もののけ姫でタタリ神とは?ヘビとの関係についても考察

 

 

もののけ姫の序盤に登場する強烈なインパクトを残した「タタリ神」。

「そもそもタタリ神って何?正体は?」

「アシタカの腕から生えたヘビとの関係は?」

「ナゴの守と乙事主はなぜタタリ神になった?」

などといったことが分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「タタリ神」とは何なのか、また、アシタカやサンから生えたヘビとの関係について解説します。

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もののけ姫でタタリ神とは?

タタリ神とは何?

主人公アシタカが住むエミシの村を襲いに来た怪物がタタリ神です。

全身に無数のヘビのような触手を纏っています。

その触手は変幻自在で伸ばしたり蜘蛛の脚のようにして進むこともできる。

タタリ神が動くだけで足元の植物や周りの木々腐らせるなど無差別に呪いをまき散らします。

タタリ神はアシタカの腕やナゴの守に取り憑く描写はあるのに単体での描写はありません。

つまり、タタリ神自体に実態は無く、動物や人間に憑くことでその姿を露にすると考えられます。

実際に「祟り」とは恨みや憎しみといった負の感情から生み出されるものなので、そういった感情が強ければ強いほど【タタリ神】になりやすいということが推測できます。

そして、タタリ神とは誰しもが心の中に持っている負の感情を表現したものなのだということが分かります。

タタリ神とは恨みや憎しみから生まれる神様なのです。

ナゴの守とタタリ神

エミシの村を襲ったタタリ神がナゴの守だったのですが、なぜタタリ神になってしまったのでしょうか。

ナゴの守はもともとシシ神の森に住む猪神であり多くの猪神を束ねる主でもありました。

しかし、エボシ御前率いる石火矢衆との闘いで仲間を失い、シシ神の森を追い出されたことをきっかけに人間に対する憎悪の気持ちが膨れ上がりタタリ神となってしまいました。

アシタカと闘う際は、終始苦しみながら闘っていたのが印象的です。

結局、アシタカに倒されてしまいますが、

死に際に「汚らわしい人間どもめ。我が苦しみと憎しみを知るがいい・・・」 と言い残していたことから相当人間を憎んでいたということが分かります。

乙事主とタタリ神

乙事主は鎮西(九州)に住む白く巨大な猪神の王です。年齢は500歳で目はほとんど見えないかわりに嗅覚が優れています。

アシタカの右腕の呪いがナゴの守の呪いであると分かるくらいです。

そんな乙事主もナゴの守のような完全なタタリ神ではありませんがタタリ神になりかけてしまいます。

ナゴの守の死を聞きつけシシ神の森に駆けつけますが人間たちに攻撃され、致命傷を負ってしまいます。

今まで威厳を保ってきたものの、ついに人間に対して怒りや恨みの感情が膨れ上がり体から赤い触手のようなものが生えてきて身体を覆われてしまいます。

「たとえ、我が一族ことごとく滅ぶとも人間に思い知らせてやる」というセリフからタタリ神になりかけてしまったことも理解できます。

最終的に乙事主はタタリ神になる前に、シシ神によって命を奪われます。シシ神が乙事主を苦しみから救ってくれたようにも思えます。


タタリ神とヘビとの関係についても考察

タタリ神とタタリヘビとの関係

そもそも、「タタリヘビ」とは何なのでしょうか。

タタリヘビとは、アシタカの右腕やサンの体から生えたヘビのようなものでタタリ神による死の呪いを受けた状態のことです。

この呪いを受けるとどんなことが起こるのかというと、

呪いを受けた者の命を少しずつ削る代わりに、その者の潜在能力を引き出し超人的な力を手に入れるようです。

実際に呪いを受けたアシタカは超人的な力でタタラ場の10人がかりで開閉する大門を片手で開けたり、すさまじい速度で矢を飛ばしたり、一撃で武士の両腕を斬り飛ばすなど人間とは思えない力を発揮していました。

タタリヘビはタタリ神によって受ける呪いであるため、タタリ神の一部であることが分かります。

タタリヘビはタタリ神の一部であるといえるでしょう。

アシタカの腕から湧き出るヘビ

アシタカは村を襲うタタリ神との闘いにより右腕に呪いを受けてしまいます。

右腕にははっきりと呪いの印であるアザが浮き出ていました。

その後は右腕からタタリヘビが生えてくる描写がいくつかあります。

特にタタリヘビの様子がよくわかる場面があります。

それは、アシタカがエボシとサンの闘いを止める際にアシタカの右腕から半透明のタタリヘビが湧き出ているところです。

その右腕から湧き出るタタリヘビの様子はひどく荒ぶっていました。

なぜなら、この時のアシタカは怒りの感情や攻撃の意思といった負の感情を表に出していたからです。

つまり、呪いを受けた者の負の感情が強ければ強いほど呪いによる力は強くなるということが分かります。

サンから生えたヘビ

サンもアシタカと同様の呪いによりタタリヘビが体から生えたような描写があります。

ですが、サンの場合は呪いを受けたというより呪いに取り込まれたという表現の方が正しいかと思います。

サンはタタリ神になりつつある乙事主の近くにいたため触手に取り込まれてしまっただけのようにも見えます。

つまり、サンは呪いを受けて体からタタリヘビが生えたのではなく、乙事主から生えたタタリヘビに取り込まれてしまっただけだと考えられられます。

しかし、完全に取り込まれてしまった場合はサンもタタリ神になっていた、もしくはアシタカと同じように呪いを受けていたかもしれません。

まとめ

・「タタリ神」とは恨みや憎しみから生れる神

・「タタリヘビ」とはタタリ神による死の呪い

・呪われた者は命を削られる代わりに超人的な力を手にする

以上、もののけ姫「タタリ神」についての解説でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

くまた
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