漫画『サマータイムレンダ』はジャンプ+で連載され全13巻コミックが発行されています。
1億3000万PVを記録し、和歌山を舞台にしたSFサスペンスが幅広い世代の人たちに受け入れられました。
今回はシデの正体を解説します。300年生き続けている理由や演じる小西克行さんについてもみていきます。
田中靖規先生が『サマータイムレンダ』を描き始めたきっかけは、なんと小西さんにあるそうですよ。
シデについての考察は、ネタバレを多く含みますので、ご注意くださいませ。
目次
サマータイムレンダでシデの正体を解説!
引用:田中靖規『サマータイムレンダ』集英社
シデの正体は日都神社の宮司である雁切真砂人(かりきり まさひと)です。
雁切は物語の序盤で、潮の葬儀の取り仕切りなどで登場していたのに、まさか敵だったなんて意外ですね。
そんなシデの正体についてまとめてみました。
シデとは?
サマータイムレンダを一気読みしたのでシデを描きました。 pic.twitter.com/nyvhdM6SsO
— ikuyoan/コミケ100 土曜-西ふ22a (@ikuyoan) August 18, 2021
シデは、江戸時代にハイネとともに生きていた、初代菱形医院の院長である菱形紙垂彦(ひしがた しでひこ)のことです。
シデはハイネの家族としてずっと生きてきました。
二人で暮らし、影を産み、時には食卓も囲んで食事をして生きてきたのかと思います。
ハイネの記憶の中では、二人が大人の姿で浜辺を歩いたものもあったので、恋人として接していた時もあったのでしょう。
シデの正体は雁切真砂人
雁切真砂人は、シデであり街の人達と友好的に暮らしてきました。
洋食屋小舟が10周年を迎えたら、お祝いの品を持っていきますし、葬儀や祭りも取り仕切ります。
極めて円滑なコミニケーション能力を持った人です。
それと同時に、ゲーム好きであり、東京にも行ったことがあるほどで島の世界以外にも興味があると言っても良さそうです。
喋り出すと話が止まらず、相手の相槌などを待たないで自分の興味があることを永遠と喋り続け、南方ひずるは真砂人を嫌っていました。
オリジナルは菱形紙垂彦
サマータイムレンダ、菱形紙垂彦のビジュアルがとても好みなんですけど…(顔でてない)ううううすっきこういうのかきたい…むちゃくちゃテンソンあがる
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— う (@nyanode) October 14, 2019
菱形紙垂彦は、人格を産まれた子供の肉体に入れ替えて、ずっと生きてきました。
その系図が巻の裏表紙に描かれていて、紙垂彦から始まり真砂人まで7代も続いています。
二代目以降は、形式上妻を娶りましたがそれは全員影で、産まれた子供は皆ハイネの子でした。
#サマータイムレンダ 18話
シデとの対峙
正体に驚きこそ少ないが、何気ない日常会話の段階から漂う異様な緊張感と、急降下する展開が圧巻の一話!!
仇を前にした慎平の躊躇は人を人たらしめる良心や逡巡であり、其れを美徳と思う…けれど…
強制的に幕を開ける後悔のラストループ、最大級の絶望が襲う!! pic.twitter.com/Lvv4yKBas9— Boo!💙💛 (@boo_hit) August 11, 2022
300年生き続けている理由も
ハイネと紙垂彦は夫婦で、ハイネが子供を産むとその子は紙垂彦の記憶を持ち見かけも紙垂彦に瓜二つになって行ったそうです。
真砂人は、影のようにコピーされた人間ではなく、ハイネから産まれた影と人間のハーフだったのです。
そのため、他の影のように平面の影を傷つけてもダメージを負いません。
ハイネ(ヒルコ)とシデ
シデとハイネは、親子であり夫婦でありとても仲睦まじい関係でした。
二人は一緒にいることが多く、お互いを気にかけている様子がいつも伺えます。
しかし、終盤にかけてシデがヒルコを、武器を出してくれる便利マシーンのように扱っている場面が出てきます。
今まで物腰を低くしヒルコに従うようなふりをして、うまく利用してきたんですね。
300年生き続けている理由
先述しましたが、ヒルコとシデは交配を繰り返し子供を産むと、その子がまたシデとなって日都神社の宮司になることを繰り返していました。
過去には、特に巌は根津の幼馴染であった時もあり、根津のことを「銀坊」と呼んでいました。
慎平の味方の根津はシデとは幼馴染で、ハイネはひずると友達だったんですね。
二人は、友達であったからこそハイネとシデの暴走を止めようとしていたのかもしれません。
「サマータイムレンダ」第18話#サマレン
シデ彦は現人神となったハイネと交わり出産させた。
産まれた子が自分そっくりなのを見て自分の人格や記憶をコピーさせ若返りを繰り返した。
つまり300年間肉体を取り替えて生き続けた。
