漫画『キングダム』は原康久先生による、中国の戦国春秋時代を舞台にした超大作です。
個性豊かなキャラクターが戦い、策略を巡らし、主人公信や後の始皇帝である嬴政を苦しめます。
本記事ではのちに始皇帝の側近を死に追いやった張本人と言われる、趙高(ちょうこう)についてまとめました。
毐国建国の際に、帽子を脱ぎその頼りない素顔を晒した趙高ですが、その手腕はどれほどのものなのでしょうか。反乱後の処遇についても見ていきます。
目次
キングダムで趙高は毐国を作り上げた天才?
趙高は、毐国建国の筋書きをほぼ一人でまとめ上げ、太后が直接政に赴き実行しました。
いつも太后に尻に敷かれているように見える趙高ですが、建国を任されるほどの力を持っているのでしょうか。
趙高は毐国の宦官
毐国(あいこく)建国で力を発揮したこの趙高は、キングダムでは国の骨格を作り上げた天才だと書かれていましたが、のちに秦を滅ぼした悪臣とも言われています。秦が滅びたのは始皇帝など他の人物にも要因はあったかもしれませんが、今後の趙高の動向も気になりますね。#キングダム pic.twitter.com/qNZR3ONdCI
— comic-search (@search_comic) July 18, 2020
趙高は、毐国の宦官ですが、山陽の戦いの前から太后に仕えていて頼りにされる存在でした。
太后に口移しでものを食べさせたり、肆氏(しし)に白紙の書簡を送り、嬴政を後宮に呼び寄せたのも趙高でした。
ガイドブックによると、趙高は武力や指揮力の数値は謎ですが、知力は92、政治力は90と高い数値となっています。
特に知力に関しては、呂不韋の数値である91を上回っっているので、相当頭が良いと言っていいでしょう。
太后は、趙高は宦官になっていなければ、最年少で丞相(じょうしょう)になれる器だと話しています。
趙高が登場するのは何巻?
趙高は太后とともに18巻で初登場しましたが、この時は顔が隠れる帽子を被っていたのでその素顔はわかりませんでした。
しかし、38巻では帽子を脱ぎ、その気が弱そうな素顔を晒すようになりました。
いつも何かを発言する時は、オドオドとしていて汗をかき、節目がちで下を向きながら話しています。
高貴な人の前では、頭を下げるのがマナーかと思いますが、趙高の態度についてはただの恥ずかしがり屋だと言っても良さそうです。
太后との信頼関係
太后と趙高の間には、厚い信頼関係があると考えて良さそうです。
初登場時は、太后が趙高の恥ずかしがるところを見て楽しんでいる様子がありましたが、毐国建国の際は絶対的な信頼を置いているようでした。
たびたび部屋に二人きりになり、法律の改変を任せたりもしていますが、全て任すと太后は言っています。
しかし、太后の隠し子の存在については、その情報が漏れてしまい、太后に泣いて詫びを入れていました。
またその気の弱さのせいか、毐国反乱を止めることはできませんでした。
趙高の手腕とは?
太后は、王族の身分と後宮の財力のおかげで毐国をつくることができたと言いました。
しかし、いくら金や身分があってもただの地方都市を国にするのは大変難しいことだそうです。
その筋書きを全て一人で作り上げた趙高は、やはり天才と言っても過言ではないでしょう。
毐国建国までの経過
咸陽王宮の者は、太后が山陽一帯を統治すると聞いた時は皆驚きました。
しかし、秦国は著雍の戦いから国が資金不足になり大変苦しい状況でした。
そのため後宮の財力を使って、山陽一帯を整備した方が良いと考えこの提案は受け入れられました。
毐国は兵を集め楼を作り、武器を揃え武器庫も作り毐国の設備は段々と整っていきました。
そして、始皇8年には太原一帯『毐国』として宣言され、皆驚きましたが宣言のみの国が長続きするはずがないと見ていました。
しかしその国力は急激に増大していき、各国から資金が大量に流れ込むようになりました。
楚と密約
趙高は、山陽に入る前から楚と密約を交わしていました。
恐らく楚出身の大臣である虎歴を介して行ったと思われますが、楚軍が秦の領土に侵攻してきました。
南にある楚軍と北にある毐国が秦に攻めいると、両側から挟み込ちをする形で秦に侵攻がしやすくなるのです。
このような牽制を行いつつ、毐国は勢力を拡大していきました。
遂には他国の外交官からも、毐国の嫪毐と呂不韋のどちらか先に挨拶をしにいくべきか迷うほどの存在になっていきました。
反乱後の趙高の処遇は?
勢力を拡大した毐国でしたが、呂不韋の計らいによって謀反を起こさざるを得ない状況に陥りました。
結果は昌平君の裏切りにより大敗し、反乱に関わったものは皆捕らえられました。
勿論趙高も例外ではなく、捕らえられ、蜀(しょく)という地に島流しになりました。
しかし、史実によれば趙高はまた秦に戻ってくることは確実です。
そして、始皇帝の側近である人々やキングダムの人気キャラクターである蒙恬を自殺に追い込むなどの悪行を果たすそうです。
キングダムでそこまでの展開が漫画になるかはわかりませんが、いずれにしろ趙高が島流しになったまま再登場しないことはないでしょう。
涙を流しながら太后を思った趙高が、どのように秦に戻り復讐を果たすのか…。
今後のキングダムの展開に目が離せないですね!
まとめ
毐国建国の影の首謀者である趙高についてまとめましたがいかがだったでしょうか。
いつも自信がなく汗をかいていて、弱そうな外見をした趙高ですが、恐ろしく頭が切れることを知って驚いた方も多いのではないでしょうか。
このような弱気な若者が、己の権力のために始皇帝の側近を殺していくと考えると、少々寒気を感じます。
今後のキングダムの展開に目が離せないですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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