キングダムで昌平君はどんな人?呂不韋との決別についても

大人気漫画『キングダム』はヤングジャンプで連載され、2022年4月にはアニメ第4シーズンが始まりました。

さらに同年7月には映画『キングダム2 遙かなる大地へ』が放映開始します。

奴隷出身の天下の大将軍になる!と夢見る主人公信(しん)と、後の始皇帝である嬴政(えんせい)が戦国春秋時代を駆け抜ける姿が魅力的です。

個性的な将軍が登場する中、本記事では嬴政の宿敵である呂不韋の腹心である昌平君(しょうへいくん)についてまとめました。

昌文君は、イケメンとしてファンから愛されている軍師で、映画『キングダム2 遙かなる大地へ』ではあの玉木宏さんが演じられます。

そんな、涼しげなイケメン昌平君の魅力を徹底調査しました。

 

キングダムで昌平君はどんな人?

1巻から始まった王弟謀反後、咸陽に戻った嬴政でしたが、すでに王宮勢力の実権は呂不韋の勢力が握っていました。

信はこれまでの過酷な戦いの中にあって、強い者にも意見できるタイプでした。

しかし、呂不韋の側近達の前では威圧感で言葉を発することもできませんでした。

それほどの威圧感を持つ呂氏四柱の昌平君は、どのような人物なのでしょうか。

昌平君は秦国の総司令官

昌平君は秦国の総司令官で、秦軍の動向を支持する最高責任者です。

李牧が咸陽にきた時は、総司令として信に李牧を打てと命令もしています。

また、廉覇との戦いで山陽を討ち取った時には、直接現地に赴き山陽が秦国になったことを宣言する大切な命を全うしました。

合従軍が攻めてきたときは、不眠不休で対策を練り、一度防衛線を撤廃するなど思い切った案も出しています。

昌平君の初登場は漫画の何巻?

昌平君が初登場した巻は10巻で、呂不韋が側近たちを連れて王宮に戻ってきた時でした。

特に、呂不韋の重要な側近は四柱と呼ばれる「蔡沢(さいたく)」「蒙武(もうぶ)」「李斯(りし)」「昌平君」達の発するオーラは格別でした。

呂不韋と四柱は、王である嬴政を特に敬う様子はなく、王弟謀反や暗殺についても悪びれる様子は一切ありませんでした。

そしてとうとう武将である蒙武は、自分が中華最強と自負しており、秦の六大将軍を復活させその地位に就任したいと進言しました。

しかし、あまりにもな発言に賢人蔡沢は、昌平君の方が蒙武よりも強いではないかとこれを諫めます。

昌平君が「冗談がすぎますぞ」と返事をしていますが、実際に昌平君は蒙武よりも強かった時期があるのは本当だそうです。

昌平君はどんな人?

強すぎる昌文君

引用:原泰久『キングダム』集英社

 

