ジョジョ6部ストーンオーシャンはつまらないのか面白いのか?最後が意味不明?

ジョジョの奇妙な冒険シリーズは、全部で第8部まで連載されおり、総巻数は100巻を超える大人気漫画です。

荒木飛呂彦先生は、昭和、平成、令和と年号をまたいで漫画を描き続けていらっしゃり、画風も物語も年をおうごとに変化してきました。

特に近年にジョジョシリーズは、スタンド能力は複雑化し、よりドラマティックなエンディングが期待されるようになったと感じます。

その中でも第6部ストーンオーシャンは、プッチ神父のスタンド能力が分かりにくく、読者の虚をつくような最後を迎えました。

その終わり方は一部の読者には絶賛されていますが、中にはつまらない、意味不明だという意見もあります。

本記事では、第6部ストーンオーシャンの魅力的な部分や、その分かりにくい最後について解説していきます。

 

ストーンオーシャンは、1999年から2003年までジャンプで連載され、当初は初の女性主人公であることと舞台が刑務所であることが注目されました。

今まで、筋肉隆々な男性が主人公であることが多かったジョジョシリーズでしたが、なんで女性が主人公なんだと言われることもありました。

編集会議では、男性の主人公に変更した方が良いと反対されていたこともあったようです。

しかし、荒木飛呂彦先生は「女性特有のタフさと人間愛を持つ人」を描きたかったので、主人公は絶対に女性にしたかったそうです。

6部ストーンオーシャンの概要

主人公の空条徐倫は、恋人のロメオとドライブしている最中に、ヒッチハイカーをひき逃げしてしまいました。

運転していたロメオに徐倫は無実の罪をなすりつけられ、彼女は重警備刑務所であるグリーン・ドルフィン刑務所へと搬送されてしまいました。

そこへ、長年会っていなかった父親承太郎が面会に来ましたが、徐倫は今まで自分に愛情を注いでこなかった承太郎を拒絶します。

しかし承太郎は、徐倫がDIOの手先であるジョンガリ・Aによって有罪になったことを告げ、二人はホワイトスネイクの襲撃に巻き込まれていきます。

承太郎は、徐倫を庇いながら戦ったことで隙ができてしまい、ホワイトスネイクにスタンド能力と記憶をディスクにされ抜き取られてしまいました。

今まで承太郎に愛されていないと思っていた徐倫でしたが、瀕死の状態になっても徐倫を脱獄させようとする父の姿に心を打たれます。

そして徐倫は、承太郎を助けるためにホワイトスネイクを倒すことを決意したのです。

つまらないと言われる理由

ストーンオーシャンがつまらないと言われる理由は、徐倫のスタンドの能力が最強でないということと、プッチ神父以外の悪役に魅力がないことが挙げられます。

まず徐倫のスタンド能力「ストーン・フリー」は、糸を自由自在に操る能力で、遠くまで伸ばし糸電話のように遠くの声を聞くことができます。

そして、線が集まり立体になるとその姿はサングラスをかけた人型になり、強烈なパンチを繰り出すことができます。

承太郎のように時を止めたり、仗助のように壊れたものを修復できるなどの特殊能力はなく、パワー不足なスタンド能力に見えるかもしれません。

しかし、ストーン・フリーの能力は応用力があり、徐倫と戦闘を繰り返すうちにその能力を開花させていくので、そこがストーンオーシャンの見所でもあります。

また、二つ目の理由としてはプッチ神父以外の悪役が魅力的でないと言われることが多いです。

確かに、ストーンオーシャンの敵は、特徴がなくパッとしない人物が多いように見えます。

人を自殺に道連れにする男だったり、弱そうな老人など、あまり好感が持てないキャラクターが多いです。

しかし、ストーンフリーは2022年現在アニメ化が進行しており、魅力的な声優が悪役を演じることで人気が上昇してくれるのではという期待もあります。

実際、ジョンガリ・Aの声優は日野聡さん、ケンゾー役は麦人さんなど、実力のある声優さんが演じていらっしゃいます。

面白いと言われる理由

ストーンオーシャンが面白いと言われる理由は、徐倫の優しくありながらも力強い意思と、徐倫に引けをとらない妖艶な雰囲気を纏ったプッチ神父が魅力的だからです。

閉鎖された刑務所の中で、徐倫はプッチ神父を追い詰めていき、そして誰も予想できなかったエンディングを迎えます。

