メイドインアビスでベラフとは?やめてくれと言ったのはなぜ?

 

メイドインアビスの第6層「還らずの都」でリコ達がたどり着いたのは、少女イルミューイの体を媒介にして作った成れ果て村「イルぶる」でした。

本記事では「イルぶる」の村の成り立ちに深く関係した三賢「ベラフ」に焦点をあてました。

気高かく美しかったベラフは、なぜ狂ってしまったのでしょうか。「やめてくれ」というセリフの意味も見ていきたいと思います。

 

 

メイドインアビスでベラフとは?

 

成れ果て村のベラフは、蛇のような体と太陽の塔のような頭が特徴的です。

第7巻の裏表紙では、踊るリコとマアアさんを盛り上げるため鈴を触手で鳴らしているのが印象的です。

 

しかし、初登場時のベラフはナナチを買い上げ、邪悪な取引をリコに持ちかけました。

成れ果て村のベラフ

成れ果てたべラフ

引用:つくしあきひと「メイドインアビス」竹書房

 

成れ果て後のべラフは、リコと会った時は美しいと涙を流しているように見えました。

しかし、べラフの目は実は口になっていて、流れていたのは涙ではなく、よだれだったのです。

もともと人間で人格者だったはずのべラフですが、成れ果ててからは自分の欲にかなり忠実になったように感じました。

ミーティーもナナチもリコも、欲しいものは全部手に入れて手元に置きたいという気持ちが強いようです。

同時に弱くて可愛い成れ果てを、積極的に買い込み手元に置いておき、面倒を見てあげる優しいところもまだ残っているようです。

ミーティーを複製

 

 

べラフはミーティーの複製を作ってもらうために、手足724本と体長の半分、感覚器さえも価値として支払いました。

そのため、ミーティーのことをとても大事にしており、可愛く見えるよう壺に入れてライトアップされ良い香りを漂わせています。

ボンドルドの扱いとの違いなのか、べラフのミーティーはナナチといたミーティーよりも、目が生き生きしています。

しかし、あまりにも大事にしすぎると、体液を啜るという行動に達してしまうようですね。

やはり成れ果ての思考は人間離れしています。

ベラフの最後

べラフは、成れ果ててしまってからもイルミューイ達との記憶を忘れずにいました。

成れ果ててしまう直前は、べラフは狂人になってしまい自分自身を傷つけていましたが、それは記憶をずっと大切に持っていたからこそなのかもしれません。

ファプタはべラフを憎み、恐ろしい形相で襲って来ますが、対してべラフはゆっくりと余裕を持ってファプタに挑んでいくのが印象的でした。

もうこの時、村は崩れ始めていて、べラフも長く生きられないことがわかっているのに、その悠然とした態度はさすがだったなと感じます。

べラフはファプタに討たれましたが、その代わり自分とイルミューイが過ごした記憶を香りとしてファプタにプレゼントしました。

かつて三賢と呼ばれたものに相応しい潔い去り際でした。


やめてくれと言ったのはなぜ?

誇り高いべラフは、イルミューイの子供を犠牲にした隊の生活には耐えることはできませんでした。

しかし、そうしないと水もどきの侵食には耐えることができない。

狂ってしまうのも仕方がない状況でした。

ガンジャ隊のベラフ

ベラフ

引用:キャラクター|アニメ「メイドインアビス」公式サイト 

ガンジャ隊のべラフは、三賢と呼ばれ、優れた言語能力と交渉術を使い隊を導いて来ました。

言語の通じないアビスの原住民と交渉し、リーダーであるワズキャンからもかなり信頼されていたように感じます。

ヴエコが船酔いで吐いている時も、自分も吐いているのにも関わらず気丈に振る舞っていたのが印象的でした。

容姿も美しく、特に力強く美しい瞳を持ってて、べラフ自身もそれを誇りに思っていました。

「 やめてくれ」は誰に言ったのか

第6層に入ったガンジャ隊の隊員たちはは水もどきの原生生物に侵され次々と体調を崩してしまいます。

ひどく衰弱していたイルミューイにヴエコは遺物の「欲望の揺籃」を使用して、イルミューイは回復するのですが、体が変化してしまいます。

そして子どもを産むようになるのですが、次々生まれる子どもは1日で死んでしまうのでした。

ワズキャンはなんとこの子供を調理し隊員に食べさせたのです。すると症状が回復。

ベラフも水もどきの感染で衰弱しきっていましたが、イルミューイの子供を食べて回復するのに抵抗しました。

その時に言ったセリフが「 やめてくれ」でした。

 

 

ベラフはイルミューイの子どもを食べさせようとしたヴエコに「やめてくれ」と言いました。

ヴエコは、イルミューイととても親しく、自分の気持ちがわかってくれるだろうと思ったのでしょう。

べラフは、顔に大きな火傷のような傷を持っており、同じように虐待の傷を負っていたヴエコに共感意識を持っていたように感じます。

三賢という立場上、弱音を吐くことが難しかったべラフは、自分の中に思いを溜め込むことで狂ってしまいました。

しかし、せめてもヴエコだけには本音を話しておきたかったということなのでしょう。

メイドインアビス第8巻の表紙を見ると、三人がどれだけ仲が良かったのかわかります。

 

やめてくれと言ったのはなぜ?

人は食べてさえいれば生きていけるし、食べたもので生きています。

極限状態では命をつなぐためなら何でも食べるのが普通だと思います。

しかし、べラフは自分が食べるものと真っ向から向き合おうとしたからこうなってしまったんですね。

べラフが何を食べていたかは、是非アニメやコミックで確認してみてくださいね。

まとめ

ガンジャ隊三賢のべラフについてと、食べ物を拒否した理由について触れて来ましたがいかがだったでしょうか。

最初にべラフの外見を見た時は、本当にかっこいい青年だなと感じましたが、物語を追っていくうちにもうやめてほしいというくらい酷い状況に陥ってしまうので、辛かったです。

しかし、その辛い展開があったからこそ死に際の美しさは、メイドインアビスの中でも指折りの存在だったのではないでしょうか。

2022年7月から放送されているメイドインアビス第二期「烈日の黄金郷」でベラフがどんなふうに描かれるのか楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です