NHKこころの時代・旧約聖書「コヘレトの言葉」を解説!辛さ・苦しみの中でそれでも生きる意味とは?

 

それでも生きるー旧約聖書「コヘレトの言葉」シリーズの第2回「人生のはかなさを知る」は、11月15日に放送予定だそうです。

また、11月8日には、シリーズ第1回を、アンコール放送するとのことです。

※今年度4月から9月まで放送予定だったシリーズ それでも生きるー旧約聖書「コヘレトの言葉」は、放送延期となっています。

理由はコロナ禍により、収録ができなかったからのようです。

しかし、今秋以降に延期との発表がありました。放送日が決まり次第、NHKのホームページでお知らせするそうです。

東京神学大学教授・牧師 小友聡さんのメッセージがあるので掲載します。

生きづらい時代に聖書の言葉は生きる力になる。それをお伝えする番組が中断しています。現在、疫病のパンデミックのため、世界は先が見えず、私たちは忍耐も希望も失いかけています。けれども、こういう時にこそ、お伝えしたいことがあります。それは、この世界に何が起こるか予測できないけれど、他者に寄り添い、自分にあるものを分かち合いなさい、と「コヘレトの言葉」が勧めているということです(11章2節)。先日、対談者の若松英輔さんが、コロナ禍の今、自分の弱さを認め、弱い立場の人に目を向けようと新聞に寄稿しておられました。その通りです。不安が消え去らない時代に、命の大切さに気づかされ、弱さに寄り添う優しさを取り戻しましょう。皆さんと放送で再会できる日を楽しみにしています。

引用:NHKホームページ

 

4月19日に「こころの時代~宗教・人生~ それでも生きる~旧約聖書・コヘレトの言葉」(1)がNHKEテレで放送されました。新型コロナウイルスの異常な状況下で不安や悩みの中にいる私たちはコヘレトの言葉から何かを学べるのでしょうか。

NHKこころの時代・旧約聖書「コヘレトの言葉」から学べること

「NHKこころの時代 宗教・人生」はどんな番組か 

NHKのサイトより

「今を生きる人々の悩みや不安、心の問題を主題にした番組。さまざまな宗教が示す生きる指針や実際の人生の困難を乗り越えた人々のことばを手がかりに、人間の心を深く見つめ直してきた。」

この番組は日曜日の午前5:00~午前6:00に放映されています。

見逃した方はNHKプラスやNHKオンデマンドで見ることができます。

NHKプラスの登録の仕方についてはこちら

私たちが人生の中で迷いや困難に遭遇した時に、どのように日々を過ごしたらよいのかヒントを与えてくれる番組だと思います。

旧約聖書「コヘレトの言葉」とは

「コヘレトの言葉」は旧約聖書の一文献で、「集める者」を意味するので、『伝道の書』とも呼ばれるそうです。著者は、古代イスラエル王国の第三代王ソロモンであるとされていますが他の説もあります。

女子パウロ会Laudateのサイトから、内容の一部

すべては空しい(前書き 1.2~11)
人間の努力は空しい(第1の展開 1.12~3.15)
知者も愚者も死は同じ(第1の展開 1.12~3.15)
人の欲望はきりがなく、空しい(第3の展開 6.1~8.8)
人間の究極目的はあきらかではない(第4の展開 8.10~9章)
若いときに神から賜った賜をうけいれるように やがてすべては空しいという時がくる(結論 12.1~8) 

  
「空しい」がたくさん出てきますが、空しい人生だからこそあきらめずに淡々と生きることが求められているのかもしれません。

 

旧約聖書 新改訳2017 (新改訳聖書センター)を、Kindle Unlimitedの30日間無料お試しで、無料で見ることができます ↓

 

NHKこころの時代・旧約聖書「コヘレトの言葉」を見た感想

コヘレトはある意味伝道者のニックネームようなものだそうです。

聖書の歴史

紀元前14世紀のエジプト 奴隷として過酷の労働をしていたユダヤ民族(イスラエルの民)はその苦しみをのちに聖書として表した。

イスラエルの民はその苦しみを神に見いだされ神の導きに従い安住の地を求めた。その時に彼らは神との間に契約を結んだ。それが十戒。

彼らはカナン(今のエルサレム周辺)に王国を作りその国は栄えた。しかし人々は神との約束を忘れたため、神は怒り紀元前6世紀他国の侵略を受け神の民は約束の地を追われて王国は滅亡した。

