この記事では、「千と千尋の神隠し」のハクと千尋のその後を考察していきます。
物語の終盤、ハクと千尋は再会の約束をして別れます。
その後は描かれておらず見た人の想像に委ねられていますが、二人は再会するのでしょうか?
ネットで調べると出てくる、その後ハクが湯婆婆に殺されるという噂についてもまとめていくのでお楽しみに!
目次
ハクと千尋のその後を考察!
ハクと千尋は再会の約束をして別れます。二人のその後を考察していきます。
なんと20年ぶりに安藤雅司さんのイラストが公開されました。千尋とハクが手をつないで円を作っています。
仲睦まじい様子にほっこりしてしまいますね。
千尋とハクのイラスト20年ぶりに公開
千尋とハクが手をつないでほほえみ合う仲睦まじいイラストがTwitterで公開されて話題を呼んでいます。
作画監督を務めた安藤雅司さんが描いたもののようで、20年ぶりに封印解きました!とあります。
おはようございます。 pic.twitter.com/Q0s88vq7wY
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) January 6, 2022
ハクと千尋の別れのシーン
ハクと千尋が現実世界との境界に辿り着くと、以前は川となっていた帰り道が大草原に戻っていました。
別れの直前、ハクは千尋に
– この先には一人で行くこと
– 帰り道では絶対に振り返ってはいけないこと
– 湯婆婆の弟子をやめて自分も元の世界に戻るつもりであること
を伝え、再会を約束します。
ハクと千尋の永遠の別れのシーン#千と千尋の神隠し pic.twitter.com/KrGDouvrqg
— bad_knife (@re4_bad_knife) August 16, 2019
そして千尋はハクの忠告を守り、振り返りたい気持ちを必死に抑えてトンネルを抜けて現実世界へと戻ったのでした。
ハクのその後
作品中では描かれていませんが、ハクのその後はどうなったのでしょうか?
インターネット上では、ラストシーン以降の考察をたくさん見つけることができます。
その中には千尋が帰った後、ハクが湯婆婆によって「八つ裂き」にされるという恐ろしい考察もあります。
千と千尋の神隠しの都市伝説・裏設定
千尋とハクの別れのシーン。
ハクが名残惜しそうにしているのは宮崎監督曰く、永遠の別れを表現しているのだそうです。都市伝説ですが、ハクはこの後に湯婆婆に八つ裂きにされてしまったという説もあります。 pic.twitter.com/CaScE0Upio
— 映画好き男子🎬シネマヒッツ (@cinema_hitsTV) April 12, 2020
この考察の根拠となっているのは、ハクと湯婆婆が交わした約束です。
千尋とともに銭婆の元へ向かった坊を連れ戻す指示を受けた際、ハクは交換条件として「千尋と千尋の両親を元の世界に戻すこと」を湯婆婆に提示しています。
この発言は湯婆婆の怒りを買い、「八つ裂き」にされてもよいのかと問われ、「かまわない」と即答しています。
ハクのカッコいい見せ場ですね!
しかし、実際には「八つ裂き」にはされていないと私は考えています。
そう考える根拠としては、千尋を連れ帰る道中でハクが名前を取り戻したことが挙げられます。
ハクは湯婆婆に弟子入りする際、名前を奪われて労働契約を結んでいました。
名前が大切なものだとする「千と千尋の神隠し」世界において、名前を奪われ湯婆婆に逆らえなくなっていたのです。
しかし、ハクは「ニギハヤミコハクヌシ」という名前を取り戻しました。
名前を取り戻したことにより、湯婆婆と交わした契約の支配から解放されたのだと考えています。
千尋のその後
現実に戻った千尋の気になる点としては、異世界のことを覚えているか?ということです。
千尋が覚えているか否かを問われた宮崎駿監督は以下のように答えています。
宮崎「自分のやってきたことを全部覚えている人っていると思いますか?いないでしょ。でも銭婆の『一度あったことは忘れないもんさ』という言葉通り、人間の記憶って、思い出せないだけでどこかに残っているものだと思うんです。」
覚えているとも、覚えていないとも取れる意味深なコメントですよね。
私は「千尋は異世界での出来事を覚えていない」と考えています。
しかし、それはただ思い出せないだけで作中で描かれた千尋の精神的な成長は維持されています。
銭婆から貰った髪留めがそのまま残っていることから、決して夢のように異世界での出来事が消えてしまったということはないでしょう。
千尋の心の成長、芽生えた自立心はそのまま残っているのではないでしょうか。
二人は再会するのか
再会の可能性
ハクと千尋は別れ際に
千尋「ハク、私たちまた会えるよね?」
ハク「ああ、きっと会えるよ」
と再会の約束を交わしています。
では、この再会の可能性はあるのでしょうか?
ハクは人間ではないため、劇中で描かれたように人間の姿で出会う可能性はないと思います。
しかし、だからと言って再会しないとは言い切れないでしょう。
例えば、千尋がどこかの川を泳いだ際にどこか懐かしい、知っているような感覚を覚えるなど、間接的にハクの存在を感じるような再会する可能性はあると思います。
例え異世界での出来事を千尋が覚えていないとしても、ハクの本名を思い出した時のように幼少期に川に落ちた時に感じた気配を思い出す可能性はあるのではないでしょうか。
再会しない可能性
しかし、上記の通りハクは人間ではないので、逆に再会しない可能性が高いとも言えるでしょう。
再会できないことはわかっているが、現実に戻ることを躊躇う千尋の背中を押すために
ハク「ああ、きっと会えるよ」
と優しさからの嘘をついたのかもしれません。
寂しく切ない解釈ですが、再会しない可能性の方が高いと私は思います。
個人的にも再会することが必ずしも必要とは思わず、別れと忘却による切なさがあった方が美しい物語になるように感じています。
まとめ
この記事では、「千と千尋の神隠し」のハクと千尋のその後を考察しました。
「千と千尋の神隠し」は、油屋での出会いや思い出を最終的には失ってしまうけれど、出会いと別れを経験することで千尋が成長する物語だと私は考えています。
多くの謎も散りばめられており、考察しがいもあります。
絶対に見て損をしない色褪せない名作なので、未視聴の方には是非見ることをおすすめします!
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