【おちょやん】若旦那のハイキングのモデル作品は?内容や背景についても

「おちょやん」56話では、鶴亀家庭劇の公演に向けて一平が「若旦那のハイキング」という作品を書き、前座で千代と二人芝居をすることになります。

こちらでは「若旦那のハイキング」について見ていきます。

 

【おちょやん】若旦那のハイキングにモデル作品はある?

今までの作中劇にはモデル作品が多くありました。

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しかし「若旦那のハイキング」に関してははっきりとしたモデル作品が見当たりませんでした。

そもそもこの話は、岡安のみつえ(東野絢香)と福富の福助(井上拓哉)の結婚話から生まれたものです。

みつえも福助も「おちょやん」のオリジナルの登場人物なので、この二人から生まれた話もオリジナルだと思われます。

しかし、松竹新喜劇で公演された演目の中にちょっと気になる作品がありました。

それは、『舞妓はんと若旦那』という作品です。

「舞妓はんと若旦那」の内容

若旦那役を渋谷天外、藤山寛美、曽我廼家文童らも演じてきた歴史のある作品です。昭和初期には『さいなら』という名前で演じられていたようです。

2019年には若旦那・要二郎を植栗芳樹 さん、ヒロインの舞妓・清香を成瀬綾乃さん、要二郎の恋のライバルである宮大工・新吉を渋谷天笑さんが演じていました。

内容は、祇園の舞妓と薬問屋の跡取り息子が、それぞれを想い合う恋愛話とそれをとりまく祇園の人々の騒動を描いたものです。

あらすじ

祇園で活躍する舞妓の清香と薬問屋の若旦那の要二郎は相思相愛の間柄。

連日お茶屋で遊びほうける要二郎を心配した母のお甲は、番頭の伊助をお茶屋へ向かわせます。

しかし、伊助は要二郎の様子を探るどころか、酒を酌み交わし、楽しく踊り出してしまいます。

お甲は見かねて清香の心を試す為、要二郎に企てを提案します。

清香の本心はいったいどのようなものだったのでしょうか。宮大工の新吉も登場し、物語は思いがけない展開に…

 

若旦那のハイキングの内容や背景についても

ここからは、「若旦那のハイキング」について見ていきます。

「若旦那のハイキング」の内容

「若旦那のハイキング」は、商売敵のお嬢さんと許されぬ恋に落ちた若旦那が、恋人の気持ちを確かめるために心中を持ち掛け、毒入りと偽って酒を飲ませるという内容でした。

親同士のせいで結婚を反対された恋人たちの物語で、みつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)の結婚から着想を得たものでした。

一平は前座で千代(杉咲花)と舞台に立つことにします。本編は千之助に任せて、自分の力試しをしようという気持ちです。

千代は好きな人となら死んでもいいという気持ちが分かりません。

ただ、弟のヨシヲのためなら死ねる、そんな気持ちで挑みました。

舞台初日に芝居が始まり、客たちは退屈そうに静まり返っています。

一平は焦りますが、千代は迫真の演技で芝居に引き込みます。

「生まれ変わったら、今度こそ一緒になりましょな」とお嬢さん役の千代が偽の毒の酒を飲もうとしたそのとき、一平は衝動的に千代にキスしてしまいます。

この頃は警察の検閲が厳しく、男女の恋愛場面はご法度で、脚本も書き直されることがよくありました。

実際「若旦那のハイキング」も、警察の検閲で「抱き寄せる」を「手を握る」に直されていたのです。

それがキスなどとんでもないことです。芝居は警官によって即刻中止とされてしまいました。

しかし、今回は多めに見るという事で公演は続けられることになります。

ところが、突然公演は中止になります。大山のもとに、公演を続けるのならえびす座を燃やす、と脅迫電話がかかってきたからでした。

「舞妓はんと若旦那」との類似点と相違点

恋人の気持ちを確かめるために企てをする、というところが「舞妓はんと若旦那」の内容に似ています。

「舞妓はんと若旦那」では洋次郎の母のお甲が企てを提案していますが、「若旦那のハイキング」では、若旦那自らが企てを考えたところが違っていました。

「舞妓はんと若旦那」の脚本は、舘直志が書いています。

舘直志は二代目・渋谷天外のことですから「おちょやん」でいう天海一平のことです。脚本を渋谷天外が書いたのは同じです。

劇中でのキスのハプニングは全く違っていました。

まとめ

今回は「若旦那のハイキング」のモデルがあるかについて見てきました。

はっきりとしたモデルはありませんでしたが、「舞妓はんと若旦那」が似ている作品でした。

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