【おちょやん】初代桂春団治のモデル作品は?史実との違いについても

「おちょやん」第23週では、千代(杉咲花)と一平(成田凌)が別れて2年が経ちます。

千代はラジオドラマ「お父さんはお人好し」で人気を続けます。

そして長いことくすぶっていた一平はついに、新作「初代桂春団治」を書きあげます。

こちらでは「初代桂春団治」と、そのモデル作品について見ていきます。

【おちょやん】初代桂春団治のモデル作品は?

一平が書いた「初代桂春団治」は、鶴亀新喜劇で上演され、大成功をおさめます。

モデル作品は、一平のモデル渋谷天外が舘直志のペンネームで書いた戯曲「桂春団治」です。

長谷川幸延の小説を戯曲化したもので、渋谷天外の代表作となりました。

初代桂春団治の一生を取り上げた作品です。

戯曲は初め、春団治が第三の妻(後家)に走り第二の妻(おとき)を捨てるまで(前編)が描かれましたが、好評だったため後編も作られました。こちらは春団治が死ぬまでを描いています。

桂春団治を2代目渋谷天外が、酒屋「池田や」の丁稚を藤山寛美が演じました。

酒屋「池田や」の丁稚と桂春団治とのやり取りが笑いを取り、丁稚を演じた藤山寛美がこの作品で有名になりました。

戯曲(前・後編)の全文は2代目天外の自伝『わが喜劇』に収められています。

 

後にこのお芝居は時代と共に演者が変わって引き継がれていきました。

桂春団治を沢田研二、おときを藤山直美が演じたこともありました。

 

史実との違い

「おちょやん」のお話では、千代がラジオドラマ「お父さんはお人好し」で成功を収めるのに対し、一平は新作が書けずにくすぶっていました。

寛治に「自分をさらけだせ」ときついことを言われたりもします。

しかし実際は一平のモデルの渋谷天外は、千代のモデルの浪花千栄子と離婚してすぐに脚本を手掛けた「桂春団治」が大ヒットし、翌年には東京進出を果たしています。

浪花千栄子が退団したことは松竹新喜劇にとって痛手でしたが、酒井光子ら若手女優が成長し、藤山寛美も看板役者として支え、松竹新喜劇は黄金期を迎えます。

また、「おちょやん」では、熊田が千代のところに来て、一日だけ鶴亀新喜劇の舞台に立ってほしいと一平の書いた「初代桂春団治」の台本を差し出す展開になっています。

実際は、浪花千栄子が松竹新喜劇に出ることはありませんでした。

ただ、渋谷天外が脚本を書いた映画「世にも面白い男の一生 桂春団治」には浪花千栄子が春団治の妻の姉の役で出演しました。

この時のことが「おちょやん」のモチーフになっているのではないかと思われます。

桂春団治(初代・人物)について

渋谷天外が書いた「桂春団治」は、実在の人物の初代桂春団治がモデルの作品でした。


引用:Wikipedia

桂春団治は大正末から昭和初期にかけてナンセンスなギャグを取り入れた独特の話芸で人気を集めた落語家です。

借金・女遊び・酒乱など数々の破天荒な伝説で知られますが、芸に対する姿勢は真摯で、後世の芸人に大きな影響を与えました。

人力車のエピソード

桂春団治と言えば人力車のエピソードが有名で、「自宅から寄席まで特注の真っ赤な人力車で通った」といわれていますが、これは伝説だったようです。

先妻のトミ、当時の弟子、女中が否定しているそうです。

赤い人力車の由来は『上方落語のはなし』にあるそうです。「噺の話」というブログから引用させてもらいます。

初代春団治の乗ってた人力車、まっ赤に塗ってあったと言うのは、それこそまっ赤なうそ。黒塗りに金で菊水みたいな、いや、菊水ではおまへんのやけど何や、そんなふうな紋が描いておました。後で聞いたところによると、花月亭九里丸が、赤車(あかぐるま)の文三(ぶんざ)(三代目桂文三、もし興味のある方は、朝日カルチャーブックスの拙著「上方落語夜話」を御覧下さい)から思いついて初代春団治のエピソードとして話したところ、長谷川幸延が、これは面白い、いかにも初代春団治らしいと小説にとり入れ、それが、お芝居になって渋谷天外の春団治として中座で上演され、この時の酒屋の丁稚で藤山寛美のアホ役が人気を呼んで、以後のアホボン路線につながって行きまんねんけど、ともあれ、初代春団治の赤い人力車は定着してしもうたんでおます。

引用:https://kogotokoub.exblog.jp/24173563/

 

禁を破りラジオに出演

放送番組が始まった当初、春団治が所属していた吉本興業は、所属芸人が放送番組に出演することを厳禁していました。

しかし春団治は禁を破り、吉本に内緒で勝手に大阪放送局と出演を交渉し、ラジオ番組に生出演するのです。

このことで吉本側は違反行為として春団治を謹慎処分にしましたが、このことを機に寄席に人が殺到するようになったため、ラジオの力を認め、和解となったそうです。

まとめ

「おちょやん」23週で一平が書いた新作「初代桂春団治」と、そのモデル作品、人物について見てきました。

初代桂春団治は戦前の上方落語界のスーパースターでしたが破天荒な性格な落語家でした。



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