【風立ちぬ】庵野秀明の評価は?起用の理由についても考察

「風立ちぬ」の主人公堀越二郎の声優を務めたのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の監督としても有名な庵野秀明さんでした。

庵野秀明さんは作画スタッフとしてではなく、声優として「風立ちぬ」に参加しています。

声優が本業ではない庵野秀明さんの演技の評価について、そして起用の理由についても考察していきたいと思います。

 

【風立ちぬ】二郎役の庵野秀明の評価は?

庵野秀明とはどのような人物なのなのか、視聴者は【風立ちぬ】の庵野秀明の演じた二郎の評価について考察します。

庵野秀明とは?


引用:映画.com

庵野秀明さんは山口県宇部市出身の日本のアニメーターであり、新世紀エヴァンゲリヲンの監督としても有名です。

アニメーションでは

  • 『ふしぎの海のナディア』
  • 『新世紀エヴァンゲリヲン』
  • 『彼氏と彼女の事情』

実写映画では

  • 『キューティーハニー』
  • 『シン・ゴジラ』
  • 『シン・ウルトラマン』

など多くの作品で監督や脚本、プロデューサーをつとめています。

庵野秀明さんは、幼い頃からアニメや特撮が好きで大規模建造物など絵もよく描いていました。漫画少年で少女漫画も大量に読んでいたそうです。

妻である安野モヨコも漫画家で、庵野氏がファンレターを送ったことが交際の始まりだったそうです。

庵野氏は上京後、『風の谷のナウシカ』の宮崎駿監督や『超時空要塞マクロス』の板野一郎、『機動戦士ガンダム』の富野由悠季などのアニメーション界を代表する仕事に参加しています。

戦車やミサイルなどにリアリティを追求し、自衛隊にも体験入隊しているほどで、建築物や機械、爆発シーンを描くことが得意としています。

庵野秀明の二郎役の評価は?

棒読みだけど耳につかないという評価 ↓

残念だという評価 ↓

「棒演技も含めて」ということは

庵野秀明の演じた二郎は棒読みが酷いと酷評も多くありましたが、逆にそれがいい、ありだ、という声もありました。

他の声優陣が素晴らしいため、庵野秀明の演技が上手さではない何かで際立っていたのでしょう。

私は凛と透き通った声と淡白な話し方とストレートなセリフと声が二郎という人物そのものの気質や人間性を表しているような気がしました。

 


庵野秀明を起用した理由についても考察

なぜ宮崎駿監督は庵野秀明を【風立ちぬ】の主人公である堀越二郎を起用したのか、宮崎駿監督の言葉についても考察します。

↓ こちらでは、宮崎駿監督が庵野秀明について出会った時の印象などを話しています。 

宮崎駿はなぜ二郎の声に庵野英明を起用したのか

宮崎駿監督は「早口である」「滑舌が良い」「凛としている」というのが主人公である堀越二郎のイメージでした。

そしてキャスティング会議で宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーは二郎を「内気なのではなく、頭が良すぎて口数が少ない男」と分析しました。

キャストのオーディションをしていく中で、二郎候補は決まらない中、鈴木プロデューサーがぽろっと口に出した名前が庵野秀明だったそうです。

宮崎駿監督は庵野秀明さんについて

「彼のいい所は正直に生きている所」

「滅多にいないいい声をしている。何を考えているのか全くわからない声をしている」

「あいつとは何か妙な縁がある」

とテレビで発言していました。

二郎も自分に正直で、頭が良すぎて周りから浮くほどでした。きっと宮崎駿監督は庵野秀明さんが二郎に適役だと直感したのだと推測します。

「現代で一番傷つきながら生きてる」の意味

庵野秀明は『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの原画を担当していました。その後も庵野秀明は宮崎駿監督に仕事の進め方を学び師弟関係にありました。

『エヴァQ』の製作後、庵野秀明は心身ともに疲れ切っていて重い鬱状態だったようです。

そんな庵野秀明を宮崎駿は電話をかけ「あれだけのものを作ったんだから、人も金も集まってくる」「作れるようになるまで休めばいい」と励ました。

社会現象を巻き起こすほど人気を博した『新世紀エヴァンゲリヲン』。同じ作品のリメイクや難解なストーリーで視聴者からの批判も多くありました。

庵野秀明自身も二郎と同じように多くの苦労と失敗や挫折、心にも多くの傷を作り成功を手に入れたのだと思います。

二郎の技術者としてのこだわりと成功とのひきかえに大きく抱える傷が庵野秀明が二郎と一番似ている、現代で二郎の気持ちを理解することが出来る人物だと宮崎駿監督は思ったのではないでしょうか。

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まとめ

こちらでは視聴者からは批判も多い中、庵野秀明がなぜ「風立ちぬ」の主人公である堀越二郎に起用されたのかについて考察してきました。

視聴者からは棒読みと酷評も多かったけれど、頭が良すぎ周りから浮いてしまう二郎や、傷つきながらも生きているという類似点、そして宮崎駿監督との妙な縁で庵野秀明が起用されたのだと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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