全てを失った民は嘆きと祈りの書を書いた。それが旧約聖書。現在でもユダヤ教徒は旧約聖書を唯一の聖典としている。

キリスト教はユダヤ教をもとにできた。新訳聖書が聖典とされた。ユダヤ人として生まれたイエス・キリストが自ら犠牲になって全ての人間の罪を償ったことが書かれている。

旧約聖書の中でのコヘレトの言葉の位置

旧約聖書は現在・過去・未来の3部構成になっていて、コヘレトの言葉はヨブ記や箴言とともに「現在」の位置にあたる。今をどう生きるかを教えてくれる知恵の書と言える。

箴言はどちらかと言えば楽観的で、因果応報的な考え。これに比べてコヘレトの言葉は人生の矛盾を書いている。必ずしも報われない世の中でも「それでも生きる」と述べている。

全てのことが人を疲れさせる。語りつくすことはできず、目は見ても飽き足らず耳は聞いても満たされない。

太陽の下 新しいことは何一つない。(1章)

 
人生は矛盾だらけだがそれでも生きる、と述べています。

コヘレトの言葉に学ぶ

コヘレトで繰り返し述べているのは人間の生涯はへベル(束の間)のものだという事です。

朝に種を蒔き夕べに手を休めるな (11章) 

 
私たちは明日のことを分からないし種をまいても実を結ぶかどうかわからないけれども、それでも1日を休むことなく過ごすのだ、と述べています。

他者とともに生きる

コヘレトは私たちが他者と一緒に生きることを述べています。

あなたのパンを水面に投げよ 月日が過ぎればそれを見出すからである (11章)

あなたの受ける分を7つか8つに分けよ 地にどのような災いが起こるかあなたは知らないからである (11章)

愛する妻とともに人生を見つめよ 空である人生の全ての日々を (9章)

 
困難で不安な中にあって、生きる道は「他人に分けること、他人と分かち合うこと」で生まれる、というのは、今の新型コロナウイルスの影響のもとでどう生きるべきかを考える私たちに一つの答えを示してくれていると思いました。

日本の作家も聖書を読んでいた

太宰治 「駆け込み訴へ」(1940年)はイスカリオテのユダ(イエス・キリストを裏切った弟子)の話です。

夏目漱石、芥川龍之介なども聖書の影響を受けていました。

「NHKこころの時代~宗教・人生~ それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」(NHKシリーズ)」

「NHKこころの時代~宗教・人生~」は、番組をより深く理解するための解説書があります。こちらを併用することでさらに内容が深まりますね。

「NHKこころの時代~宗教・人生~ それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」(NHKシリーズ)」

本の内容紹介より

「人生に無意味なことは、何一つない。旧約聖書の中で「名言」が多いとされる詩文「コヘレトの言葉」。未来への不安がはびこる現代で、人生のすべてを肯定してくれるこの章が注目されている。辛さや苦しみさえも幸せに変えてくれる、コヘレトの知恵とは何か。「束の間の人生を生きる」「すべての出来事に時がある」「小さな幸せを見いだす」「今を生きよ」……。キリスト教や旧約聖書の基礎知識を押さえながら、「生きよ」とうながす言葉の数々を読み解いていく。巻末に「コヘレトの言葉」を全文掲載。批評家・随筆家の若松英輔氏の特別寄稿も収録。」

 

まとめ

八方ふさがりの状況の中で私たちはできることをして生きていかなくてはなりません。

コヘレトの言葉はある意味予言書のようにも思えます。

日本では聖書は数十年ごとに新しく翻訳されているそうです。2018年にも30年ぶりに新しくなりました。平易で美しい日本語で書かれていて、目で読むだけでなく言葉に出して読んだり聞いたりするときに自然な形になっているそうです。こちらです ↓ ↓

聖書はところどころしか読んだことがなく、コヘレトの言葉については全く知りませんでしたが、今回の番組を機に読んでみようと思いました。

この番組や本からヒントを得られて少しでも気持ちが軽くなればいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です