最初は恋人に裏切られ泣き喚くしかなった徐倫が、友を救い、仲間を集め、欠点のないプッチ神父を追い詰めていく様は圧巻です。

また、徐倫だけでなく脇を固める仲間達も本当に魅力的です。

姉のために復讐をはたそうとするエルメェス、細胞だったけれども仲間を思う気持ちを知ったF・F(フーファイターズ)の活躍も見逃せません。

そして野球少年エンポリオが紹介してくれた、ウェザーリポートとアナスイのスタンドは強力で、二人の戦闘は迫力があります。

二人のイケメンに挟まれながら共闘する徐倫が羨ましくなります。


最後が意味不明?

終盤では、プッチ神父がDIOの骨からできた緑色の赤ちゃんを、自分のスタンド「ホワイトスネイク」と融合させます。

そして最終的に、月と地球の重力を操り、時間を急速に加速させる「メイド・イン・ヘブン」を完成させました。

この馬と騎士が合わさったような形のスタンド能力は、全宇宙の重力を利用するという壮大な力で、読者にとっては分かりにくい部分も多々あったように見えます。

※以下はネタバレ注意です

6部ストーンオーシャンの最後

ストーンオーシャンの最後は、プッチ神父の「メイド・イン・ヘブン」により、時が限界まで加速して世界が一巡してしまいました。

徐倫達が住んでいた世界の全てが塗り変わり、似ているけれども全く別の世界へ移り変わってしまったのです。

その世界をプッチ神父は天国と呼び、全ての人が未来に起こることを理解していて、あらかじめ覚悟をすることができそれは幸福なのだと言いました。

しかし、プッチ神父だけでなくエンポリオも生き残ってこの世界に到着してしまったのが大きな過失でした。

最後が意味不明?

確かに、時が急速に加速して、エンポリオが裸で刑務所に現れた時は一体何が起こったのかわかりませんでした。

しかも、面会室には少し顔つきが違う、徐倫と承太郎が口論していて何が起こったか意味不明でした。

しかし、プッチ神父がボロボロになりながらもエンポリオを追いかけて来た時は、冷や汗が走りましたよね。

プッチ神父は、向こうの世界からやってきたエンポリオとの因縁を断ち切るため、エンポリオを殺そうとしていたのです。

この以前の世界ととてもよく似ている世界を、プッチ神父は天国と呼び、全ての運命を皆が知っていてあらかじめ覚悟ができる世界なのだと言いました。

そのため、以前の世界を知るエンポリオの存在が邪魔なため、プッチ神父はじわじわとエンポリオを追い詰めていきました。

しかし、エンポリオの秘密の部屋に入った時、エンポリオはウェザーリポートのディスクを頭に入れ、その最強のスタンド能力を手に入れます。

エンポリオは酸素濃度100%の気体を部屋に充満させ、時を加速させたプッチ神父はその猛毒を吸い込み動けなくなり、逆に殺されてしまいました。

プッチ神父が消滅したことで、全ての人が未来を知ることができる世界も消滅し、エンポリオは第三の世界に放り出されました。

最後の評価

ストーンオーシャンのエンディングは、昨今の漫画には珍しくスケールが大きく予想ができない終わり方でした。

また、最後に自分の身を犠牲にし、エンポリオを逃した徐倫の姿は勇ましく涙を誘います。

いつも自信が無く、オドオドした態度だったエンポリオが、最強であるプッチ神父に勇ましく対峙する姿は感動させられました。

ジョースター家の血筋が完全に断ち切られ、別のパラレルワールドに世界が移り変わってしまったのは悲しいですが、何度読んでも心を揺さぶられる最高の結末でした。

まとめ

本記事では、ストーンオーシャンの魅力や最後の結末について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

ジョジョシリーズのテーマは、「人間賛歌」であり、ストーンオーシャンでも十分に人間が素晴らしさを再確認できたのではないでしょうか。

このように素晴らしい作品を輩出し続ける、荒木飛呂彦先生の実力には頭が下がります。
 
アニメでも、徐倫やエンポリオの活躍に期待が高まりますね。
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
 
 

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