ゴールデンカムイで宇佐美は気持ち悪いサイコパス?顔の入れ墨や門倉に執着する理由についても

 

宇佐美上等兵といえば、第七師団に所属する鶴見中尉の忠実な部下です。

 

第七師団の中でも突出して鶴見への忠誠が強いキャラクターです。

ほとんどのシーンで、微笑を崩さず、場面によっては不気味な印象すら覚えます。

戦闘力だけでなく、情報集能力・洞察力もかなり高く、作中において様々な場面で鶴見中尉の手足として活躍している宇佐美。

 

今回は、宇佐美がサイコパスと言われる所以や、顔の入れ墨・門倉に執着する理由、鶴見中尉との関係について掘り下げていきます。

 

ゴールデンカムイで宇佐美は気持ち悪い?


引用:ピクシブ百科事典

宇佐美上等兵とは?

本名は宇佐美時重。帝国陸軍北海道第七師団に所属する軍人で、階級は上等兵です。

基本的に会話は敬語ですが、その内容は遠慮がなく、場の雰囲気も全く察する気配がありません。

劇中ではモロに「こいつ絶対友達おらんだろ」「(尾形含め)うちの上等兵はどうなってんだ」などなど、散々な言われようですが、当人は全く気にしていません。

基本的には空気を読まず人を食ったような言動を繰り返す宇佐美ですが、他人の心理に対する洞察力は鋭いところもあります。

本人は空気が読めないのではなく、読んでいないか敢えて壊しているかのようです。

また、軍人としての戦闘スキルも高く、札幌麦酒工場で作中屈指の強靭な肉体を持つ柔道家・牛山辰馬と組み合ったときも、「ほぉ・・・」とうならせています。

 

親友を死なせたわけ

 

 

宇佐美の過去は23巻226話・227話で語られています。宇佐美は新潟県新発田の出身で、歳は離れていますが鶴見中尉とは同郷です。

鶴見とは柔道場の同門で、軍人としての彼に強い憧れを抱いていました。その道場には、親友・高木智春も通っていました。

智春は父親が第二師団の偉い人だったということで、陸軍幼年学校へ進学するために上京することが決まっており、門出に宇佐美から一勝をもぎ取りたいと、道場の裏庭で最後の「乱取り」に誘います。

ですが、幾度となく這い上がってくる智春に、宇佐美は信じられないほど激昂した表情で、仰向けの智春の首を渾身の力で踏みつけて殺害してしまいます。

鶴見が自身を「同年代の門下生の中でも一番だ」と認めてくれていたことだけが宇佐美にとってのすべてでした。

その根本には、自分がしがない農民で、智春が陸軍将校の息子ということに、劣等感を抱いていたからでしょう。智春が陸軍幼年学校に入ることも、それを宇佐美に告げられなかったことも、「自分を見下している」と感じていたようです。

そんな敬愛する鶴見に「絶対智春くんの方が強くなる」と目をかけられたことについて、激しい怒りと憎しみを暴発させての凶行でした。

その後、鶴見と時重によって、智春は暴れた馬によって蹴り殺されたことにされ、真相は隠蔽されてしまいました。

 

宇佐美は気持ち悪いサイコパス?

 

サイコパスは、他人に対する共感力が欠如していることが原因で、非常に利己的で自分の事しか考えていません。自分の振る舞いによって、他人がどのように感じようが一切気にならない、という特徴があります。

道徳観念や倫理観、あるいは恐怖などの感情も極めて乏しい傾向にあります。

また、平然と嘘をついたり、成果を手に入れるためであれば手段を選ばない、他人を操ろうとする、刺激を求めるなどの特徴もあります。

そのため、一部のサイコパシーは猟奇的な犯罪者になるケースもあります。

前述のとおり、宇佐美は当時の親友・高木智春を嫉妬から殺害しています。

鶴見は、地元新発田で、柔道場の師範に尋ねられた時、「攻撃性が強く忠実で 後悔や自責を感じず人が殺せる兵士」が軍隊に必要だと話していました。そして、その時自分の懐へ入れたのが、当時12歳の宇佐美です。

その他にも25巻243話にて、宇佐美は二〇三高地で、尾形をそそのかし花沢勇作を殺害させていることが語られています。

これらの行動からも、宇佐美がサイコパスの特徴と一致していることがわかると思います。

ゴールデンカムイは変態の巣窟ともいえるほどの狂キャラ達が登場しますが、宇佐美も屈指の変態ぶりです。

温泉に入った際には自らの股間を何度も打たせ湯に打たせてよがっていました。

それ以上に、札幌で娼婦連続殺人事件を調べていた時の捜査方法など、口にするのも憚られるやり方をとっています。これには菊田もドン引きでした。

サイコパスとしての特徴だけでなく、こういった部分が気持ち悪いと言われる所以でしょう。

 

宇佐美の初登場は漫画の何巻?

