「怪獣8号」は現在ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて大人気連載中の少年マンガです。発行部数は「少年ジャンプ+」史上最速で400万部を突破。今、最も勢いに乗っているマンガと言っても過言ではありません。
怪獣が出没する架空の日本を舞台に、怪獣変身能力を得た主人公・日比野カフカ(ひびのカフカ、32歳のおじさん)が怪獣との戦いを繰り広げます。怪獣もの、変身ヒーローものといった男の子の好きな要素てんこ盛りの作品です。
その人気は国内に留まらず、海外でも高い人気を博しています。
この記事では「怪獣8号」の海外での反応について紹介していきます。
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目次
【怪獣8号】海外での反応は?
海外での反応
「怪獣8号」は海外でも人気が高まっており、後述しますが特にフランスでは巨大な広告が公開されるなど大人気となっています。
フランス国立図書館に漫画「怪獣8号」の巨大イラスト展示 pic.twitter.com/J97HakM1a1
— AFPBB News (@afpbbcom) October 12, 2021
では、まだ既刊4巻と連載期間もさほど長くない「怪獣8号」が海外でも高い人気となっているのはなぜでしょうか?
「怪獣8号」が海外でも人気の理由
海外で人気が出た理由として、以下のような内容が考えられます。
まず第一に、翻訳スピードが早く、ネット配信で最新回をすぐ読めることが挙げられます。
実は「少年ジャンプ+」連載作品の大半が、「MANGA Plus」というアプリで海外向けに翻訳版も同時配信されていることをご存知でしょうか?
https://twitter.com/MangaPlusENG/status/1451204422323875846
「MANGA Plus」は集英社が運営する全世界(日中韓を除く)で配信されているマンガ配信アプリで、ジャンプ系作品や「少年ジャンプ+」作品の最新話が無料公開されているのです。
コロナ禍による外出自粛に「MANGA Plus」によるマンガ配信がマッチして、海外で日本のマンガ人気が高まっているようです。
第二に、作品テーマである「怪獣」の海外人気の高さです。
「パシフィック・リム」(2013年)や「GODZILLA ゴジラ」(2014年)、そして「GODZILLA ゴジラ」に端を発する「モンスター・ヴァース」シリーズなど、日本で生まれた「怪獣」が近年高い人気を博しています。
「怪獣8号」自身が持つ王道バトルマンガの魅力に加え、上記のような世界同時配信やコロナ禍の需要、世界的な怪獣人気にも後押しされて、海外で高い人気を得るに至っていると考えられます。
日本での反応
前述の通り、「少年ジャンプ+」史上最速で発行部数400万部を突破したことからも、日本国内においても高い人気があることは明らかです。
伝統的な設定と少年マンガらしいテンポの良い展開と派手なバトル描写、そして怪獣の秘めた謎が「怪獣8号」の大きな魅力となっています。
ただ、人気作品の常ではありますが、王道的な展開には賛否両論が出ています。
肯定的な意見は「王道展開が面白い」「話や描写がわかりやすい」。
対して否定的な意見は「話が単調」「ありきたり」。
この意見の違いは、少年マンガのテンプレートとも言える王道展開を肯定的に捉えているか、否定的に捉えているかの違いだと思われます。
少年マンガ(特にジャンプに多い能力バトルマンガ)を数多く読んだ人ほど、王道展開を見飽きているという側面はあるかもしれません。
海外と日本の反応の違い
国内外を問わず高い人気であることは間違いないのですが、賛否両論の日本国内に比べると海外の方が肯定的に受け取られている印象があります。
これは王道バトルマンガというジャンルに対して、日本国内よりも海外の方が新鮮さを感じているということではないでしょうか?
王道バトルマンガを見慣れている日本人は「怪獣8号」を見ても「やや捻りが足りない」とか「シンプルすぎる」と感じる人が多いのかもしれません。
フランスでは一大キャンペーンも!
フランスでの人気は?
フランス語のタイトルは「KAIJU N°8」。
「KAIJU NUMERO HUIT(カイジュウ ニュメロ ユイット)」と読むそうです。英訳すると「KAIJU Number Eight」となります。
フランスでは「怪獣8号」第1巻が初版25万部を記録しました。
これはフランスで出版されたマンガ史上最高部数です!
また、ネットニュースになっていたのでご覧になった方も多いとは思いますが、フランスで公式ライセンスを取得した出版社であるKAZEがビル側面に巨大な「怪獣8号」の広告を出しました。
怪獣8号、パリに現る フランス国立図書館で約50mの幕が公開 #ldnews https://t.co/IL1mwvniUc
ちょっと前までアニメ化されてから注目される漫画多かったけどスパイファミリーとか怪獣8号とか、アニメ化されてないのに注目されるの増えてきた気がする、なんなら怪獣8号ってコミックになる前から文字数— えすたふ (@estav842) October 14, 2021
その高さはなんと約45メートル!
これはKASEが過去に行った広告の中でも最大の大きさだそうです。
このように「怪獣8号」はフランス国内の記録を塗り替える大ヒットとなっています。
なぜフランスで人気なのか?
近年、フランスのマンガ市場は加速度的に成長しているそうです。
理由は2点あると思われます。
1点目、フランスではコロナ禍における外出制限も要因となり、マンガの需要が高まったこと。
2点目、2021年に18歳の若者へ約4万円分の文化パス配布という助成金配布政策が取られたこと。
これらのフランス独自の理由に、作品自体の面白さや前述の「MANGA Plus」による翻訳版のリアルタイム配信、「怪獣」人気の高さが相まって「怪獣8号」は大人気となっているようです。
まとめ
この記事ではウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて大人気連載中の「怪獣8号」の海外での反応について紹介しました。
「怪獣8号」は作品自体の完成度の高さに加えて、
・翻訳版をリアルタイムで配信出来る仕組みが整ったこと
・その仕組みがコロナ化の外出制限による需要にマッチしたこと
・海外で「怪獣」人気が高まっていること
などが複合的に組み合わさって、海外で高い人気を得るに至っています。
この先、各国語に翻訳されたマンガ作品がリアルタイムに世界中で読めるようになることで、世界規模の人気作品が次々に生まれてくるかもしれません。
「怪獣8号」はもしかしたら、その先駆けとなるのではないでしょうか?
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