「メイドインアビス 烈日の黄金郷」で登場するファプタは、美しくも恐ろしい成れ果ての姫です。
普段は溢れるほどの大きな瞳をうるうるさせていますが、怒ると目を充血させて獣のように飛びかかります。
イルミューイから産まれたファプタは、彼女の怒りを宿して産まれ、イルぶるの民を滅ぼそうと日々模索し続けていました。
村人達は日々イルミューイの中で生活し、村の価値を守ろうと営みを続けてきました。
しかし、いつか自分達はファプタに殺されるだろうと、本能的に気付いていたようです。
それでも、ファプタの存在が愛おしく、怖いのに触れたくてたまらないというのが村人達の本音でした。
本記事では、ファプタは怖いのか、また村人達に復讐をするのかなどファプタと村人たちとの関係についてまとめてみました。
目次
メイドインアビスのファプタは怖い?
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ファプタは人間の知性と、獣の本能を備えた価値の化身です。
レグが「見惚れるほど美しい」と言ったファプタは、他の成れ果てとは一線を越えた美しさです。
第4層で出会った、成れ果てであるナナチもふわふわの毛皮をまとっていますが、ファプタと違って親しみやすい印象です。
輝く白い毛皮は神々しく、赤い三本の角と四本腕の鉤爪がその白さを一層際立たせています。
ファプタとは?
ファプタ#メイドインアビス #miabys pic.twitter.com/ZKVbpFNEH9
— 雪兎子 (@DxYou_Yooo) August 18, 2022
ファプタはとても不思議な外見をしており、成れ果ての姫またの名を価値の化身と呼ばれています。
白い毛皮と褐色な肌を持っており、その姿は狐のようにも見えますし、猿やリスのようにも見えます。
ファプタの母であるイルミューイが、大切にしていたヤドネという生き物を模して作ったようですが、お尻の穴は一つで鳥類のような構造もしています。
そもそもファプタは、液体のように体を変幻自在に変えることができ、実体のようなものが定かでは無いのかもしれません。
ファプタの怖いところ
ファプタは普段は見た目やしぐさ、言葉遣いもかわいいのですが、怒ると目を充血させて獣のように変化します。
その時のファプタは恐ろしく、だれでも怖く感じるでしょう。
また、ファプタは一途で融通がきかないところが怖いと言えます。
レグを一途に思い続けますが、その思いが報われずレグがファプタのことを全く思い出せなかったことに怒りを覚えました。
もともと仲が良かった二人のはずなのに、レグとファプタは激しい戦いを繰り広げます。
ファプタの使命
ファプタの使命は、イルぶるの破壊とイルぶるに住む村人を根絶やしにすることです。
ファプタは、イルミューイがずっとひた隠しにしていた負の感情を受け継いだ、最後の子供です。
実際のところ、イルぶるの成り立ちは呪われていましたが、村人達は文化を確立し、イルミューイを蝕みながらも強く逞しく過ごしていました。
イルミューイは、村人達を自分の体の中で囲うことで自ら死を選ぶことさえもできなくなりました。
イルミューイにとって、自分を壊してくれるファプタは最後の希望だと言えます。
村人たちへの復讐はどうなった?
イルミューイ(村)と村人達の関係は、一種の共生関係にあると言えます。
村人達が、村の中で成れ果てることは一種の食事のようなもので、消化された村人達はイルミューイの中でずっと生活をし続けます。
なぜ復讐するのか
ファプタはイルミューイが最後に産んだ娘なので、村人からは末の妹と呼ばれています。
イルミューイは、一つ目の欲望の揺藍で子供を次々と産む体を手に入れ、二つ目の欲望の揺藍でヴエコを守るイルぶる村を作りました。
ガンジャ隊の隊員は、ヴエコ以外は皆イルミューイに吸収されましたが、欲望の揺藍を使ったワズキャンを取り込んだことで、イルミューイは三つ目の卵を得ました。
そして、三つ目の欲望の揺藍はこの呪われた営みを解いて欲しいという欲望と、もう決して無くならない子供が欲しいという願いを叶えました。
ファプタは村の外に出産されてから、イルぶるを破壊しようとずっと試みてきました。
復讐の結果
レグが、火葬砲を撃ったことで、村の守護は解かれ、ファプタは村に入ることができました。
勢いよく村人達を狩るファプタでしたが、絶界の原生生物も村の中に入ってきて、成れ果て達を食い散らかしました。
「村人達を滅ぼす」という役目を一心に背負ったファプタは、自分がひたすら守ってきた役目を他のものに横取りされたことに激しい怒りを覚えました。
しかし、不滅のファプタでも、原生生物の群れを止めることができませんでした。
内臓を引き摺り出され、腕を無くし、頭が半分に欠けてしまったファプタに救いの手を差し伸べたのは、紛れもなく村人達でした。
村人たちからの献身
村人達は、常にファプタが戦い続けることを望んでいました。
ベラフに過去の記憶を見せられ、戦意喪失をしたファプタが再び立ち上がった時、村人達は自分達が殺されるとわかっているのに歓喜の雄叫びを上げました。
よく考えれば村人達は、精算の時は価値の低いものには目も暮れず、他の成れ果ての体の一部を手に入れて喜んでいました。
呼び込みの時は、他人が戦いで死んでしまっても特に悲しむ様子はなく、自分が傷つくことを厭わないのです。
村人達にとって、命を持たない自分の身をいざとなったら捨てる準備はできており、最も重要だったのはファプタの存在でした。
そのため、瀕死の状態のファプタに、喜んで自身の体を食べさせたのです。
リコさん隊への参加
ファプタは自分の役目に全て決着がついた後、躊躇いながらもリコさん隊のあとをついてきました。
激しい戦いを終えたファプタも、リコさん隊におそるおそる近づく姿は、木をするする降りるリスのようで可愛かったです。
また、レグの頭の上で丸くなる姿や、リコの料理を泣きながら食べる姿もとても魅力的でした。
ファプタがリコさん隊についていく様子は、コミック11巻に記載されてますので是非チェックして見てくださいね。
まとめ
ファプタと村人達の関係について、まとめてきましたがいかがだったでしょうか。
村人達がファプタを求める理由は、やはりイルミューイの自分を破壊してほしいという願いが顕著に現れているのではと推測されます。
一途に役目を果たそうとしてきたファプタの心苦しさに、同情した読者も多いのではないでしょうか。
今後もコミックやアニメから目が離せそうにありません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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