昌文君は冷静沈着で人を見る目があり、呂不韋や蔡沢をはじめ常に能力がある人と共に行動をしようとする人です。

また、有能な人物であれば積極的に仲間になろうとするところがあります。

例えば、姜瘣が河了貂を昌文君に紹介しましたが、河了貂が大王派だと知っても、有能な河了貂の弟子入りを許しました。

そして、信が大王の危機を何度も救い出したことから、是非信も仲間にしたいと蔡沢に話していました。

蔡沢や呂不韋からいつも意見を求められ頼りにされていて、蒙武とは旧知の仲で親しく話している場面もありました。

文武両道の天才軍略家

昌平君は軍略にも武道にも優れた人物です。

また百人に一人しか入学することができない、国内最高峰の軍師育成期間の校長でもあります。

軍師学校の業務は、呂氏四柱の公務とは一切関係がなく、優れた軍師を育成することを目的としているようです。

そして、毐国軍が反乱を起こした時には援軍に駆けつけ、三万の敵軍に対して千の軍で勝つことができました。

包雷(ほうらい)という陣形で左右に壁を作り敵兵を突破し、向かってきた戒翟公(じゅうてきこう)を大槍で見事に両断しました。

呂不韋四柱の一人

昌平君は、呂不韋から頼りにされていて、常に意見を求められていました。

また、楚国が不審に動いていたのを察知し、張唐と蒙武をを南部防衛にあらかじめ配置していました。

合従軍の戦いでは、「楚」「魏」「趙」「燕」「斉」と周りの国々が次々と反旗を翻しましたが、昌文君はその場で指令を出していました。

そして、東部に遠征していた蔡沢を斉王と交渉させ、斉軍を撤退させるよう仕向けたのも昌平君でしょう。

楚の公子

昌平君は、史実では楚の考烈王と秦の昭襄王の娘だという記録が残っているそうです。

また、キングダムでも親しい蒙武に自分が楚の出身だと話しています。

そのため、楚軍に有効な「斜陣がけ」の陣形をとるように蒙武に伝えていました。


呂不韋との決別についても

呂不韋は定期的に派手な宴会を開き、他国の重臣を呼び、お金を積んで懐柔していました。

政治や戦争については、全て四柱に任せ、自分の手を汚さず昇進をしていく呂不韋に、昌平君は不信感を持つようになって行ったのでしょう。

 

毐国の反乱で呂不韋と決別

 

昌平君は、毐国の反乱の時にはすでに呂不韋を裏切る決心はついていたようです。

呂不韋に怪しまれているのがわかっていたので、河了貂に暗号を使った伝令を送り、反乱が起きることを予め伝えておきました。

加冠の儀が終わった後、昌文君と共に立ち上がった昌平君を見て、呂不韋は「なぜ今そちが立つ昌平君」と二度尋ねました。

その問いに対して「世話になった」の一言だけを返す昌平君にかっこいい!という声が多く寄せられています。

呂不韋を裏切った理由

昌平君が呂不韋を裏切った理由は、二人の目指す立場が異なってきたからだと考えます。

合従軍が攻めてきた時、昌文君は鼻血を出すまで、昌平君は模擬戦を100通り考えて上策を練っていました。

しかし、呂不韋は一人しっかり睡眠をとっていて、昌平君は呑気な呂不韋を睨んでいました。

そして、積極的に軍の指揮について質問や行動を示してきた嬴政と反して、呂不韋はほぼ戦況を聞いているだけという雰囲気でした。

呂不韋は常に自分が優位に立ち権力に固執してきましたが、昌平君は嬴政と同じく中華統一というより大きな夢を見ていました。

史実では楚の王に

昌平君は史実では、嬴政を裏切り楚王になったと言われています。

またキングダムでも、昌平君の出身は楚国だという事実が判明しています。

呂不韋を裏切り、嬴政の味方になった昌平君ですが、まだまだ味方になったと思うには早いかもしれません。

キングダムでも秦国を裏切るのか考察

キングダムは史実に忠実に話を進めていますが、キャラクターについては個性的に見えるように大きく改変されている場合が多いです。

そのため、昌平君のような人気が出てしまったキャラクターが嬴政を裏切ることはないだろうと推測します。

しかし、誰かの策略のために争いを起こさざるを得ない状況になる場合は多いのではないかと感じます。

例えば、再び謀反を起こす気がなかった成蟜が、呂不韋の計らいで反逆者にならざるを得ない状況になりました。

また、太后(たいこう)も国を興したものの争うつもりはありませんでしたが、隠し子の存在がバレたと勘違いしたことで反乱を起こしてしまいました。

このように、人気のある昌平君が反逆者にならないよう、上手く話を展開するのではないかと期待しています。


まとめ

いつでも冷静沈着に指揮を取り、また河了貂の尊敬する師でもある昌平君についてまとめましたがいかがだったでしょうか。

毐国の反乱では、昌平君がついに戦地に赴くので、是非コミックやアニメでチェックしてみてくださいね。

また、史実では楚国の王子であるという設定が、今後キングダムでどのような展開に繋がるのか期待が隠しきれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です