小津安二郎記念館「無藝荘」2020年一般公開スタート!内容や行き方についても

 

 

長野県茅野市蓼科にある小津安二郎記念館「無藝荘」が、例年より1か月遅れで開館しました。

「無藝荘」とはどんな建物で、どんなことができるのでしょうか。まとめてみました。

小津安二郎記念館「無藝荘」2020年一般公開スタート!

例年大型連休中の開館でしたが、今季は新型コロナウイルスの感染拡大のため1か月あまり遅れての開催になりました。

引用:ビーナスライン https://www.venus-line.net/sightsee/%E7%84%A1%E8%97%9D%E8%8D%98/

 

この記念館では、無藝荘運営委員長ら「火代番(ひじろばん)」が囲炉裏(いろり)端で来訪者をもてなすのが通例となっています。

火代(ひじろ)とは地元で囲炉裏(いろり)という意味だそうです。小津安二郎にゆかりのある数人が交代で囲炉裏を守り、来訪者に小津安二郎の蓼科での暮らしぶりなどを伝えてくれます。


内容や行き方について

初日の6日にはたくさんの来訪者があり、無藝荘運営委員長の藤森光吉さんのお話を地元の家族連れらが聞いたそうです。

無藝荘は小津安二郎(おづ やすじろう)記念館なので、小津安二郎に関する展示や、実際にどんなふうに暮らしていたかなどを知ることができます。「火代番(ひじろばん)」の方たちから小津安二郎のことを聞くこともできます。

また、蓼科高原映画祭を行う場所でもあります。蓼科高原映画祭についての説明は最後にあります。

無藝荘(むげいそう)とは

無藝荘は小津安二郎(おづ やすじろう)記念館の別名で、映画監督の小津安二郎が、晩年仕事場や接待の場所として使用した蓼科プール平にある山荘のことです。5月の連休から11月初旬まで土日を中心に公開しています。

今でも多くのファンがいる小津安二郎監督。ツイッターより。

昭和29年に小津監督は、脚本家であり盟友の野田高梧に誘われて初めて蓼科を訪れ、この地を気に入りました。
「蓼科日記」では「雲低く寝待月出でて遠望模糊、まことに佳境、連日の俗腸を洗ふ」のようにその眺望を称えています。

蓼科が気に入った小津監督は、昭和31年(1956年)になると、仕事の場を茅ケ崎から蓼科へ移しました。
もともとは製糸業で名高い諏訪の片倉家が地元の旧家を移築し別荘とした山荘「隔雲荘」を借り、昭和32年(1957年)に年間使用の正式契約をし「無藝荘」と命名したそうです。

この地では、小津監督が亡くなるまで7年間で6作品が作られました。
無藝荘がもともとあった場所は、現在の地から一キロ程離れた所ですが、平成15年(2003年)に小津生誕100年を記念して、茅野市が蓼科の中心地の今までの場所にほど近いプール平に移築し改修を行ないました。

当時の雰囲気を残しながら茅葺き屋根を復元し、風呂屋手洗い場なども当時の姿のままに再現したそうです。蓼科観光協会が維持管理しています。

開館情報

開館:6月6日~11月3日(7月23日~9月6日は無休。他は土日祝日を中心に開館)
開館時間:午前10時~午後4時
入館料:100円
問い合わせ:蓼科観光協会(電話0266・67・2222)

行き方

無藝荘に行くには車で行く方法と公共交通機関で行く方法があります。

1.諏訪ICから車で30分
2.JR中央本線茅野駅西口より北八ヶ岳(旧ピラタス)ロープウェイ行きバス「プール平」下車(40分)すぐ(無藝荘)

住所:長野県茅野市北山4035

訪れた方の口コミ

かや葺き屋根
無藝荘は小津安二郎さんが昭和30年頃から蓼科の別荘として利用していた建物で、2003年に現在の場所に移築されたそうです。かや葺き屋根の建物で趣があります。

高齢者にオススメ
入場料は維持費のために随意で箱の中へ。小津安二郎の作品を上映しており、気持ち良い風に吹かれながら座敷でのんびり鑑賞できます。

引用:じゃらん https://www.jalan.net/kankou/spt_20214aj2202032471/#basicInfoArea

蓼科高原映画祭について

小津安二郎のゆかりの地であることから、蓼科高原・茅野市では毎年「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」を行っています。

映画を作っている方なら、この映画祭に応募することで将来映画に関わる仕事ができるようになるきっかけになるかもしれません。

この映画祭がきっかけとなり、小津安二郎に続く未来の映画人が生まれるといいですね。

このようなお二人(注:小津安二郎と野田高梧)のゆかりの地、蓼科高原・茅野市で平成10年「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」がスタートしました。映画祭を通じて多くの方々に「小津映画・小津のこころ」に触れていただくとともに、小津に続く旬の内外の作品の上映、シンポジュームやシネマトーク、ここから21世紀の映画が生まれることを願い、平成14年に始まった短編映画コンクールなどを盛り込みながら「映画」を通して文化・人的交流が図られ、やがては映画・映像文化の発展につながることを期待しています。

引用:https://ozueigasai.jp/

 

コンクール作品募集のお知らせ

 


まとめ

一度行きたいと思っていた小津安二郎 記念館「無藝荘」について開館のお知らせを知り書いてみました。今年は足を運んでみたいです。

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