この写真だと雁切が産んだみたいだがこれはコピーした直後ってこと? pic.twitter.com/1ogtpaqSbG— ちびあやや (@Rila_ayaya) August 12, 2022
シデの能力
シデにはコピー能力などはありませんが、骸の鎧と呼ばれる、野良の影の成れの果てを集めた変幻自在の鎧をまとい戦います。
鎧の腕は伸縮性があり、自由自在に伸ばすことができ、目が4つあるのは巌と真砂人が視覚を共有することができるようにするためです。
この鎧は実物がなくても動けて、空っぽの鎧を自分の意識を伝達させ動かすことができるようです。
そのため、日都神社に慎平が潜入した時はあらかじめ影を鎧に変えておき、替え玉を作っておきました。
ウシオが真砂人の替え玉を倒して気を取られている間に、真砂人はウシオの後ろから本体の平面を刺してしまいました。
真砂人が影の気配を発することがないからこそ、ウシオの本体を刺し殺すことができたのです。
また鎧には「ヤマビコ」という力があり、鎧がうけた力を相手にそのまま返すというカウンター能力もあります。
与えたダメージを返されてしまうので、ウシオは苦戦を強いられました。
シデは2人いた
シデは不測の事態のために、肉体を保存していたそうでです。
しかし、空襲の影響でスペアは燃やされてしまい、巌と真砂人の二つの体だけが残ったそうです。
先述しましたが、シデの鎧には4つ目があり、常世で真砂人が戦うのを現世から巌が操っていたようです。
潮は、骸の鎧を全て破壊するためにハッキング弾を作り、シデに撃ち込むように計画を立てます。
しかし、ずっと影の感覚で戦ってきたシデは戦いなれていて、弾を撃ち込む隙が作れません。
果たして慎平達はシデを倒すことができるのでしょうか…。
シデ役は小西克行
EDのシデのモザイクが変わる演出が神がかってる #サマータイムレンダ pic.twitter.com/90GVgy50g7
— ふぇんりる (@fenrir_sunnys) August 11, 2022
アニメ『サマータイムレンダ』の悪役シデであり雁切真砂人と呼ばれる宮司は、和歌山出身の小西克行さんが演じています。
引用:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1587091313
田中さんは『サマータイムレンダ』を描き始めたきっかけは、小西さんに「和歌山の漫画を描いて欲しい」と言われたからだと仰っています。
そんな小西克行さんのシデ役ですが、放送後に邪悪さあふれる演技との反響がありました。
花江夏樹“慎平”との対峙で見せた、小西克幸の邪悪さあふれる演技にゾクッ<サマータイムレンダ> https://t.co/lO7heYgO8e #サマータイムレンダ #花江夏樹 #小西克幸 #Disney #Disney PICKUP #Disney スター #レビュー #声優
— うつぼちゃん (@utubo48) August 12, 2022
『鬼滅の刃』の宇髄天元役とはまた違った小西さんの演技に目が離せないですね。
小西克行のプロフィール
小西さんは1973年、和歌山県和歌山市生まれです。
身長180cm、体重70kgで、血液型はB型です。
小学校の高学年から高校3年までサッカーに明け暮れる生活だったそうです。
小西克行の経歴
学生時代はサッカーに明け暮れて、アニメはほとんど見たことがなかったそうですが、高校を卒業するときに普通の会社員になりたくないことから、友人や姉にも相談して声優養成所に行くことにしました。
和歌山から上京し、勝田声優学院に11期生として入学し、その後別の養成所を経て賢プロダクションに所属。
デビュー後はテレビアニメ『勇者王ガオガイガー』にレギュラー出演し、『魔法戦士リウイ』で主役デビューを果たしました。
2015年には第9回声優アワード助演男優賞を受賞しています。
代表作は『アサシン クリード』『テイルズ オブ シンフォニア』『軍鶏-Shamo-』『金色のコルダ』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』など。
まとめ
影の黒幕であるシデについてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
屈託ない笑顔の裏で、全てを無に返そうとしていたなんて、序盤の優しそうな真砂人からは想像できなかったですね。
長く生きすぎたせいで、欲求に忠実になってしまった様は哀れだなと感じました。
ゲームのやりすぎで、日常や家族を大切にできなくなった人の末路みたいでしたね。
ゲームオタクが絶大な力を手にしてしまって、しかも世界を崩壊してしまおうとしているのを、慎平達は止めることができるのでしょうか。
ぜひアニメやコミックでチェックしてみてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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