「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」は荒木飛呂彦さんが描く、長きに渡って愛される大人気漫画です。
2022年現在、第1部から第6部がアニメ化され、第6部の2期については10月から放送が開始されます。
本記事では第6部で主人公徐倫をサポートしてくれる、野球少年エンポリオについてまとめてみました。
なぜエンポリオは徐倫(ジョリーン)を知っていて、危険を冒してまで彼女に接触しようとしたのでしょうか。
実はエンポリオは、ジョジョの奇妙な冒険-ストーンオーシャン-の重要なキャラクターでもあります。
目次
ジョジョの野球少年はエンポリオで正体は?
エンポリオの初登場は、第1巻のグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所のお話からです。
徐倫は姑息な女囚人からお金を取り戻し、ふと図書館の鉄格子を除いたときに、女性専用刑務所にいないはずの野球少年がいるのに気づきました。
野球少年エンポリオは、明日の昼に来る面会人に会ってはいけないと徐倫に言いました。
野球少年はエンポリオ
エンポリオは、徐倫が面会室に入る前に、人の骨のようなものを渡してそれを話さないようにと言いました。
そして、徐倫と承太郎をジョンガリ・Aやホワイトスネイクからのスタンド攻撃から回避させようと奮闘しました。
子供のような外見ですが、壁やゴミ箱などの隙間に自由自在に入ることができ、野球ボールに触った人を秘密の部屋に連れて行くことができます。
エンポリオの正体
エンポリオ・アルニーニョーは、11歳でグリーンドルフィン刑務所で生まれた生身の人間です。
母親は囚人で、エンポリオと同じように幽霊の品物を使える能力を持ち、刑務所の中の秘密の部屋でエンポリオを育てていたそうです。
しかし、スタンド能力を収集するホワイトスネイクによって、エンポリオの母親は殺されてしまいました。
以後、エンポリオはずっと刑務所の秘密の部屋で過ごし、幽霊のパソコンを使ったり本を読んだりしながら誰にも見つからないよう過ごしてきました。
エンポリオの能力やスタンド
エンポリオのスタンド名は「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」といい、幽霊になった道具やものを使える能力を持っています。
実はグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所では1984年に火事があり、エンポリオはその時に焼け落ちてしまった音楽室に自由に出入りすることができます。
また、ゴミ箱の幽霊を使って、一目に触れないよう移動したり、コンピューターの幽霊を使って調べ物もできます。
秘密の部屋の中には、ジュースやチョコレートバーがありますが食べることはできません。
しかし、コンピューターを使うための電気や、ライターや銃を使うときに起こる火は実際に使うことができるようです。
徐倫を知っていたのはなぜ?
ジョジョの奇妙な冒険シリーズでは、表向きの主人公と裏で物語を動かす裏主人公の設定がある場合が多いです。
ストーンオーシャンでは、表向きの主人公はPART3『スターダストクルセイダース』で主人公だった空条承太郎の娘である徐倫です。
しかし、裏で物語を動かしていたのはエンポリオで、徐倫をアナスイやウェザーリポートと引き合わせ、徐倫の戦いをサポートしてきました。
また、最後に最強のスタンド能力であるウェザーレポートのディスクを託されたのはエンポリオでした。
徐倫を知っていた理由
エンポリオはものの幽霊を使って、色々な場所に移動をすることができ、ホワイトスネイクの存在について調べていました。
そして、ホワイトスネイクが承太郎から、DIOの記憶を奪おうとしているのを知り、その争いに徐倫が巻き込まれることがわかりました。
ホワイトスネイクであるプッチ神父は、承太郎の持つDIOの記憶を盗むことで、とても危険なスタンド能力が発動することを予想していました。
徐倫に忠告した理由
エンポリオは初対面から、徐倫に強いシンパシーを感じていて、今は理由がわからないが彼女を助けたいという気持ちがありました。
それは、徐倫が刑務所内で勇敢に戦い優しさを忘れずに過ごしているのをみていたからです。
スタンド能力とスタンド能力は惹かれ合うとエンポリオは話しています。
それが本当ならば、徐倫が刑務所に来た時から、エンポリオはものの幽霊を使って徐倫を観察していたと考えてもおかしくありません。
エンポリオと徐倫の出会いは、刑務所内の図書館の鉄格子ごしに遭遇しました。
その前に徐倫は、徐倫からお金をたかろうとしていた囚人から見事お金を取り戻し、さらに他の困っていた囚人もお金を取り戻すことができるよう助けてあげていました。
エンポリオはその一連の流れをみていて、自分の亡き母親に面影を重ねて徐倫を助けたいと思ったのかもしれません。
骨を渡した理由
エンポリオが徐倫に渡した骨は、女性の仙骨だったそうですが、恐らくエンポリオの母親の骨であることが推測されます。
これを持って行って……
君のママと同じくらい……大切に
引用:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険 PARTⅥ ストーンオーシャン」集英社
エンポリオが徐倫に、骨を渡すときに言った台詞ですが、自分が大切にしていた母親の骨をあえて徐倫に託したようです。
そして、ホワイトスネイクの攻撃にあって眠らされた徐倫は、骨を強く握りしめた痛みで目を覚ますことができました。
また、エンポリオの母親もスタンド能力を持っていたので、ホワイトスネイクを討つために力を貸してくれたのかもしれません。
まとめ
『ジョジョの奇妙な冒険 PARTⅥ ストーンオーシャン』で活躍する、野球少年エンポリオの正体について解説しましたがいかがだったでしょうか。
母を失い、隠れて暮らしていたエンポリオは、徐倫に会ったばかりの時はいつもオドオドして頼りない様子でした。
しかし物語が進むに連れて、戦闘のサポートをこなし、顔つきが大人になっていくのが印象的でした。
2022年秋から、アニメ第二期が始まりますが、エンポリオの活躍にも目が離さないですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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