レディプレイヤー1は、アーネスト・クラインが原作者ですが、彼が影響を受けた日本映画があるそうです。
その映画について調べてみました。
目次
レディプレイヤー1原作者が影響を受けた日本映画とは?
押井守の『アヴァロン』(Avalon)です。
アーネスト・クラインは自ら押井守の『アヴァロン』に影響を受けた、と公言しています。
押井守のアヴァロンについて
『アヴァロン』(Avalon)は、2001年公開の日本映画です。
監督の押井守はアニメ作品を主に作成していますが、この映画では実写に挑み、彼の劇場用の実写映画作品としては4作目に当たります。
題名の由来となっている「アヴァロン」とは、アーサー王伝説に登場する島の名前で、負傷したアーサー王がモルガン・ル・フェによって運ばれた場所とされているそうです。
ポーランドで撮影
この映画は、日本映画に分類されますが、すべてポーランド国内で撮影されています。
言語はポーランド語、出演者も総てポーランド人の役者でした。
後に日本語の吹き替え版で、主役のアッシュを財前直見さん、ビショップを大塚明夫さん、スタンナを山寺宏一さんが演じています。
ポーランド陸軍が運用する本物の銃火器や軍用車輌などを用い、エキストラとしてポーランド陸軍兵士が多数出演したそうです。
ポーランドで撮影した理由
押井は、戦闘ヘリコプター「ハインド」が借りられて、マニアとして本物に触りたかったために、ポーランド撮影を選択したのだそうです。
ポーランドでの撮影はワルシャワのほか、ヴロツアフ、クラクフで44日間実施されました。
押井は「すべての映画はアニメである」という持論を持ち、映像処理ソフトウェアである「Domino」を使ってキャラクターの顔を何回も合成して、望みの肌の質感・影・表情を作ったそうです。
この手法は新しい映像表現手法として『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟などに受け入れられました。
押井はコンピューターRPG『ウィザードリィ』に傾倒していたため、登場人物の名称ならびに職名には、すべて『ウィザードリィ』に登場した用語が用いられているそうです。
押井は2009年実写映画『ASSAULT GIRLS』や、2015年『アヴァロン』の元となった企画である『ガルム戦記』から、『ガルム・ウォーズ』を手掛けています。
あらすじ
近未来、「アヴァロン」という名のオンラインゲームが若者の間で熱狂的な支持を得ていた。
「アヴァロン」は、ゲームから抜け出せずに「未帰還者」となり廃人を生み出すこともあるため、非合法ゲームとされていた。
「アヴァロン」の凄腕プレイヤー・アッシュは、かつては最強と呼ばれた伝説のパーティ「ウィザード」の戦士だったが、今はソロプレイヤーとして「アヴァロン」に参加し続けていた。
アッシュはあるとき再会した昔のパーティーの仲間から「ウィザード」のリーダーだったマーフィーが、「未帰還者」となったことを知る。
「未帰還者」となるのは、隠れキャラクター「ゴースト」と関係があるようだ。
アッシュはプレイヤーのスタンナやビショップたちとパーティーを組み、クラスA最強の敵を倒してステージをクリア、「ゴースト」との遭遇を果たす。
まとめ
今回は、レディプレイヤー1の原作者アーネスト・クラインが影響を受けた押井守監督の日本映画『アヴァロン』についてのまとめでした。
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