オリンピック延期日程発表を「無神経」とする米記事についてまとめ!邦訳表現についても解説!

東京オリンピックの延期日程が3月30日に発表されたことについてアメリカの新聞が「無神経の極み」と批判したと話題になっています。

 

東京オリンピック延期日程発表は「無神経の極み」なのか?

USA TODAYの記事がツイッターで話題に

USA TODAYの記事はこちらです。

タイトルはこのようになっています。

Opinion: Olympic leaders misguided in setting new date for Tokyo Games

オピニオン(意見)ですから、一記者の個人的な意見だという事が分かります。そしてOlympic leaders とあるので、見当違いの発表をしたと言っているのはIOCに向けてということになります。日本政府を批判したわけではありません。

この記事は新聞社のライターの個人の意見であるという事をしっかり見極めないといけないと思います。

ツイッターの意見

日本の各新聞が個人的な意見を大きく取り上げすぎなような気がします。そしてそれを見たたくさんの人が過剰に反応してしまったようです。

みんな新型コロナウイルスのことで神経質になっているのは分かりますが、「ふ~ん、こんな風に思う人もいるんだなぁ~」くらいの気持ちでいたほうがいいのではないでしょうか。


「無神経の極み」という表現について

また、邦訳の「無神経の極み」という表現もちょっとセンセーショナルな感じがします。

tone deafは確かに「無神経」とも訳せますが、「空気が読めない」という感じでも使います。

“how utterly tone deaf it can be”を「まったく空気が読めないんだから(困ったもんだ)」のように解釈すれば、まったく違ったふうに思えますね。

その部分が含まれている文は

the International Olympic Committee has displayed how utterly tone deaf it can be.

です。この文脈で「無神経」という表現をあえて使うと、「IOCは無神経きわまりないことが露呈した」のような感じでしょうか。

まとめと感想

多くの日本の新聞が見出しに「無神経の極み」と批判という表現を使っています。

どうも「無神経の極み」という表現が独り歩きしてしまった感があるような気がします。私たちは言葉の表現を鵜呑みにしないで事実を見ていくことが必要ではないかと思いました。

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