「千と千尋の神隠し」に登場する銭婆(ぜにーば)。
湯婆婆(ゆばーば)そっくりの2頭身スタイルでインパクト抜群の外見をしています。
ハクを死の寸前まで追い詰めるなど恐ろしい魔女として描かれる反面、千尋(ちひろ)には近所のおばあちゃんのように世話を焼いてくれるなど、ギャップが激しいキャラクターです。
この記事では、怖いはずの銭婆が千尋に優しいのはなぜなのか考察していきます。
また、物語のキーアイテムである「魔女の契約のハンコ」の呪いについても解説していくのでお楽しみに!
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目次
銭婆は怖いが千尋に優しいのはなぜ?
銭婆とは
銭婆とは湯婆婆とそっくりの外見を持つ双子の姉であり、強力な魔力を持った魔女です。
データ放送企画「名セリフdeキター!」
銭婆「一度あった事は忘れないものさ 思い出せないだけで」の結果発表715,314キターーーー‼️
でした😆 pic.twitter.com/w4X3NCN1bi
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 16, 2019
あまりにそっくりなため、坊(ぼう/湯婆婆の息子)が湯婆婆と間違えるほど。
紙やカンテラに命を吹き込んで使役しながら、「沼の底」という油屋から遠く離れた駅に住んでいます。
「2人で1人前」と語っていますが、湯婆婆との仲は悪く、湯婆婆からは性悪女と呼ばれています。
湯婆婆との関係
前述の通り、湯婆婆は双子の妹です。
「2人で1人前」と言っていることから、2人同時に魔法使いになったと思われます。
ただ、今は姉妹仲が悪く、お互いに憎しみ合っているようです。
(どちらかと言うと、湯婆婆の方が銭婆を嫌っている印象ですが)
もしかしたら、油屋も昔は共同経営していたのかもしれませんね。
そして、油屋経営権と財産を独占したくなった湯婆婆に油屋を追い出されたのではないかと予想します。
銭婆は怖い?
釜爺(かまじい)からも「あの魔女は怖い」と言われている銭婆。
そのコメントは本当で、自分に害を及ぼす者には容赦がありません。
銭婆の元から魔女の契約に用いるハンコを盗み出したハクに対し大量の式神を用いて攻撃したり、ハンコに盗んだ者が死に至る呪いをかけるなど、非常に恐ろしい振る舞いをしました。
呪い本体は可愛らしい虫のようでしたが、千尋がニガダンゴを持っていなければ確実にハクは死んでいたでしょう。
そう考えると、本当に容赦のない人物なのだと思います。
しかし、その反面でハンコを返しにきた千尋を家に迎え入れもてなすなど、優しい一面も。
あまりのギャップに初見時、本当に同一人物なのか?何か裏があるのではないか?と疑ったほどでした。
千尋に優しいのはなぜ?
ではなぜ銭婆は千尋に優しいのでしょうか?
ジブリで大好きなおばあちゃんはダントツで銭婆。可愛いお家で美味しそうなお菓子のおもてなし…!手作りのお守りの髪留め…!千尋にヒントを、カオナシに居場所を与えてくれた。あとハクをボーイフレンドって呼ぶのも好き…!このシーンからラストはだいたい号泣してる。私も沼の底に行きたい…! pic.twitter.com/t6ApZ03aui
— (@mymt47054865) July 13, 2021
明確な理由は作品中に描かれていないのですが、銭婆のセリフや行動から予想すると以下のような理由だと思われます。
– 自分に害をなす者には容赦しない、逆に害をなさない者には寛容に接する
– 礼儀正しく、打算なくハクを救いたい一心でお願いに来た千尋を気にいったから
例えば、ハクに対しても、ハンコを盗んだ際には殺そうとするほどの厳しい攻撃を繰り出しています。
しかし、千尋の謝罪を受け入れた後で、千尋を迎えにきたハクは受け入れています。
このことからも、上記のように自身に害をなす者にのみ厳しい態度をとるのでしょう。
ハンコの呪いについても
魔女の契約印とは?
ハクが盗み出したハンコ「魔女の契約印」とはどんな物なのでしょうか?
見た目はカエルの彫刻が付いた古めかしいハンコです。
しかし、外見からは想像できない力を秘めています。
このハンコは魔女が従業員と労働契約を結ぶ際に必要なハンコで、契約相手を束縛する魔力が秘められています。
また、契約内容の変更を行う際にも必要な物のようです。
銭婆がハンコを持っていたのはなぜ?
銭婆と湯婆婆は共に魔女であり、「2人で1人前」と言っていました。
おそらく、かつてはハンコを共同管理していたのではないでしょうか。
しかし2人の仲が険悪になったので、銭婆が油屋から自分のハンコを持ち出したと予想しています。
銭婆の持つハンコがあれば油屋の労働契約を書き換えることができるらしいので、湯婆婆が盗み出そうとしたのも納得ですね。
銭婆のハンコにくっ付いていたこの虫は「タタリ虫」といいます。絵コンテに書かれてある当初の釜爺のセリフによると、銭婆のハンコがあれば油屋の労働協約を変えられるらしく、だから湯婆婆はハクを使ってこれを手にいれようとしたのでした。#千と千尋の神隠し pic.twitter.com/dDFwqX99YM
— キャッスル (@castle_gtm) August 16, 2019
ハンコの呪いとは?
また、銭婆のハンコには非常に危険な呪いがかけられています。
ハンコを盗んだ人物が死に至るまで、命を喰らい尽くすという強力かつ危険な呪いであり、実際にハンコを盗んだハクは死の寸前まで陥っていました。
これは銭婆がかけた呪いで、ハンコが盗み出されることを防ぐためのものです。
ハンコの呪いが解けたのはなぜ?
ハンコの呪いに苦しんだハクですが、千尋のおかげで呪いが解けて九死に一生を得ます。
呪いが解けた理由は、千尋が呪い本体を踏み潰したからです。
千尋がオクサレ様にもらったニガダンゴをハクに飲み込ませると、その余りの苦さにハクは悶絶。
飲み込んでいたハンコを取り付いていた呪い本体と一緒に吐き出したのです。
そして、出てきた呪い本体を千尋が踏み潰すことで、呪いは完全に解けたのでした。
ニガダンゴがどのような物なのか、具体的な説明は劇中でありません。
ただ、呪いごとハンコを吐き出したり、カオナシが食べたものを全て吐き出したことから、体内の悪いものを根こそぎ排出させるような強力な浄化作用があったのではないかと予想します。
まとめ
この記事では「千と千尋の神隠し」に登場する銭婆が千尋に優しい理由について考察しました。
また、物語のキーアイテムであるハンコ「魔女の契約印」についても解説しました!
「千と千尋の神隠し」は魅力的なキャラクターが多く、不思議な世界で成長していく千尋の物語も素晴らしい、とても素敵な作品です。
多くの謎も散りばめられており、考察しがいもあります。
絶対に見て損をしない色褪せない名作なので、未視聴の方には是非見ることをおすすめします!
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