東京都知事選が18日に告示され、各候補が選挙戦をスタートしました。
政見放送も始まりますね。NHK総合テレビでの政見放送は23日(火) 22時30分~22時56分からスタートします。
何かと物議をかもす政見放送ですが、NHKで4月から導入のNHKプラスやNHKオンデマンドで観ることはできるのでしょうか。
目次
政見放送はNHKプラスやオンデマンドで観ることができる?
結論は「観ることができない」です。
観ることができない理由
NHKプラスについては、放送法第150条の規定がインターネット同時配信を想定していない為だそうです。
同じく「らじる★らじる(ラジオ)」及びNHKも利用している民放ラジオポータル「radiko」においても配信されないため観ることができません。
NHKプラスの画面ではこのような映像が流れます。
(C)NHK
また、NHKオンデマンドでも観ることはできません。
政見放送はNHKで放送されますが、NHKに著作権がないのでNHKアーカイブスに登録されないためです。
他局での放送についても
政見放送のNHK以外の放送は、テレビではMXテレビという独立局、ラジオはニッポン放送で放送されます。
MXテレビは東京都内の局で、他エリアでの受信は基本出来ないと思われます。ニッポン放送は関東圏でのみ受信できるようです。
radikoなどのインターネット配信も政見放送はできません。
なので時間内に直接観たり聞いたりするしかないようです。(または録画)
なお、youtubeなどの動画での配信については公職選挙法上の問題で問題視されていますが、たくさんの動画がアップされている状況です。(人により偏りがある)
政権放送は希望者のみ
政見放送は申込みがない場合放送されません。経歴放送(本人の経歴をまとめてながすもの)のみ放送するものとなります。
今回の選挙では、牛尾和恵と石井均の2人の候補者が政見放送を申し込んでいません。
政見放送の始まり
政見放送はいつ始まったのでしょうか。
ラジオでの政見放送
戦後初の総選挙である1946年(昭和21年)に始まりました。
当時逓信院電波局長であった宮本吉夫さんが発案したそうです。
テレビでの政見放送
1968年に当時参議院議員であった青島幸男が、当時の内閣総理大臣・佐藤栄作に提案して始まりました。
政見放送の規定
政見放送にはこのような決まりがあります。 ↓ ↓
候補者などにより録画・録音された内容を一切編集してはならないとされそのまま放送しなければならない。候補者の発言やその他放送内容について、放送した放送事業者は責任を問われない。そのため、奇妙な格好をしたり、他人を誹謗中傷したりすること等も放送した放送事業者は責任を問われない。
引用:Wikipedia
なので、過去における過激な政見放送や訳の分からない放送もそのまま流すことが基本になっています。
ただし、次のような規定があります。
公職の候補者、候補者届出政党、衆議院名簿届出政党等および参議院名簿届出政党等は、その責任を自覚し、前条第1項又は第3項に規定する放送(政見放送)をするに当たっては、他人若しくは他の政党その他の政治団体の名誉を傷つけ若しくは善良な風俗を害し又は特定の商品の広告その他営業に関する宣伝をする(放送法83条でも禁止されている行為)等いやしくも政見放送としての品位を損なう言動をしてはならない
引用:Wikipedia
この規定に触れたとして、2016年の東京都知事選挙における後藤輝樹さんの政見放送で音声が削除されて無音となる部分が多発しました。(性器を表す俗語を、継続・反復して述べ、善良な風俗を害したと判断されたため)
後藤輝樹さんは、今回の都知事選にも出馬していますが、今回はどんな政見放送を行うのでしょうか。気になりますね。
政見放送は、選挙公示・告示の翌々日から投票日の前々日までに放送されます。
時間帯は最近では夜遅くか早朝が多いですが、以前は20時や21時などのゴールデンタイムに放映されていたそうです。
どんな映像や音声が流れるかわからないので、お子さんを持つ親御さんにとっては子どもが観ない時間帯で良かった気もしますね。
まとめ
今回は
NHKプラス・NHKオンデマンドで政見放送が見られるか
また、政見放送が放送される局、政見放送の始まり
についての記事でした。
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