朝ドラ「エール」で裕一とともにビルマに行った画家が中井潤一です。
中井潤一にモデルはいるのでしょうか?
モデルとされている洋画家・向井潤吉について見ていきます。
目次
【エール】画家・中井潤一のモデルは?
史実では、インパール作戦の特別報道班として裕一(窪田正孝)のモデルで作曲家の古関裕而氏、小説家の火野葦平、画家の向井潤吉が派遣されたそうです。
中井潤一のモデルは画家の向井潤吉です。
引用:ウィキペディア
中井潤一のモデルの画家・向井潤吉について
向井潤吉の略歴
向井潤吉は、京都市下京区で生まれました。
父は宮大工の家柄で東本願寺の建築にも関わったそうです。
潤吉は父と日本画を学ぶことを約束しますが、どうしても油絵が描きたくて関西美術院に入りました。
1919年(大正8年)、二科会第6回展に初入選します。
1927年(昭和2年)、フランスに留学。滞仏中は、模写、自由制作、素描を日課としていました。
フォーヴィスムに接近し、帰国後渡欧中に制作したフォーヴィスム調の作品11点を出品、樗牛賞を受けます。
戦争がはじまり大日本陸軍従軍画家協会が設立されると、会員となり戦争画を描くようになります。
1944年(昭和19年)インパール作戦を記録するため従軍します。
戦後、「民家の向井」と言われたように、日本全国を巡り、民家の絵を描き続けました。
インパール作戦
インパール作戦とは、第二次世界大戦のビルマ戦線において、1944年(昭和19年)3月より7月初旬まで継続された、インパール攻略を目指した作戦のことです。
ビルマから近いインパールは、インドに駐留するイギリス軍の主要拠点であり、ここを攻略すれば中国軍を弱体化させることができると考えられました。
作戦に参加したほとんどの日本兵が死亡したので、現在では「史上最悪の作戦」と言われ「無謀な作戦」の代名詞となっています。
「エール」での役どころ
中井潤一を演じているのは小松和重さんです。
こちらに画像があります ↓
https://www.nhk.or.jp/yell/cast/nakai.html
中井潤一は、裕一とともに特別報道班としてインパール作戦を伝えるためにビルマに行きました。
中井は一足先に様子を見に前線に行くのですが、戦況は絶望的で命からがら戻り、裕一に様子を伝えます。
その様子は行く前と全く違って鬼気迫るものでした。
それほど前線の様子は悲惨を極めていたのです。
中井はその様子を描いたスケッチを見せながら状況を説明するのでした。
「前線は地獄です。険しい山、濁流の大河、悪疫、食糧不足、戦う以前に食糧を保つことさえ難しい。
前線部隊への武器や弾薬、食糧の補給も全く追い付いていない、それなのに進撃命令を出す司令官、すべて無謀で無駄な死、まさに犬死です」
そして「古山さん、日本はこの戦争に負けます。命を尊重しない戦いに未来はありません」と言うのでした。
まとめ
今回は、「エール」18週で小松和重さんが演じる中井潤一のモデルの画家・向井潤吉について見てきました。
戦争の時に芸術家が特別報道班として戦況を芸術で表現する、ということが行われていたのですね。
中井潤一役の小松和重さんについてはこちらになります ↓
【エール】画家・中井潤一役の俳優は?小松和重の経歴についても
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