2020年中央アルプスでライチョウ(雷鳥)卵全滅!原因は猿か?

 

※7月4日追記

7月3日に富山市ファミリーパークで日本ライチョウのひな3羽が自然ふ化したとのニュースがありました。

9個の卵のうち3羽がふ化したそうです。ひなの体長は6.5センチで、母鳥のお腹の下にいて、時々出てくるそうです。可愛いですね!

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※7月3日追記

2020年6月に中央アルプスで入れ替えに成功したライチョウの卵が全滅したそうで、とても残念です。

2020年中央アルプスでライチョウ(雷鳥)卵全滅!

中央アルプスでのライチョウ復活を目指す環境省信越自然環境事務所が発表しました。

駒ヶ岳にすみ着いた雌に入れ替えた卵8個を抱かせていたのですが、全滅してしまいました。

卵8個のうち5個はふ化していました。

死んだひなや卵が巣の近くに散乱していたそうです。

原因は猿か?

センサーカメラには猿が近づく様子が写っていて、驚いた雌やひなが巣から飛び出したことが原因のようです。

猿は少なくとも10匹の群れで行動していたとのことです。

サルの群れは例年7月下旬ころに山頂近くまで登るそうですが、今年は早かったのですね。ちょうどふ化の時期にあたってしまいました。

今後はサルの群れの対策を考えていくそうです。

北アから中アへ移住させる計画は予定通り

7月中旬には北アルプス乗鞍岳からライチョウの親子3組20羽程度を中央アルプスに移住させる計画もあるそうで、それは予定通り行うという事でした。

こちらはうまくいくといいですね!


ライチョウサポーターズ

長野県では、ライチョウ保護回復事業計画の推進を図るため、ライチョウサポーターズを募集しています。

ボランティアで、ライチョウの生息域内又は生息域外などの保全場所を巡回したり、情報提供をしたりするほか、ライチョウ保護に関する普及啓発の支援などの活動をするそうです。

詳しくはこちら

以下過去に書いた記事です。

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中央アルプスでの野生のライチョウ復活を目指して、駒ケ岳にすみ着いている雌1羽の巣で、メスが抱いていた無精卵と、運び込んだ有精卵を入れ替えることに成功した、とニュースにありました。

2020年6月ライチョウ(雷鳥)の卵入れ替え成功!

 

今年の5月下旬に駒ケ岳でライチョウの雌(メス)1羽の生存が確認されていました。

6月になり、中村浩志・信州大名誉教授と環境庁の専門官が5日から、卵8個を持って駒ケ岳に入山し、6日巣を見つけ、雌が卵を抱いている姿を確認したそうです。

7日にメスが餌を食べるため巣を離れたすきを見て卵を入れ替えました。雌が入れ替えた卵を抱いていることも確認したそうです。7月1日ごろにふ化するのを待ちます。楽しみですね!

8個の卵は県内外の動物園や博物館などから提供されたライチョウの有精卵だそうです。


中央アルプスに増えることを期待!

この事業は昨年も行われたそうです。

昨年は、有精卵6個を入れ替えてひな5羽がかえりましたが、姿が見えなくなり全滅したとみられています。

そのことから、今年はひながかえったら、ケージ(おり)で親子を保護し、成長を見守る予定だそうです。

中村さんは、「5年後中央アルプスに100羽いることが目標」と話しているそうですよ。

今回成功することが今後につながるのですね。ぜひ成功してほしいです。

ライチョウ(雷鳥)について

ライチョウ(雷鳥)は、キジ目キジ科ライチョウ属に分類される鳥類です。

夏場は高山帯で生活をしますが、冬場においては、亜高山帯まで移動するそうです。

中央アルプスでの生息

中央アルプスでは1960年代まで生息が確認されていましたが、駒ヶ岳ロープウェイの開通後数年で絶滅したとみられていました。しかし2018年に雌1羽が約50年ぶりに見つかったのです。

ライチョウは神の使者

ライチョウは江戸時代よりずっと以前から古代山岳信仰では神秘性を帯びた「神の使者」の鳥とされていました。

明治時代になると、西洋思想の流入と、狩猟具の発達により狩猟が行われるようになり、数が減ってしまいました。

そのため明治43年には捕獲禁止となり、大正12年には天然記念物に指定されました。

今では日本国指定の特別天然記念物であり、また国内希少野生動植物種(種の保存法、1993年)の対象となっているそうです。

まとめ

南アルプス南麓に住んでいる私の家の庭には、よく雉(きじ)が来ます。雉の仲間であるライチョウが再び中央アルプスに増えてくれればいいと思います。

こちらに越してきたときに「雷鳥の里」というお菓子を食べて美味しかったので、それからよくお土産や自宅用に買っています。

現在国内でライチョウが生息しているのは、長野県内の周辺だけだそうで、今回の事業成功への期待が膨らみますね。

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