「プラダを着た悪魔」のラストで、最後のシーンについて解説します。
アンディがなぜミランダのアシスタントをやめてランウェイを去ったのか、また、最後に二人がすれ違うシーンでミランダが車の中でほほ笑んだ理由などを考察してみました。
目次
【プラダを着た悪魔】最後のシーンの意味は?
「プラダを着た悪魔」は、ファッション業界に全く興味のないアンディが、ひょんなことから業界のトップを行く雑誌「ランウェイ」の編集長のアシスタントになり、悪魔のような厳しい編集長のもとで仕事をするというお話です。
予告編 ↓
最後の部分が分かりにくい、という声をたくさん見かけたので、解説してみます。
「プラダを着た悪魔」の最後に、アンディが就職先の面接から帰る途中で、道の向こうで車に乗り込もうとしているミランダを見かけて手を挙げて挨拶する場面があります。
ミランダは彼女を認めますが何も言わずに車に乗り込みます。
ミランダが車の中でほほ笑んだ理由
しかし車の中でほほ笑むのです。それは明らかにアンディのことを考えてほほ笑んだようです。
それは、自分のもとを去ったアンディの生き方を「自分とは違うけれど、彼女なりの生き方をしていくのね」
と認めたからだと思います。
アンディが応募した就職先ににわざわざファックスを送って編集長に「彼女を雇わなければ大馬鹿だ」と伝えたことからも分かります。
ファッション業界にいるのは、その業界が一番と思っていて、地位を得るためには人を貶めるのも厭わないという人ばかりでしたが、ミランダはアンディを雇って、そうではない人間もいるのだ、と知ったのでしょう。
そして自分のもとを去ったアンディが、ダサい格好に戻っていても生き生きしているのを見て、うれしい気持ちになったのではないでしょうか。
もちろんほんの一瞬で、すぐにビジネスモードに戻って、運転手に「Go!」と言っていましたが(笑)
こうして考えると、アンディを雇ったことは、ミランダの視野を広げることにもなったのですね。
お互いに未知の世界を知って成長したことが見て取れます。
アンディの服装で靴だけがピンヒールでおしゃれなままだったのもファッション業界にいた名残のようで、以前とは違う彼女になったことを表していたと思います。
アンディがミランダのもとを去ったのはなぜ?
アンディがミランダのもとを去ったは、パリのフォルトの祝賀会の後、車の中でアンディとミランダが会話した後です。
車の中での会話
アンディはミランダが画策して「RUNWAY」の編集長にとどまり、そのためにナイジェルを切り捨てた(フォルトのパートナーに選ばれなかった)ことにショックを受けています。
ミランダはアンディに、「あなたは私によく似てるわ」「人が何を求め必要としているか、それを超えて自分のために決断できる人よ」
と言います。
ミランダから去る決意をするアンディ
ミランダに違和感を感じていたアンディは、
「けどもしこの世界を望んでいなかったら?もしあなたのような生き方がいやだったら?」
と言うのです。この時はっきり自分にはファッション業界が向いていない、と確信したのだと思います。
「バカなこと言わないで、誰もが望んでいることよ。誰もが憧れてる」とミランダは言いますが、ミランダと決別しようと決意したアンディは車から降りてももうミランダに同行はしないのでした。
ミランダから離れて公園に行くアンディ。ミランダからの電話に出ずに携帯を噴水の池の中に投げ込みます。
もうミランダを最優先しなくてもよくなったのです。
にっこり笑って歩いていきます。
まとめ
今回は
●「プラダを着た悪魔」の最後のシーンの意味
●アンディがミランダのもとを去ったのはなぜか
について考察してみました。
一人の女性が、回り道をしながらも人生経験と積んで自分の進む道を見つける、というストーリーが、とてもよかったですね。
見る人がよし自分も頑張ろう!という気になる素敵な映画だと思います。
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