。
過去の回想を断片的に抑え、物語の軸をしっかり明確にして展開していった『チェンソーマン』は、日本だけでなく海外でも受け入れられたのです。
コメントを残す