 

 

宇佐美の初登場は12巻117話になります。

その時は、鶴見中尉の命令で、網走監獄に新人看守として潜入していました。

どういう経緯だったのか明言はされていませんが、門倉に内通者とばれてしまい、始末されそうになり脱出しました。

作中の表現からおそらく、夜間に第七師団の軍人と接触しているところを見られたのではないかと思われます。

 


宇佐美の顔の入れ墨

 

 

宇佐美の顔の入れ墨

 

13巻124話にて、網走監獄から脱出したあとの宇佐美が登場します。

鶴見中尉へ報告の際、網走監獄が必要以上に武器を調達している事を突き止めたにもかかわらず、保管場所を探る前に戻ってきてしまった罰として、特徴的な両頬のホクロを頭に見立てた棒人間を描かれてしまいました。

この棒人間が描かれている間も、宇佐美は鶴見の接近を喜んでおり、最後には悦に浸っている様子でした。

よほど嬉しかったことでしょう。

126話に登場してきたときには、そのまま「入れ墨にしたんです!!」と鯉登少尉に報告して「めちゃくちゃ気合入ってる…!!」と引かれていました。

 

宇佐美と鶴見の関係

 

宇佐美は、前述のとおりかつての親友・高木智春を殺害しており、その理由は鶴見に対する執着と強すぎる「嫉妬」です。この件に関しては、鶴見も事実を隠蔽した共犯という関係でもあります。

宇佐美は、それほどまでに執着を向けている鶴見の人心掌握の為の嘘や非情さといった、本質的な人となりを見抜いています。

25巻243話によると、鶴見が奉天会戦の折に月島を懐に入れようと画策していたことも、周囲へ士気を高めるためにアピールを図っていたことも気付いていました。

そのうえで、鶴見の周りの人間は自分を含め「駒」であると語り、自分が駒として使われることを望み、それを鶴見にも伝えています。宇佐美の洞察力の高さもうかがえる重要なシーンです。

鶴見は、兵士の攻撃性を引き出す原動力を「愛」と表現し、作中でもベトナム帰還兵の戦友との絆を「強い恋愛関係」と表現されたことを挙げています。

宇佐美の強い忠誠心や嫉妬心の根底にあるのは、恋愛感情にもとてもよく似ており、鶴見もそんな宇佐美を理解し、宇佐美を利用するために受け入れているように思えます。

宇佐美の親友の死を隠蔽し共犯となったことなども含め、二人は共生の関係にあったのかもしれません。

 

門倉に執着する理由


引用:ピクシブ百科事典

門倉利運看守部長とは?

 

網走監獄の看守部長で、本名は門倉利運。モヒカン刈りのような髪型と尖った口が特徴的です。

のっぺら坊と土方が企てた刺青人皮の囚人集団脱獄より以前から勤めている古株で、常任7年になるとか。

仕事へのやる気はなく、勝てない喧嘩はしない事なかれ主義者で、犬童典獄からは「役立たず」「腑抜けたタヌキ」と散々な評価をされています。

鶴見が送り込んだ宇佐美を始末しようとしますが、逆に囚人が返り討ちにあい、宇佐美は逃亡してしまいます。

このときも、「意外と抵抗激しく新人も囚人もそれぞれ瀕死のところを自分が間に入ってカタをつけた」と、体のいい嘘を報告し、叱責されることなくやり過ごしました。

 

宇佐美が門倉に執着するのはなぜ

 

作中で具体的に門倉に執着している理由などは明かされていません。

しかし、実際に執着していると思わせる描写があります。

25巻の250話でジャック・ザ・リッパーを追っていた際に、囮として女装していた門倉と発見した時です。

宇佐美は、「生きてらしたんですか!!男娼にまで身を落として…おいたわしや!!」と門倉との再会を心から喜んでいるような様子でした。

そのあとも(刺青人皮を手に入れるためでしょうが)門倉の後を執拗に追いかけ、「このアバズレ!」と襲い掛かったり、服を切り裂き、尻をたたくなど、完全にセクハラ・・・暴漢のような行動をとります。これが、一部ファンの間で門倉に執着しているといわれる所以でしょう。

網走監獄で門倉は、新人の宇佐美に職務とは言え一応丁寧に指導しています。

もしかしたら、こうして丁寧に接してくれたことが、その執着の理由なのかもしれませんね。

 


まとめ

 

今回は、宇佐美がサイコパスと呼ばれる所以、顔の入墨や門倉に執着する理由についてお話ししました。

登場したばかりの時は、何を考えているのかわからないちょっと変わった軍人さん、というイメージだった宇佐美。

その過去や第七師団内部での活動を見ていくと、その異常性が際立って見えてきましたね。

個性的なキャラクターばかりの第七師団。金塊争奪戦の最中、今後の内部の人間関係にも注目です。

 

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