【おちょやん】小暮真治のモデルは誰? 千代の初恋相手の助監督と恋愛関係について

朝ドラ「おちょやん」の7週目で、千代(杉咲花)は京都に行き、女優の道を歩き始めます。

そこで初恋を経験するのでした。

相手は鶴亀撮影所の助監督の小暮真治(こぐれしんじ)です。

小暮真治にモデルはいるのでしょうか。また、千代の初恋はどうなるのでしょうか。

小暮信二のモデルについて、また千代の初恋相手の助監督との恋愛関係についても見ていきたいと思います。

 

【おちょやん】小暮真治のモデルは誰? 

「おちょやん」のお話では、千代は山村千鳥から鶴亀撮影所を紹介してもらいます。

そして助監督の小暮信治に会うのでした。

小暮真治役の若葉竜也さん ↓


引用:Wikipedia

浪花千栄子の初恋は?

一方、千代のモデルの浪花千栄子さんは、山村千鳥のモデルの村田栄子ではなく、劇場主から東亜キネマに推薦してもらいます。

東亜キネマでは香住千栄子という名前で新スターと呼ばれるまでになり、仕事も順調にもらえるようになります。

そこの撮影所長が平素から千栄子に特に目をかけてくれ、可愛がってくれていたそうです。小笹正人という人でした。

この人が初恋の相手とも考えられますが、浪花千栄子の自伝では、特にそのようなことは書かれておらずに、東亜キネマのやり方に抗議して辞表を出したエピソードがつづられているだけでした。

辞表を出した時に小笹正人所長は慰留を求めたのですが、千栄子は断ったそうです。

曲がったことが嫌いな性格のために、千栄子はそのあとに入った帝国キネマも退社して松竹と契約を結ぶことになります。

この時には新国劇の育ての親といわれる松竹の庄野元章に気に入られて新潮座に迎えられ、また、松竹と専属契約を結ぶのでした。

新潮座は大阪の一流俳優ばかりを集めた劇団で、都築文男、山口俊雄、三好英子、三益愛子、進藤英太郎らがいました。

浪花千栄子にとってとても充実した時だったようです。初恋もこの時期にあったのかもしれません。

進藤英太郎とは意気投合し、長年友人関係を続けたそうです。

渋谷天外との出会い

そしてこの頃に後に夫となる二代目渋谷天外と出会っています。この時は2年後に渋谷天外と結婚することになるとはまったく思っていなかったという事です。

二代目渋谷天外は、1928年に曾我廼家十吾らと共に「松竹家庭劇」を結成しましたが、女優が不足気味だったために松竹所属の浪花千栄子も助っ人として出演するようになったのでした。

そして1930年に結婚するのです。二人は道頓堀の芝居茶屋「岡島」(岡安のモデル)を間借りして同居生活を始めるのでした。

という事で、助監督の小暮信治のモデルとなる人物は見当たりませんでした。

小暮真治にはモデルはいなく、オリジナルのキャラクターと言えるでしょう。

しかしその後の展開で、モデルと思われる人物が出てきました。


小暮真治のモデルは杉本良吉

16週で小暮真治が再登場します。

しかも高城百合子(井川遥)と一緒に千代と一平のもとを訪ねてきました。

二人はなんと結婚していたのでした。二人の芝居は思想や言論を取り締まる秘密警察に目をつけられ、特高(特別高等警察)に追われる身となっていました。

そして二人はソ連に亡命するつもりだと言います。

このエピソードは、実際にソ連に亡命した岡田嘉子と杉本良吉の実話をもとにしていると考えられます。

とすると、高城百合子のモデルが岡田嘉子で、小暮真治のモデルは杉本良吉ということになります。

杉本良吉とは?

杉本 良吉(すぎもと りょうきち)は本名を吉田好正といい、1907年に東京で生まれました。

早稲田大学を中退し、プロレタリア演劇の演出をしていました。

演出した舞台の女優・岡田嘉子と激しい恋におちます。二人は共に結婚相手がいました。

日中戦争が起こると、共産党員だった杉本は、召集されれば思想犯であるため刑務所に送られるであろう事を恐れ、ソ連への亡命を決意。

当時の共産党員にとって、国際共産主義の本拠「コミンテルン」のあるソビエト・モスクワは「理想の地」だったようです。

メイエルホリドが指導する最先端の演劇運動は左翼演劇人のあこがれでした。二人は演劇の勉強もできると思いソ連を目指したと考えられます。

岡田嘉子と樺太国境を超えてソ連に越境しましたが、岡田嘉子と引き離されてスパイ容疑で銃殺刑に処せられました。

 

千代の初恋相手の助監督と恋愛関係について

ここからはお話の中での千代と小暮真治の恋愛関係について見ていきます。

第7週で仮の恋人役

小暮真治は、いつか監督をしたいと願っている鶴亀撮影所の助監督でした。

撮影所の大部屋女優となった千代をなにかと助けてくれます。

他の女優たちから嫌がらせを受け落ち込む千代に、演技で見返すよう励まします。

そんな時、率先して嫌がらせをしていた遠山弥生を千代が助ける出来事が起こります。

そのお返しに出番を譲ってもらった千代ですが、恋の経験がないため恋する女優を演じられずに役を下ろされてしまうのでした。

千代は女給仲間の真理に、誰かと恋人の真似をするといいとアドバイスされ、小暮にその役を頼みます。

二人は仮の恋人として活動写真を見に行くことになりますが、小暮の仕事が長引いたため、活動写真は行かずに洋食屋で食事をします。

小暮は千代と話すとホッとして元気になれる、と言い、芝居だと思った千代に本心だと打ち明けるのでした。

千代は次第に小暮に惹かれていきます。

しかし小暮は本当は高城百合子のことを好きだったのでした。

そのことを千代に話す小暮。千代は恋の苦しさを知ります。

とうことで、この時二人の関係は発展せずに終わりますが、千代はこの失恋の経験を芝居に活かすのでした。

第8週でプロポーズ

第8週でも千代と小暮の恋愛話があります。

7週から3年の月日が流れています。

千代は中堅女優として活躍しています。

ある時父テルヲが撮影所にやってきて暴れたり、千代の通帳を持ち出したりします。

また家族で暮らしたいと思っていた千代は、女優で有名になろうと思っていましたが、父のせいでやる気がなくなっていました。

そんな時、小暮も監督になることができずに仕事に見切りをつけて実家に帰ろうとしていました。

小暮は千代に「一緒に東京に来てくれないか」とプロポーズします。

千代のことを好きになっていたのでした。

ところがそんな時に3年ぶりに一平が現れるのです。千代は一平と話していったんはやめる決意をした芝居を続けようと思うのでした。

小暮に「やっぱり役者を続けたい」と、千代はプロポーズを断ります。

小暮は「(千代が)女優を続けるような気がしていた」とあきらめ、お酒が弱いのにたくさんビールを飲んで、カフェーキネマのビール売り大会で千代を優勝させるのでした。


まとめ

今回は、撮影所の助監督の小暮真治のモデルについて、また千代の初恋相手の助監督との恋愛関係について見てきました。

小暮信二はオリジナルキャラクターで、モデルとなる人物はいないことが分かりました。

小暮信二を演じている若葉竜也さんについてはこちらに書いています ↓

【おちょやん】千代の初恋相手・小暮真治役は若葉竜也!経歴や助監督の役どころについても

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