バリバラ再放送中止の理由を考察!桜を見る会第1部の内容や感想についても

NHKEテレ23日夜放送の「バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴(うたげ)第1部」の再放送がなくなり急きょ他の番組に差し替えられたことが話題になっています。

NHKEテレで放送されているバリバラは『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』という障害者をテーマにしたバラエティ・情報番組です。NHK大阪放送局の制作で、2012年4月6日に放送を開始しました。

以前に何回か見たことがありますが、障害者の人たちの置かれている状況がよくわかる画期的な番組だと思っていました。

NHKプラスで23日の放送を見てみました。

※この放送はNHKプラスとTVerで30日午後8時29分まで見逃し配信で見ることができます。

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NHK・バリバラ再放送中止を考察

NHKのサイトには、25日に”「バリバラ」Eテレ4/26(日)午前0時からは予定を変更して新型コロナ関連の「“自粛”検討会議」をアンコール放送します”と説明されています。

再放送が中止になったのはなぜなのでしょうか。中止についてのTwitter投稿を見てみました。

番組の主張と放送内容が矛盾しているから

↓ ↓「人の容姿をちゃかした」とは麻生副総理をパロディ化したことを言っていると思われます。番組の主張と放送内容が矛盾しているので差し替えになったのは当然、というものです。

政治的圧力がかかったから

↓ ↓こちらは安倍総理や麻生副総理を揶揄していることから政治的圧力がかかったのではないか、というものです。このようなツイートもいくつかありました。

視聴者からのクレームが多かったから

↓ ↓こちらはゲストの伊藤詩織さんが出ていたことにも触れていますが、内容について視聴者からのクレームが多かったからではないかと推測しています。

他にも

・こんな時期に日本国民の一致団結を分断する反日種族放送。 当たり前だろ!!
・これはぜひ、NHKのきちんとした釈明を聞きたいですね。
・多様性主張している人の方が他人の意見聞かず、多様性認めてない
・つまらん組織やわ。堂々と放送すればいいのに。 これこそ安倍政権に忖度していると、発表しているようなもの。バカ丸出し。
・「NHKもやるなぁ」と感心して見ていたけど、やっぱりか…

など様々なツイートがありました。

実際のところはNHKに聞いてみないと分かりません。


バリバラ桜を見る会第1部の内容や感想

バリバラ桜を見る会第1部の内容

今回の番組の正式名称は「バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴(うたげ)第1部」です。

桜を見る会は、安倍総理の「桜を見る会」のパロディで、バリバラ国のアブ内閣総理大臣、アブ・ナイゾウの挨拶から始まり、

「公文書
散りゆく桜と
ともに消え」

といった俳句を読んでいました。

この回は、2019年度バリアフリーと多様性を進めた功労者たちの中から何人かを招待してトークするという内容でした。

ゲストはジャーナリストの伊藤詩織(いとうしおり)さん、在日コリアン3世の崔江以子(チェカンイジャ)さん、旧優生保護法国賠訴訟原告の夫婦、小林貴美子・寶二(こばやしきみこ・たかじ)さんの3組でした。

番組では漫才コンビ三拍子の漫才なども入れて、2019年に多様性で話題になった人たちについてトークをしていました。

話の中に出てきたのは、大阪なおみ選手、八村塁選手、ラグビー日本代表チーム、ポンジュノ映画監督、水原希子さん、れいわ新撰組の木村英子・舩後靖彦参院議員などでした。

バリバラ桜を見る会第1部のトークから抜粋

(トークは内容をまとめたものです)

「体の特徴などは相手に面と向かって言えないなぁと思うことは言っちゃいけない、という事を一人一人が意識しないといけない」(堀合悠一郎)

「するほうはそんなつもりじゃなくっても、受ける側はその言葉に心を刺される。受ける側がどういう被害を生じるのかを想像していくことが大切」(崔江以子)

「トランプ大統領のような発信力のある人が「チャイナ・バイラス(中国ウィルス)」と言う事で、偏見が広がってしまう」(伊藤詩織)

「埼玉県が保育園や幼稚園を配った時に、始め朝鮮初中級学校幼稚部を対象から外していたり、横浜中華街の店に差別的な手紙が届いたりしている」(崔江以子)

「ネットで誹謗中傷を受けSNSが炎上し日本にいられなくなるかもしれない」(三拍子の漫才の中で)

「朝の番組(NHKあさイチ)に出ているが、「なんで朝から黒人を見なくちゃいけないんだ」のようなコメントもある」(副島淳)

「(誹謗中傷してくる)相手がどんなことを考えているかを知りたくてメールを送ったが一度も返信はない」(伊藤詩織)

「テキサスオハイオ銃撃事件(2019)などのマイノリティーをねらった事件が増えている。ネットを含めたヘイトスピーチについて考えて行かなくてはいけない」(伊藤詩織)

バリバラ桜を見る会~第1部を見た感想

このバリバラという番組から学べるのは、障害者の人から見た社会のあり方で、今まで見過ごしてきたことが違う視点から見ると大きな問題だったり、何気なく発言していたことが差別だったりという事に気付かされることだと思います。

今回の番組から感じたのは、マイノリティーが発言することの難しさです。目立ってしまうことで誹謗中傷を覚悟しなくてはならないのだと思いました。

現代は多様性が認められているようになってきてはいるようですが、人々の意識が変わるのはまだまだ時間がかかるという事も感じました。

今の新型コロナウイルスの問題からも人種差別だけでなく地域差別、感染者差別などが起こっていることに心が痛みます。

SNSなどで自分の意見が言える社会は健全だと思いますが、発信により傷つく人がいないようにすることは大事だと思います。

安倍総理や副総理のパロディについては行き過ぎの感じがしました。

この番組には「第2部」があり、30日午後8時で今のところ放送予定になっています。

まとめ

「バリバラ桜を見る会~第1部」の再放送が中止になったことが話題になっていたことに驚きました。

バリバラはマイナー番組だと思っていたからです。

賛否両論あると思いますが、このような番組は他にないので、これを機会に見る人が増えるといいと思います。

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2 件のコメント

  • 行き過ぎでも何でもないですよ。世界の風刺が効いた番組に比べたら、ぜんぜん。

    同じ公共放送のBBCなんか、何十年も前から政府の風刺は当たり前です。

    • コメントありがとうございます!

      なるほどBBCも公共放送ですものね。個人的にはどうかと思いましたが世界的に見たら許容範囲なのですね!

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