週刊ヤングジャンプで連載されている「キングダム」は、累計発行部数9000万部を突破した大人気漫画です。
その勢いは、もちろん漫画だけには限定されず、2012年にはテレビアニメ化し、2018年には映画「キングダム」が放映されました。
そして、2022年7月から「キングダム2 遙かなる大地へ」の上映が開始され、ますます注目を集めています。
「キングダム2」では主人公信が初めて戦場に向かいますが、本記事では敵国である魏の将軍・呉慶(ごけい)に焦点をあてました。
また、呉慶の息子である呉鳳明(ごほうめい)や映画で呉慶を演じる小澤征悦さんについても解説していきます。
目次
キングダムで呉慶とは?
先述しましたが、呉慶とは信の住んでいる秦国の隣国・魏の将軍です。
作者の原先生が仰るには、史実上では魏の将軍の名前はほとんど残っていない中、強く魏国を印象付けるキャラクターが必要だったそうです。
そして、春秋戦国時代にはもう亡くなっていたそうですが、信陵君という人物に感銘を受け、彼をモデルに呉慶というキャラクターを作り出したそうです。
呉慶は、秦軍の将軍である麃公のような明るい性格とは真逆で、恨みを抱えた暗い過去を持った将軍として描かれています。
呉慶とは?
呉慶は魏国の大将軍で、魏火龍七師の一人として、数々の武勇をおさめて来ました。
白髪の髪に、歌舞伎役者の隈取のような墨が施された顔と、「すり潰せ」のポーズが印象的です。
戦況の変化を素早く察し、用心深いながらも大胆に動く軍略の才能は、魏国随一と言われています。
六大将軍の王騎も、呉慶のことを「間違いなく列国の脅威となる名将」だと認めています。
また兵士たちからの信頼も厚く、麃公との一騎打ちの際「呉慶将軍!呉慶将軍!」という熱い声援が送られました。
呉慶は戦にかける誇りは高く、麃公との一騎討ちで不利になった時も、逃げ出さずに勝負がつくまで戦い続けました。
勝負に負けて呉慶が死んでしまった時、兵士たち泣き崩れ悲しみのどん底に落とされました。
キングダム新巻読んでて思ったけど
呉慶、呉鳳明親子って
『すり潰す』イメージしかない笑 pic.twitter.com/Mz8Ah1E0Jz— まめ0502 (@mmame0502) December 25, 2020
呉慶の過去
実は呉慶は、趙国に滅ぼされてしまった小国・甲の王族で、侵略者に対し強い恨みを持っていました。
城と家族、民を燃やされてしまった怒りで、髪の毛は白髪に変わり、恨みを忘れぬよう墨を顔に隅を施しました。
そして、別人となった呉慶は魏に流れ着き、戦績を重ねてついには魏火龍七師にまで出世したようです。
魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)の一人
呉慶は魏火龍七師の一人として、秦国の六大将軍に匹敵する強さを持った、中華を荒らした豪傑です。
しかし、同じく魏火龍七師の霊凰(れいおう)、紫伯(しはく)、凱孟(がいもう)は、三人の魏火龍を殺してしまいました。
同士討ちを知った先王は、三人を斬首しようとしましたが、呉慶が思いとどまらせ三人は14年間投獄をされていました。
蛇甘平原の戦いでは、侵略国に対する恨みを前面に出していた呉慶ですが、血の気の多い魏火龍七師のバランサーになっていたんですね。
蛇甘平原の戦い
秦国の麃公は亜水を本陣とし、三箇所から滎陽を責める作戦を立てていましたが、呉慶は電撃の速さで丸城を攻め戦況を逆転させました。
また15万もの兵士を操り、魏軍の有利な戦陣を固め、さらに戦車などを駆使して秦軍を苦しませました。
呉慶は、侵略者に国を追われた身であるので、特に秦軍に敵意を剥き出しで向かって来ました。
息子は呉鳳明!
呉慶の息子は、井蘭車の開発や、兵の陣形を操り戦う呉鳳明です。
すり潰せのポーズが全く一緒ですね。
呉慶と呉鳳明
【最新コミックス60巻表紙!】
12月18日(金)発売!
『#キングダム』最新コミックス60巻の表紙が完成しました。
魏将・呉鳳明、初表紙です!絵柄からすでにお察しいただけるかと思いますが、
趙国内の政変を経て、新たなシリーズが幕を開けます。発売まで2週間!
どうぞお楽しみに!#すり潰せ pic.twitter.com/c4cK7gRhBM— キングダム公式アカウント (@kingdom_yj) December 3, 2020
呉慶と呉鳳明が、作中で絡んでいる描写はありませんが、呉鳳明は父を殺された恨みを持っていることは確かです。
しかし、作者の原先生が仰るには、呉鳳明は呉慶と正反対の性格になるよう作られたキャラクターだそうです。
そのため、呉慶とは違ってドライな性格で、呉鳳明は自分が生き残るために、師である霊鳳を身代わりに逃げたりします。
また秦を恨んでいると言っていた割には、一時的に秦と同盟を組み楚を打ち倒したりもしています。
しかし原先生は、呉鳳明のクズっぷりは嫌いではなく、むしろ気に入っているようです。
呉慶は亡くなってしまいましたが、呉鳳明が今後どのように秦に立ち向かうのか期待が高まりますね。
呉慶役は小澤征悦
映画「キングダム2 遙かなる大地へ」で呉慶役を演じるのは、小澤征悦(おざわゆきとし)さんです。
小澤さんは、世界で活躍する指揮者・小澤征爾さんの息子で、タレントや俳優として活躍していらっしゃいます。
小澤征悦のプロフィール
先述しましたが、小澤征悦さんはあの小澤征爾さんの息子で、1974年アメリカ合衆国で産まれたそうです。
帰国子女のため英語が流暢で、大ヒット海外ドラマ『S.W.A.T.』にも出演されています。
趣味はバスケットボールと読書で、2021年に桑子真帆さんとご結婚する前は、週刊誌で話題になることが多かったようです。
過去には、アナウンサーの滝川クリステルさんや女優の杏さんと交際をされていたとスクープされました。
多才で知性的で、尚且つダンディな雰囲気を持っている小澤さんは、女性を惹きつける魅力を持っているんですね。
小澤征悦の経歴
小澤征悦さんは、1974年にアメリカ合衆国で産まれ、2022年現在は48歳です。
1998年大河ドラマ徳川慶喜で、沖田総司役で初めてドラマに出演されました。
2014年るろうに剣心の伊藤博文役にも出演され、2018年から日本テレビ「スッキリ」のコメンテーターとして活躍されています。
また2020年には、土曜ドラマ『パパがもう一度恋をした』で主人公・山下吾郎役を演じました。
6年ぶりの連続ドラマでの主演だったので、コミカルな役柄を熱演されていました。
そして2021年には、トレードマークの口髭の魅力が評価され、HIGEMEN AWARDS を受賞しています。
キングダムの呉慶には髭がありませんが、力強くエキセントリックな性格をどのように演じられるか期待が高まります。
まとめ
映画「キングダム2 」で敵将になる呉慶についてまとめましたがいかがだったでしょうか。
作者の原先生は、蛇甘平原の戦いで主人公信が初陣を飾りますので、特に力を入れて物語を描いたそうです。
呉慶のキャラクターに関しても、作り込んだ様子が窺えます。
映画「キングダム2」では小澤征悦さんが、どのように知略型の武将である呉慶を演じられるか期待が高まります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す