漫画「キングダム」は週刊ヤングジャンプで長期連載を続ける大人気漫画です。
2022年には、アニメはシーズン4に入り、映画「キングダム2 遙かなる大地へ」も公開され大ヒットを記録しています。
数多くの個性的で勇ましい武将が登場する「キングダム」ですが、中にはどうしようもなく残酷で人を不快にさせる武将もいます。
本記事では、「キングダム」に登場する武将の中でも、特に評判の悪い樊琉期(はんるき)についてまとめました。
目次
キングダムで樊琉期(はんるき)とは?
キングダムの樊琉期とは、毐国の反乱で将軍として指揮をとった樊於期の息子です。
樊琉期は樊於期とともに、秦軍を攻めますが、樊琉期の戦場での行動はあまりにも酷いものでした。
樊琉期の登場は何巻何話?
樊琉期の登場は、キングダム38巻の409話です。
同巻では嬴政が成人し秦の正式な王として認められる、加冠の儀が行われます。
太后と嫪毐のユートピアとして作られた毐国では、呂不韋の刺客によって反乱の火種が燻っていました。
樊琉期は毐国の武将
樊琉期は、呂不韋の指令を受けた父の樊於期とともに毐国の武将として戦いに参加しました。
戦いに対する気合は十分で、虎歴と密会した時は、小さな部族の集落を「模擬験」と言って襲撃していました。
虎歴が嫪毐に口添えをして、反乱を促している最中なのに、勝手な行動をして虎歴も眉をひそめています。
顔立ちもたんぱくで軽薄で、父親の言うことを鵜呑みにする浅はかな若者をそのまま絵にしてようです。
樊琉期の特徴
樊琉期は初登場時、手に人の頭を呪術つなぎしたようなものを持ってやってきました。
虎歴や父とともに、今後の計画を話し合う会合をするというときに、わざわざ自分の手柄である人の死体を持ってきたようです。
そこまでして自分の手柄を見せびらかしたいのか、少々考え方に難があります。
また、北の軍が毐国軍の不審さに気がついた時、号令を待たずむしろ嬉しそうに敵軍の将を斬りました。
人を斬ることに楽しみを見出しているところが、不快感を誘いますね。
樊琉期の父は樊於期(はんおき)
樊於期は、呂不韋と結託した毐国軍の武将で、偽の玉璽を使い軽々と函谷関を抜けました。
函谷関と咸陽を結ぶ北道では、まだ意を決していない毐国軍の兵隊達に、北道の守備兵の斬首を命じました。
樊琉期の行動を制することもなく、同士討ちをさせる樊於期は、とても性悪に描かれていますが史記ではもっと誠実なキャラクターでした。
史実上の樊於期は、始皇帝(嬴政)の圧政に意を唱え、一族を皆殺しにされてしまい秦を亡命した正義感溢れる人物でした。
ただ、嬴政に対して深い恨みを持っていることは共通しているので、これからの展開が楽しみですね。
信との戦いや最後についても
咸陽ではすでに呂不韋の手が回っており、咸陽の城壁は内側から次々に開かれ、毐国軍は簡単に攻め入ることができました。
兵士たちの目的は、王族の抹殺でした。
宦官の微久は、もしもの時のために向や麗の脱出の手筈を整えていましたが、すでに後宮内部にも呂不韋の手下は紛れ込んでいました。
陽は向と麗を守りながら、後宮からの脱出を急ぎます。
王女・麗(政の娘)を狙う
呂不韋は、王族を抹殺することで、秦王の玉座を狙っていました。
樊親子は、戎翟公(じゅうてきこう)が派手にやり合っているのを横目に、後宮へと向かいました。
咸陽は広大で、王宮を守るために幾重にも壁や街で囲われた作りになっており、後宮はさらに王宮の閉ざされた場所に位置しています。
そのため、後宮の場所は一般市民は後宮の正確な場所を知りませんでしたが、樊於期は迷わずに後宮に向かうことができました。
呂不韋は、太后とたびたび相引きをしていたので、後宮の位置がわかっていたんですね。
信との戦い
キングダムの樊琉期(はんるき)は、簡単に他人の命を奪うわりには、自分がヤバくなると「待ってくれ」と言おうとしてました。この姿はかなり情けないですね。#キングダム pic.twitter.com/Utnwn3mbGP
— comic-search (@search_comic) March 31, 2022
自分の手柄である死体を見せびらかしていた樊琉期でしたが、信の前ではあっさりとやられてしまいました。
しかも、自分は簡単に人を殺すのに、斬りかかる信に向かって「待て」と言っているところが情けないです。
信は樊琉期を生かして連れてくるように言われていたので、樊琉期の腕を斬りましたが、それだけでも樊琉期は慌てふためいていました。
信が手加減をしていなかったら、樊琉期はあっさり殺されていたことでしょう。
また樊琉期は、麗の元に着くまでに、無駄に従者を殺しすぎたおかげで、信は樊琉期の居場所をすぐに見つけることができました。
樊琉期の最後
樊琉期は、捉えられ斬首の刑に処されました。
その光景を、父の樊於期は顔を隠してただ見ていました。
樊琉期は死亡確定ですが樊於期は怪我人に紛れて捕まっていないような描写になっていますもんね
今後登場するかもですね! pic.twitter.com/LfsqfsADAA— たらこ将軍のキングダム研究室 (@tarako_kingdom) December 27, 2020
史実上では、樊於期は燕に亡命し、燕の太子である丹は刺客を雇い始皇帝を暗殺する決意をします。
刺客に任命された荊軻(けいか)は、始皇帝に近づくために、貢物として樊於期の首が必要だと話しました。
樊於期はこれを了承し、自らの首をはねたそうです。
このエピソードがキングダムでも使われるかは定かではないですが、息子の樊琉期を殺された恨みを何らかの形で晴らすのではないでしょうか。
まとめ
毐国の武将である樊琉期についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
敵軍として不快感を与えるキャラクターとして、成功した人物ですが、いささか子供っぽい人物でした。
今後、息子を殺された樊於期がどのような行動に出るか、史記通りの展開になるのか、ファンには楽しみなところでしょう。
今後のキングダムの展開に目が離せないですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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