NHK「特集・子どもの虐待(2)虐待をやめるまで 親子の軌跡」を見た感想まとめ。叩きたくなった時の対処法、相談機関も

HNKでは2019年11月より「#もしかして・・・虐待を考えるキャンペーン」をやっています。2月は特に力を入れて、様々なメディアの番組で子どもの虐待について取り上げています。

その中の一つ、「特集・子どもの虐待(2)虐待をやめるまで 親子の軌跡」の紹介と感想、子どもを叩きたくなった時の対処法や相談機関についての情報です。 

メグミさん(仮名)の場合

番組では1組の親子のことを取り上げていました。ご夫婦ともに40代で、お子さんは今14歳です。

暴力が始まるまで

お母さんはメグミさん、27歳の時に出産。メグミさんの子どもはとても手がかかり、何をしても泣き止まず寝かしつけるのに2時間、夜泣きは10回以上だったという事です。
当時夫のケンジさんは夜勤で不在、メグミさんは一人で育児に奮闘していました。

2歳になっても夜泣きは収まらず、偏食やかんしゃくもあり、疲労困憊したメグミさんは気が付くと子どもに手を上げるようになっていました。
子どもの泣く様子が、自分を責めているように感じられたそうです。

↑このように感じるようになったら危険状態なので、相談機関に相談しましょう。

相談機関にジャンプする

メグミさんの生い立ち

メグミさん自身が母親から暴言や暴力を受けて育っていました。
「いらない子だった」などの人格を否定する言葉を言われたり、怒って灰皿が飛んでくることもあったそうです。

毎日自分を否定されて育ち、子どもに対してもどうしてあげればよいのかわからなかったのです。

虐待がエスカレート

メグミさんはこだわりの強い息子をみて、発達障害ではないかと思い、役所の子育て支援課に行き相談します。
そこで調査に来た臨床心理士は、保育園での息子の様子を見て、問題ない、と診断します。

自分だけしか息子を困ったと思っていない、と知ったメグミさんは追い込まれていき、「普通なら(言われたことが)できるでしょ」と息子にさらに当たるようになります。

叩いて倒れ掛かったところにさらにのしかかって叩いたりしたそうです。

メグミさんは子育ての自信を無くし外に出られない状態になってしまいました。
その頃恵さんは妊娠していて、出産のため息子の面倒を見られなくなり、今度は夫のケンジさんが代わりに息子の面倒を見ることになります。

夫ケンジさんのかかわり

旦那さんは自分が子育てをやってみて、いかに大変なことかを知ったと言います。
こんな大変なことをメグミさんが毎日やっていたのかと衝撃を受けたそうです。

ここで思うのは、ケンジさんがこのように思ったことの大きさです。
育児は妻の仕事、と協力をしない夫が多い中、代わりに育児を引き受けてしかも妻への共感を持てることは素晴らしいと思いました。

しかしこだわりの強い息子にケンジさんも手を焼き、怒鳴ったり手を上げたりするようになります。

子どもの立場から当時を思い出して

息子さんは今14歳ですが、暴力を受けていた当時のことを思い出して、ただひたすら「怖かった」と言います。
親が何を言っていたかは覚えていなくて、ただ恐怖心だけがあったという事です。

親は正義を振りかざし子どもを説教したりしますが、子どもの心に残るのは、ただ怖かった記憶だけなのですね。怒りながら何か言っても無駄だと分かりました。

大きな転機

変化が起きたのは、息子が小学校に入学して、椅子に座っていられないことから医師の診察を受け、発達障害と診断されたことからです。息子さんは 自閉スペクトラム症ADHDという症状でした。

その時に対応を書いた紙をもらい、メグミさんは、「やっとこれで何とかしていける」と思ったそうです。

紙には

指示は短く
怒ると逆効果 

のように書かれていたのだそうです。

息子が7歳になると、医師や臨床心理士といった相談できる第三者とつながることができました。

・親が落ち着く
・怒らず一つ一つ優しく考える

などの指示を出されましたが、メグミさんは「できません」と言ったそうです。

そうしたら、「今はこともを支援できる状態ではないから、お母さんが満たされることをしましょう。外に出かけて好きなことをしなさい」と言われたそうです。

「自分のことをしてもいいのか」と半信半疑でフリーマーケットに出店したり、楽しいと思えることをしたそうです。

そして、発達障害の勉強会に夫婦で参加し、他の発達障害児を持つ親と交流する中で息子の特性を理解できるようになっていったという事です。

息子の状態を理解できるように

息子は頑固で融通が利かないと思っていたが、物事をまじめにとらえて真剣に取り組んでいると見かたを変えたら、次第に愛着がわいてきたそうです。

暴力をやめるようになった

息子が学校で同級生を殴った、と学校から連絡があり、息子に「なぜ殴ったのか」と聞いたら、「どうして叩いちゃいけないの?」と逆に聞かれました。

この時にケンジさんは自分たちも息子を殴っていたのに「叩いてはだめ」というのはおかしいことに気付いたそうです。

そこで息子に暴力・暴言をやめると宣言しました。

息子は親が真剣なことは分かったが「本当にできるのか?」と半信半疑だったそうです。

子どもを叩きたくなった時の対処法

ケンジさんとメグミさんは二人で息子を叩きたくなったらどうするかを話し合ったそうです。

  • 冷静なほうが止める
  • その場を離れる
  • 不満をノートに書き込む
  • 叩いてしまったら謝る

叩いてしまった時は「さっきは叩いたり蹴ったりしてごめんなさい」と真剣に謝ったそうです。息子は両親の必死な努力が分かり、信頼感を持てるようになりました。

2人が暴力を完全にやめた時、息子は11歳だったそうです。

感想まとめ

メグミさんの家族は初め一見何の問題もないように見えましたが、つらい時期を乗り越えてきたのだなあ、と思いました。

臨床心理士の信田さよ子さんもおっしゃっていましたが、このように自分の体験を公にできるのは素晴らしいし勇気があると感心しました。

お子さんも14歳で自分の意見をしっかり言える関係ができていて、とても素敵な家族でした。

しかしメグミさんは、今でも昔の自分に戻らないよう努力をし続けているそうです。

親はどうしても「正義」の名のもとに自分の行動を良いことだと思いがちですが、子どもを叩いても気が晴れるわけでもなく苦しい思いから逃れられません。

子どもに手を出しそうになったら

  • 席を外す
  • 冷蔵庫を開けて中を見る
  • スマホを見る
  • 2秒深呼吸をする

なども効果がある、と信田さよ子さんは言っていました。

また、「子どもに攻撃されている」と思った時は危険なサインだそうです。専門の機関に相談するほうがよいという事でした。

子どもに向けては荻上 チキさんが、

・親が暴力をふるうのは君のせいではない
・今の世界がすべてではない

と話していました。その通りだと思います。

相談機関

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