紅の豚でジーナは賭けに勝った?マルコ(ポルコ)と結婚したのかも考察

「紅の豚」は1920年代のイタリアを舞台に、呪いを受けて”豚”となった中年パイロット・ポルコの活躍を描くスタジオジブリのアニメーション作品です。

大人向けの渋くカッコいい演出が光る作品で、ポルコのダンディな姿は中年男性なら誰しもが憧れることでしょう。(私も含めて!)

この記事では「紅の豚」に登場するジーナは賭けに勝ったのかどうかについてまとめていきます。

本編後、ポルコと結婚したのかについても考察していくのでお楽しみに!

この記事が「紅の豚」を好きになるきっかけになれたら嬉しいです。

紅の豚でジーナは賭けに勝った?

紅の豚でジーナとは?

ジーナはホテル・アドリアーノを経営する未亡人の女性実業家。

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1480809119544414212

これまでに三度飛行艇乗りと結婚し全員と死別しており、未亡人であるため「マダム」と呼ばれています。

空賊を含めた数多くの飛行艇乗りたちのマドンナで、「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに一度は恋をする」と言われています。

ホテル経営の傍ら、ホテル内のお店で夜には歌手として歌を披露しています。

大人の雰囲気をもつジーナは快活なフィオと双璧をなす「紅の豚」のヒロインです。

ジーナの賭けとは?

作中、ポルコのライバルであるカーチスから結婚を申し込まれた際、ジーナは自身の行っている「賭け」について語っています。

「私、今賭けをしてるから。

私がこの庭にいる時その人が訪ねてきたら今度こそ愛そうって賭けしてるの。

でもそのバカ、夜のお店にしか来ないわ。

日差しの中へはちっとも出てこない。」

なんと大人っぽくてカッコいい断り文句でしょう。

お察しの通り、セリフ内の「そのバカ」とは主人公・ポルコを指しています。

つまりジーナの賭けとは、

  • 愛する人はポルコ
  • ポルコはジーナに対して一線を引いており、その想いには応えられないと感じている
  • その一線を乗り越えてプライベートの庭を訪ねて来てくれたら、愛するつもり

ということでしょう。

フィオの最後のセリフ「私達だけの秘密」の意味

「紅の豚」はフィオのナレーションによって後日談が語られ締めくくられます。

そのナレーションの中に、「私達だけの秘密」というセリフがあります。

これは上述の「日中にポルコが庭を訪ねてきたら愛すると決めた賭け」の結果について、とても親しい友人となったジーナとフィオだけの秘密であるという意味です。

ジーナの賭けの結果を考察

では、ジーナの賭けはどのような結果に終わったのでしょうか?

フィオのナレーションにポジティブなニュアンスが感じられること、そして最後のシーンで描かれた描写から想像するに、ジーナは賭けに勝ったと思われます。

次の項目では、最後のシーンからわかる内容や賭けに勝った結果を具体的にまとめます。


ジーナはマルコ(ポルコ)と結婚したのか

最後のシーンからわかること

最後のシーンでは空中から見下ろす形でホテル・アドリアーノが描かれています。

そこで注目して頂きたいのですが、ホテル・アドリアーノに赤い飛空艇が停められているのです。

しかも、停められているのは庭のある方の海。

このことから、ポルコは昼間の庭を訪ねてジーナに会いにきている=ジーナは賭けに勝った、ということがわかります。

ジーナは世界中の飛行艇乗りから愛される美しい女性ですが、最終的には賭けに勝って人間にもどったポルコと結ばれたように思います。

きっとジーナの長年の想いがポルコに届いたのではないでしょうか。

ポルコは人間に戻ったのか

少し視点を変えて、ポルコは人間に戻ったのか?ということも考察していきます。

本編ではカーチスの決闘後、フィオにキスされた際に人間の顔に戻っていたような描写がありました。

フィオのナレーション内容から、最後のシーンは本編から10数年経過しているようですが、ポルコは人間に戻ることができたのでしょうか?

個人的には人間には戻っていない、と考えています。

理由は作中の描写によるものではなく感覚的なものなのですが、宮崎駿監督はそのような意図で「紅の豚」あるいは「ポルコ・ロッソ」というキャラクターを描いていないのではないかと感じているからです。

例えば、「紅の豚」で描かれているポルコは豚の顔をしていますが十二分にカッコいいですし、物語の主題として人間に戻ることを描いていません。

従って、魔法が解けて人間に戻るような展開は「紅の豚」にとって蛇足なように思います。

また、ジーナもポルコの人間性に惹かれているのであって、外見がどうであっても愛していることには変わりないのではないでしょうか。

このような考えから、ポルコが人間に戻ることはないと考えています。

ジーナはポルコと結婚したのか

また、ジーナはポルコと結婚したのでしょうか?

これも作中で明確には語られていません。

個人的な予想になってしまいますが、結婚はしていないと考えています。

ラストシーンで語られるフィオのナレーションによると「ジーナはますますキレイ」になっているそうです。

これは恐らく、恋をしている証ではないでしょうか。

ただ、ジーナはポルコに対して付き合いたいとか、結婚したいというような考えは持っていないように思います。

ただ、賭けに勝った場合は「今度こそ愛そう。」と心に決めているだけです。

愛の形は結婚が全てではないでしょうし、本人たちの性格から考えても結婚したとは考えにくいでしょう。

従って、結婚はせず(お付き合いする訳でもなく)しかし、互いに愛し合っているような関係になっていると予想します。

紅の豚パートIIはある?

最後に、続編として「紅の豚パートII」が作成されるか否かを考察します。

まず、広く知られているかは不明ですが「紅の豚」には続編の企画がありました。

タイトルは「ポルコ・ロッソ 最後の出撃」と言います。

しかし、現在に至るまで制作されていません。

今後も続編を作るきっかけがないように思うので、「紅の豚パートII」はないでしょう。

また、2021年2月にポルコの声優であった森山周一郎さんが亡くなっています。

従って、万が一続編が製作されたとしても、「紅の豚」に出てきたポルコと全く同じキャラクターにはならないでしょう。

まとめ

この記事では「紅の豚」に登場するジーナは賭けに勝ったのかどうかについてまとめました。

また、続編の可能性についても考察しました。

仮に続編が作られたらフィオのナレーションで語られるだけだった後日談が描かれるのかもしれません。

可能性は低いと思いますが、是非見てみたいですね。

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1480740404576555008

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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