【NHK・Eテレ】ハートネットTV「子どもの虐待(3)」で特集されていたファミリーホームとは?里親制度とどう違う

NHK・Eテレで2月18日放送のハートネットTV 特集・子どもの虐待(3)は、「元・里子のファミリーホーム」という題で、虐待や養育拒否などで親と暮らせない里子たちを育てる「ファミリーホーム」に密着した内容でした。

ファミリーホームとはどんなところなのか、里子たちはどんなふうに暮らしているのか、2月18日の放送を見て分かったことを書いてみます。

ファミリーホームとは

日本ファミリーホーム協議会によると、厚生労働省が定めた第二種社会福祉事業で「小規模住居型児童養育事業」を行う住居を「ファミリーホーム」というそうです。
事業と聞くとお役所がやっていることのように思えますが、実際は個人が親と暮らせない子どもたちを自宅で預かり、養育しています。

今までも里親制度はありましたが、ファミリーホームが里親制度と違うのは、5~6人と多人数を養育するところです。平成20年の児童福祉法改正により「小規模住居型児童養育事業」として全国的に実施されました。

誰でも養育者になれるわけではなく、里親の経験があったり、児童養護施設などで働いた経験があるなどの要件が必要です。

現在ファミリーホームは全国で370軒あり、1500人の子どもがファミリーホームで過ごしています。

坂本ファミリーホームの場合

都内にある坂本ファミリーホームでは、6人の里子が暮らしています。

お母さんの洋子さんは里親歴35年のベテラン。「(里子たちはファミリーホームに来るまでに)それぞれの環境でいろんなものを身につけてきた、一度それを脱ぎ捨てて本来の自分になってほしい」と語ります。信頼関係を築くためには一回丸ごと受け止めることが必要で、そこから子どもができることをしていけばいい、という考えです。

一方里子として坂本ファミリーで暮らしてきて、病気のお父さんの代わりに子どもたちとかかわっている坂本歩(すすむ)さん(25歳)は、始めは子どもたちに厳しく接するのがよいという考えのようです。失敗をベースにして自立してほしいからという事です。

映像では、6歳のタイチ君が塾に行く前にぐずる様子を映していました。タイチ君は塾の宿題をしていなかったのですが、宿題をした人がもらえるシールが欲しいので行く直前に宿題をする、と言い出します。

塾にはお姉さんのマイさんと行くのでマイさんは待っています。でもいつまでも待っていられないので、歩さんは、「宿題をやめてマイさんと塾に行くか、宿題をやってマイさんに先に行ってもらうか」と2択を迫ります。どちらも納得できないタイチ君はパニック状態になってしまいます。

そこで洋子さんが歩さんを呼んで他の仕事を頼み、自分がタイチ君と向き合います。

お母さんが、里子だった子は本能的に相手の怒りを掻き立てることがある、と言っていたのが印象的でした。

坂本ファミリーから自立した子どもたち

ファミリーホームは18歳になったら自立して出ていかなければいけない、というルールがあるそうです。

坂本ファミリーでも自立して暮らしている子供たちが何人もいます。お正月などには帰ってきてみんなでご飯を食べるそうです。

その中には社会福祉士として働いている男性もいました。2歳までネグレクトされ、食事もきちんと与えられずにいたそうです。小さい頃は人間不信だったと言っていました。
坂本ファミリーで育ったことで人間不信が治っていったのでしょうね。だから人を助ける仕事に就いたのだと思います。

自立して離れ離れに住んでいても、たまに集まって食べたり話したり笑ったりできるのがいいですね。実家なのだと思いました。

まとめと感想

国は3年前に政策転換をし、事情があり親と暮らせない子を、施設よりも家庭で育てることがよい、としてファミリーホームのような形態を推奨しています。

現在日本にファミリーホームは370か所ありますが、1000まで増やすことを目標にしているそうです。

ただ、里子を育てるのは大変なことも多く、里親が増えない現状があるそうです。

事情があり親と暮らせない子どもは全国に45,000人、その中でファミリーホームで暮らしている子は1,500人という事です。

お正月に自立した子どもたちが集まった時に、その中の一人が坂本ファミリーのことを「血がつながっていなくても家族、笑いあえる家族、唯一の居場所」と言っていました。

子どもはどんな親の元に生まれるか自分では選べません。与えられた環境で生きていくだけです。どの環境がいいのか、実の親の元で暮らすのが幸せなのか、誰にも分かりません。
でも、家族と呼べる人がいること、戻れる居場所があることは心のよりどころになるのだと思いました。

坂本ファミリーの子どもたちの何人かが、自分も里親になりたい、と言っていて、とても頼もしく思いました。

2 件のコメント

  • 僕はいい年だからか、涙脆くて、GYMで一生懸命にバイクをこいで汗と涙で顔を濡らせていました。バイクのテレビではよくハートネットTVを観ます。ホストのお母さんに張り付きながらご飯を食べる赤ちゃん。何の苦しい過去があったのか。美しい青年が育てられたファミリーホームの補助認定を受けていました。この子が子供の時にいじめられてお母さんはいじめる子たちを追っかけて追い払い…嗚咽を堪えながら黙々とバイクをこいで心で泣いて。

    • amor lucaさん、コメントありがとうございます。
      GYMのバイクにテレビがついているのですね。ちょうどハートネットTVの時間なのでしょうか。
      本当に涙なくしては見られない番組でした。坂本ファミリーホームのような場所が全国に増えるといいと思います。

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