紅の豚のエンディング曲と主題歌は?加藤登紀子とジーナの共通点についても

「紅の豚」は1920年代のイタリアを舞台に、呪いを受けて”豚”となった中年パイロット・ポルコの活躍を描くスタジオジブリのアニメーション作品です。

大人向けの渋くカッコいい演出が光る作品で、ポルコのダンディな姿は中年男性なら誰しもが憧れることでしょう。(私も含めて!)

この記事では「紅の豚」のエンディング曲と主題歌についてまとめていきます。

また、ジーナを担当された加藤登紀子さんとジーナの共通点もまとめていくのでお楽しみに!

この記事が「紅の豚」を好きになるきっかけになれたら嬉しいです。

紅の豚のエンディング曲と主題歌は?

エンディング曲は時には昔の話を

エンディング曲の「時には昔の話を」は、ジーナの声優でもある加藤登紀子さんが作詞・作曲を手がけた楽曲です。

歌詞は主人公が貧しくもたくましく生き抜いてきた昔のことを思い出すような内容になっています。

「時には昔の話を」を聞くと、歌詞で語られるシチュエーションは決して自分に近い訳ではないのに、どこか懐かしく青春時代を思い出してしまいます。

特に既に社会人として働いている方であれば、ついつい目頭が熱くなるのではないでしょうか?

初リリースは1987年ですが、その後1992年に公開された「紅の豚」のエンディング曲に起用され、広く認知されたそうです。

主題歌はさくらんぼの実る頃

主題歌の「さくらんぼの実る頃」はフランスのシャンソンを代表する歌曲。

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1058330766948495360

原題は「Le Temps des cerises」で、1866年にフランスで発表されています。

邦題も実は「桜んぼの実る頃」、「さくらんぼの季節」、「桜の花咲くとき」など複数存在していて、日本でも古くから親しまれてきた楽曲です。

「紅の豚」では、加藤登紀子さん演じるジーナが本曲をフランス語で歌唱する場面が登場します。

劇中にも使用されている音源が録音されたのは、表参道にあった「テアトロスンガリー青山」というレストラン。

加藤登紀子さんは仮録音のつもりで収録を行ったのですが、宮崎駿監督が「あれ以上のモノはないと思います」とそのまま本採用を決定したそうです。

宮崎駿監督の頭の中では明確なイメージが出来上がっていたのでしょう。

そんな宮崎駿監督のことは、自身の一番の理解者でボーイフレンドのひとりだと加藤登紀子さんは語っています。

ちなみに、同時期に発売された加藤登紀子さんのシングルにはフランス語版と日本語版の2種類が収録されていたそうです。


加藤登紀子とジーナの共通点についても

加藤登紀子さん ↓


引用:映画.com

加藤登紀子の経歴

ここからは「紅の豚」においてヒロイン・ジーナを演じ、エンディング曲と主題歌の2曲を担当された加藤登紀子さんについてまとめていきます。

まずは加藤登紀子さんの経歴について記載します。

加藤登紀子さんは1943年12月27日満州ハルピン生まれ、京都育ち。

東京大学文学部西洋史学科卒。

1966年「誰も誰も知らない」で歌手デビューし、セカンドシングル「赤い風船」で、「第8回日本レコード大賞」新人賞を受賞。

その後、第11回日本レコード大賞、第13回日本レコード大賞で2度歌唱賞を受賞されます。

結婚後、出産のため一時音楽を離れて長女を出産。

1973年産休後に音楽界へ復帰します。

1992年にはスタジオジブリ作品「紅の豚」に出演。

本記事にて紹介した主題歌「さくらんぼの実る頃」、エンディング曲「時には昔の話を」の2曲を担当しました。

また、同1992年には芸術文化活動における功績を評して、フランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与されました。

1995年6月21日には全日空857便ハイジャック事件に遭遇。

2000年、国連環境計画親善大使に任命されます。

2009年には自身のTwitterを開設、常に新しいものを取り入れる姿勢を改めて示されました。

加藤登紀子とジーナの共通点は?

私が感じた他の共通点として、「大人の女性であること」が挙げられます。

受け答えが大人の余裕を感じさせて、似ているんですよね。

そう感じたエピソードとしては、2010年にTwitterでのファンとのやり取りがあります。

ある時、加藤登紀子さんはファンから以下のような質問を受けます。

「なぜジーナは、取り替えたばかりのポルコの機体のエンジン音を聞き分けられたのでしょう。」

「紅の豚」の劇中、ジーナは飛空艇のエンジン音でポルコが来たことに気付きます。

しかし、ポルコは飛空艇はエンジンを取り替えたばかりなので、ジーナが知っているエンジン音とは異なるはずなのです。

この疑問に対する加藤登紀子さんの回答がシビれます。

「そうね。どうしてかしら?好きな男の足音は、靴が変わっても分かるってことかな。」

どうですか?

もはやジーナ本人の回答ではないかと思ってしまいませんか?

カーチスの求婚を断る際の、「賭け」の話にも似た大人っぽさがあり、この話を知った時に物凄く感動した覚えがあります。

とても素敵なエピソードですよね。

そのほかの共通点と言えば、何と言ってもその歌声でしょう。

(声優を担当されているので、当然といえば当然ですが)

本記事で取り上げた「時には昔の話を」「さくらんぼの実る頃」の2曲はどちらも素晴らしいです。

特に「さくらんぼの実る頃」は古くから存在する伝統的なシャンソンということもあり、「紅の豚」がファンタジーではなく現実の世界を舞台にした作品なのだと実感します。

そんな名曲をジーナがホテル・アドリアーナで披露するシーンでは、加藤登紀子さんもジーナもシャンソンを愛していると感じさせてくれますね。

まとめ

この記事では「紅の豚」のエンディング曲と主題歌についてまとめました。

また、ジーナを担当された加藤登紀子さんとジーナの共通点についても記載しています。

加藤登紀子さんが担当した「時には昔の話を」「さくらんぼの実る頃」の2曲はどちらも素晴らしく、「紅の豚」という作品をより魅力的なものにしています。

他のスタジオジブリ作品とは少し違った大人の魅力溢れる「紅の豚」は私も大好きな作品です!

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1480809119544414212

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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