ゴールデンカムイで尾形とは?義眼なのはなぜ?

 

2014年から『週刊ヤングジャンプ』で連載され、累計部数2100万部(2022年6月時点)を突破した人気漫画ゴールデンカムイ。

待望のアニメ第4期は2022年10月からTOKYO MXほかにて放送が発表されました。

ミステリアスで掴みどころがなく、目が離せない『孤高の山猫スナイパー』尾形百之助。

3期ではスナイパーの命とも言える効き目を負傷し義眼になってしまいます。

本記事では尾形とはどういう人物なのか、義眼になった理由などをまとめました。

 

ゴールデンカムイで尾形とは?


https://goldenkamuy.fandom.com/wiki/Hyakunosuke_Ogata

尾形百之助(おがたひゃくのすけ)とは?

初登場は1巻第4話とかなり序盤です。

現在ではツーブロックの髪を撫でつける仕草が印象的ですが、初登場時は坊主頭だったんですね。

 

 

このころは第7師団の上等兵でした。

その後脱走兵となり杉元たちと行動を共にします。

スナイパーとしての腕前は一流で300m以内なら確実に狙った場所を射貫き、最大2000mの狙撃も可能だと発言しています。

また、寝るときや入浴中も銃をそばに置くところからもスナイパーとしての優秀さが分かります。

作中屈指の切れ者で、鶴見中尉から「敵に回すと非常に厄介。」と言われるほど。

周りと距離をとるような描写も多く、本心が読めません。

表情も変えずに嘘をついたり裏切ったり殺したりと、状況次第で都合よく動く姿は冷徹で狡猾な印象ですが、子どもやお年寄りには思いやりを見せるシーンや蝶を追いかける無邪気なところもあります。

 

尾形の過去

 

尾形の過去は漫画11巻103話あんこう鍋、アニメ2期19話カムイホプニレで出てきます。

尾形は第七師団長の父と浅草で芸者をしていた妾の母との間に生まれました。

芸が拙く身体を売るしか能のない芸者を揶揄した隠語で『山猫』といい、軍では『山猫の子は山猫。」 などと言われていました。

父は本妻との間に男児が生まれると、尾形と母親に全く会いに来なくなり、赤ん坊の尾形は母親の実家で母親と祖母と暮らすことになりました。

捨てられたことで母親はおかしくなり、父がおいしいと言ったあんこう鍋を来る日も来る日も作り続けます。

父親に少しでも愛情があれば葬式に顔を出すのではないか、母の願い続けた再会が果たせるのではないかと考え、あんこう鍋に殺鼠剤を入れて母親を殺害しますが、父親は顔を見せませんでした。

 

さらに腹違いの弟、花沢勇作も二〇三高地での戦争の際に銃殺しています。

これは勇作の死を知った際に父が自分のことを思い出し、愛おしく思ったのか確かめたかったと言っていますが、単純に両親に愛されまっすぐ育った勇作に対する嫉妬だったのかもしれません。

 

そして父も第七師団入隊、自殺に見せかけて殺害します。

二〇三高地の作戦で甚大な被害を出した責任をとって自刃したと世間には思われていますが実際には第七師団の結束を固めたい鶴見中尉がお膳立てし、尾形をけしかけ殺したのです。

 

尾形の性格

 

冷静沈着で淡々としたところがよく書かれており頭の回転も早く、軍人として優秀です。

コウモリ野郎と杉元に言われたように状況を見て陣営を何度か裏切る計算高いところも見えます。

しかし食事中など日常シーンでは少しずつ距離が近づいているような描写があったり、子どもやお年寄りには優しかったりと掴みどころのないキャラクターです。

尾形の中でも過去の遺恨で歪んでしまった部分と本来の人間らしい部分の折り合いがついていないのかも知れませんね。

 

狙撃のモデルはトーマス・ベケット

 

狙撃のモデルは映画『山猫は眠らない』シリーズのトーマス・ベケット上等特務曹長とそのモデルであるカルロス・ハスコックであると考えられます。

 

 

尾形の射撃シーンですが

 

ほぼ同じですね。

熟練のスナイパーであること。『山猫』のあだ名などからもトーマスベケット(カルロス・ハスコック)が元ネタなのではないかと考えられます。

 

トーマスベケットはベテランの狙撃手で、実践経験のない新人に幾度となく忠告をしますが、尾形も杉元や谷垣に銃の取り扱いや心構えについて指摘をしています。

 

トーマスベケットの元ネタであるカルロスハスコックは正式名をカルロス・ノーマン・ハスコック2世といい、ベトナム戦争で活躍したアメリカ海兵隊で最も有名な狙撃手です。

彼の狙撃訓練の記録は未だ破られておらず、近代アメリカ軍や警察組織の狙撃手育成、運用に関して大きな影響を与えた人です。

 


義眼なのはなぜ?

 

尾形が義眼なのはなぜ?

 

アシリパが金塊の暗号について何かを思い出したことに気づいた尾形はアシリパを連れ出し2人きりで聞き出そうとします。

話そうとしないアシリパに、杉元が死ぬ間際に旅順で戦死した親友の奥さんに金塊を渡してくれと頼んできたと言い、何とか上手く言いくるめようとしますが、尾形の言動や行動を信用しきれないアシリパは、杉元から遺言を託された時の詳細を質問します。

「最後に何か食べたいと言ってなかったか?」との質問に尾形は思わず「あんこう鍋」と答えてしまいました。

「お前はなに一つ信用できない。」と言いアシリパは尾形に向かって弓を構えます。

尾形は戦地に赴きながらも不殺を通した弟の勇作とアシリパを重ねているのか、殺せと迫ります。

アシリパは矢を放つ気はありませんでしたが、駆け付けた杉元の怒号に驚いて手を放してしまい、その矢が尾形の右目に刺さったのです。

右目に矢が刺さった尾形が妙に満足気なのが怖いです…

 

アシリパを人殺しにしたくない杉元は即座に尾形の目をくりぬき毒を吸いだします。

 

尾形とアシリパ

 

アシリパは尾形に矢を放ってしまったことや杉元と再会したことにより、大切なものを守るためになら不殺の誓いを破る覚悟をしました。

 

一方の尾形は闇キャラが止まらなくなっています。

アシリパの矢が刺さった時に

・高潔ぶっていたアシリパ(に重ねた勇作)の手を汚すことができた満足感

・居心地がよく心開きかけていたアシリパから拒絶された悲しみ

・目の前にいる自分よりも死んだと思われる杉元を信じていることへの絶望

などがぐちゃぐちゃになったような精神状態だったのではないでしょうか。

 

アシリパに信用できないと言われた時に発した「やはり俺では駄目か。」との発言は、「俺に」教えてくれと言った時と杉元の名前を出した時のアシリパの反応の違いを見た尾形の表情から、杉元を失ってからアシリパを守ってきたのに『相棒』にはなれていないことに対してとも取れますが、

耳触りの良い嘘を並べ、口先でうまく部下を信者化している鶴見中尉と自分との対比も含まれていたのかもしれません。

 

まとめ

 

尾形百之助について、どんな人物で元ネタは?なぜ義眼になったのか?などをまとめました。

アニメ4期の放送も発表され尾形の闇もどんどん深まってきます。

たのしみ(にして良いのか)ですね!!

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

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