「葬送のフリーレン」は「週刊少年サンデー」にて連載中の、魔王を倒した勇者一行のその後を描く後日譚ファンタジーマンガです。
「マンガ大賞2021」にて大賞を受賞しているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
この記事では「葬送のフリーレン」の勇者ヒンメルについて、性格や名言について解説していきます。
ヒンメルがどんな人物だったのか、この記事を読めばすぐにわかりますよ!
目次
葬送のフリーレンのヒンメルの性格は?
勇者ヒンメルとは
ヒンメルは「葬送のフリーレン」世界において、魔王を討伐した勇者です。
ヒンメルはドイツ語で「空」または「天国」という意味があるそうです。ヒンメルの明るいブルーの髪は空の色なのかもしれないですね。
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勇者ヒンメルの日記の物語です。
(ひっそりフリーレンが見てるのが好きです)今週もよろしくお願いします!! pic.twitter.com/23iTut3a8z
— おぐら(少年サンデー/漫画編集) (@sunday_ogura) January 4, 2022
10年に及ぶの旅の末、仲間の戦士アイゼン、僧侶ハイター、魔法使いフリーレンとともに魔王を討伐しました。
そして魔王討伐から50年後にかつての仲間たちと再会し、半世紀流星(エーラ流星)と呼ばれる流星群を見る最後の冒険に旅立ちます。
最後の冒険を終えて間も無く、ヒンメルは老衰で死去。
ヒンメルの葬儀には多くの人がかけつけ、普段は感情の起伏がほぼないフリーレンも涙を見せました。
このヒンメルの死をきっかけに、フリーレンは「人間を知るための旅」に出ます。
ヒンメル自身は第1話にて他界してしまうのですが、フリーレンが旅先で度々ヒンメルのエピソードを思い出しており、第1話ではわからなかったヒンメルの人物像が徐々に明らかになっていく構成となっています。
また第2話以降、「勇者ヒンメルの死から〇〇年後」という表記で時間経過が表現されており、故人であるにも関わらず主要人物級の存在感を放っています。
ヒンメルの性格
では、勇者ヒンメルはどのような性格をしていたのでしょうか?
ヒンメルは泣きボクロとサラサラの青い髪が特徴のイケメンですが、そのイケメンっぷりを台無しにするナルシストでお調子者。
引用:https://frieren.fandom.com/wiki/Himmel
そのナルシストっぷりは、自身の銅像を作らせた際に何度もリテイクを出すほど。
ハゲ頭の老人になっても身だしなみに気を使うといった様子も見られました。
また、旅立ちの日に王様へタメ口を聞き、仲間の戦士アイゼンと共に不敬罪で処刑されかけたことも。
しかし、困った人を見たら放っておけない優しい心も持ち合わせており、まさに勇者にふさわしい人物だったとも言えます。
ヒンメルの名言
そんなヒンメルが残した名言をいくつか紹介します。
どれもヒンメルの優しい気持ちや人柄が透けて見えるセリフばかりです。
・「気が付いたら世界を救っていたようなそんな旅がしたいんだ。」
葬送のフリーレンより、ヒンメルの素晴らしいゲーム論 pic.twitter.com/g874YnvQCt
— ももも (@momo_nok) December 7, 2021
第48話でのヒンメルのセリフ。
ダンジョンに対するスタンスから発展した冒険論ですが、理想のRPG感があります。
暗い気持ちで取り組んでも成果は得られない、何事も楽しむことがまずは大切なんだと気付かされました。
日々仕事に追われる社会人の胸に沁みるセリフではないでしょうか。
・「君が未来で1人ぼっちにならないようにするためかな。」
第13話でのヒンメルのセリフ。
自身の銅像を多く残す理由を問われた際のフリーレンに対する回答です。
寿命の違いから、自身を含め仲間達はフリーレンを残して先にこの世を去ってしまう。
そんな未来でも自分達との旅を忘れてほしくない、寂しい想いをして欲しくない、というヒンメルの願いが込められた一言。
大きな優しさと、切なさが入り混じったセリフには目頭が熱くなります。
・「僕は魔王を倒して世界の平和を取り戻す。そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。」
第25話でのヒンメルのセリフ。
ぜひ、葬送のフリーレンのヒンメルも加えてください。 pic.twitter.com/d81DWVURS7
— ohg@推し事 (@oekaki_inu_hagi) January 14, 2022
本物の勇者の証と言われる勇者の剣をヒンメルは抜くことができませんでした。
しかし、そんなことは関係ない、と決意を新たにします。
結果として、ヒンメルは勇者の剣がなくても魔王討伐を成し遂げ、真の勇者として語り継がれることとなるのです。
諦めない心に勇者としての資質を感じますね!
第47話のこのやり取りも心に残るものでした ↓
『葬送のフリーレン』第47話「フェルンと焼き菓子」より、ヒンメル(勇者。故人)とフリーレン(エルフの大魔法使い。主人公)の過去の会話より。
ヒ「生きているということは誰かに知ってもらって覚えていてもらうことだ」
フ「…覚えていてもらうためにはどうすればいいんだろう?」 pic.twitter.com/rxLfnbsVS5— 中西豪@史道不覚悟 (@take_nakanishi) April 27, 2021
好きなのは誰かについても
ヒンメルが好きなのはフリーレン?
作中の回想シーンから、ヒンメルはフリーレンに好意を抱いていたと推測できます。
もしくは、恋愛感情よりもさらに深い愛情を抱いていたようにも思います。
https://twitter.com/marukyuu090/status/1422420680084115456
顕著に描かれているのが第30話の回想シーン。
ヒンメルからフリーレンへ「鏡蓮華」と呼ばれる装飾の指輪を贈るシーンがあります。
この「鏡蓮華」の花言葉は「久遠の愛情」。
寿命の違いから確実に自身の方が先に死ぬとわかっていて、それでもなお「久遠の愛情」を意味する指輪を贈るって・・・ヒンメルカッコつけすぎではないでしょうか!?
フリーレンは花言葉には疎く、全くヒンメルの意図は伝わっていなかったようですが。
ともかく、このような描写もあるのでヒンメルがフリーレンに好意を抱いていたことは間違いありません。
フリーレンはヒンメルをどう思っている?
では、フリーレンはヒンメルをどう思っているのでしょうか?
残念ながら、仲間として旅をしていた当時はヒンメルからの数々のアプローチも不発に終わっていました。
フリーレン自身が他人の感情や愛情に興味が薄く感情も希薄なので、ヒンメルの愛情が伝わっていなかったように思います。
しかし、本編の時間軸ではフリーレンがヒンメルとの思い出を語る際、大切なものを慈しむような優しい表情をしていることが多く見受けられます。
このことから、今はヒンメルのことを大切に想っているに違いありません。
https://twitter.com/94_tgtg_hn/status/1352541968929148930
旅も目的地である魔王城で、ヒンメルの霊と再会し、想いを伝え合えるといいですね。
まとめ
この記事では「葬送のフリーレン」の勇者ヒンメルについて、性格や名言について解説しました。
ヒンメルは上述の通り、フリーレンに大きな影響を与えています。
フリーレンとはドイツ語で「凍っている」という意味があるそうです。
「凍っている」フリーレンがヒンメルとの思い出を通して人間を知り、徐々に「溶けていく」、「葬送のフリーレン」はそんなお話なのかもしれませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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