サマータイムレンダの意味や面白さを考察!つまらないという意見や伏線の回収についても

サマータイムレンダは「少年ジャンプ+」で連載された、一億3000万PVを記録した人気作です。

ファンからはアニメ化を切望されていましたが、2022年4月からアニメ放送開始が開始されました。

アニメの制作は、映画ポケットモンスターなどの制作も手がけるオー・エム・エルが担当しています。

シリーズ構成は、大ヒットアニメ『進撃の巨人』の脚本を担当されている瀬戸浩司さんです。

そんなサマータイムレンダの意味や、面白さなどを解説していきます。つまらない、という意見についても検証していきます。

さらに伏線とその回収についてもまとめていますのでご覧くださいね。

 

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サマータイムレンダの意味は?

サマータイムレンダという題名の中には、三つの意味が隠されています。

一つ目はサマーなので「夏」、タイムは「時間」レンダはパソコンのプログラムに使われる「レンダリング」です。

この三つの言葉が、漫画サマータイムレンダの物語の大筋をあらわしています。

タイトル「サマータイムレンダ」の意味

先述しましたが、サマータイムレンダの題名には「夏」「時間」「レンダリング」という言葉が含まれています。

「サマータイム」という言葉なら、誰でも馴染みのある言葉ですが、「レンダ」については知らない方も多いのではないでしょうか。

「レンダ」という言葉は、英語でrender。そのままの言葉だと「与える」「人やものを奉仕する」という意味があります。

そして、コンピューター用語の「renderingレンダリング」とは、データを元に画像や映像を作成するという意味です。

そこからも「レンダリング」という言葉が使われたようです。

作中では、影と呼ばれる生き物たちが人の情報を読み取って、同一人物を作り和歌山の日都ヶ島の住人を乗っ取ろうとします。

影は人を殺し、その人の記憶を共有し完全にコピーすることができます。

また、人だけでなくネイルガンや時計、服なども複製を作ることができます。

どのように名付けられたのか

作中では、主人公の網代慎平は7月22日から24日までの二日間を、何度もタイムリープします。

コンピューターがCGを描写する「レンダリング」のように、慎平が何度も繰り返し夏の時間を見ているという意味でタイトルをつけたそうです。

 


サマータイムレンダの面白さを考察

 

サマータイムレンダの魅力といえば、やはりホラー要素とページを捲るまで次に何が起こるかわからないハラハラさせる展開だと感じます。

漫画の独特の間と、個性豊かなキャラクター、影の描写がアニメでどのように描かれるか楽しみですね。

サマータイムレンダの面白いところ

サマータイムレンダの舞台は、和歌山の日都ヶ島と呼ばれる架空の島で展開されます。

作者の田中靖規さんは、和歌山県出身だそうで和歌山の島や港などを直接取材していて、島の風景がとても美しく描かれています。

また、和歌山特有の方言がとても魅力的です。

大阪弁や九州弁ともまた少し違う方言で、「なっちゃる」や潮が使う「あっぽけ!」などが頭に残ります。

作者の出身地である和歌山が生き生きと描かれているからこそ、ホラー展開に緊迫感が生まれ楽しめます。

キャラクターの魅力

主人公の網代慎平は、シンプルな出立ちですが、タイムリープ能力のある左目が青くなっています。

また、物事を客観的に捉える「俯瞰」という作業を習慣化しているので、急な展開でも頭が回ります。

そんな慎平と相反して、ウシオはハーフで透き通るような透明感があり、流れる金髪が美しいです。

外見とは裏腹に性格はさっぱりしていて、元気があり手がすぐに出やすく、和歌山弁の明るさで鬱々とした展開でもちょうど良い息抜きになります。

慎平とウシオの周りのキャラクターも個性的です。

ミステリアスな美人のひずるは、髪を結ぶと影を倒すことができる竜之介に変わり、金槌や銃を使って果敢に影に立ち向かいます。

また、褐色美人でファンの多い澪の影は、包丁一本でそのずば抜けた身体能力で人を殺していきます。

 

警察官の癖に、昼間からスマホでグラビアをみる凸村や、慎平や澪を大事に思っている窓(そう)や、澪の親友朱鷺子など魅力的なキャラクターが出てきます。

そして、敵である影の母親的存在のハイネの過去や、影達の複雑な心境についても注目していきたいところです。

ストーリー展開

サマータイムレンダのストーリー展開は、慎平が東京から島に戻ってきた7月22日から24日までの間で展開されます。

24日に日都ヶ島の住人が影の集団に襲われてしまうのを食い止めるため、慎平と潮は影と戦います。

慎平は、2回目のリープで自分がタイムリープしていることに気付き、3回目のタイムリープで死んだはずの潮と出会います。

4回目のタイムリープで、南方ひずると根津を仲間にし一緒に影を倒すために協力します。

そこで、3回目にタイムリープした時の記憶をそのまま持っている潮と再会した慎平。

潮は影であるにも関わらず、影の親玉ハイネの指示に従わず、戦闘能力もコピー能力もあることを知りました。

慎平の親友である窓(そう)にも潮の記憶を見せ、三人で旧病棟に潜入し再びハイネと4本足の影と対峙します。

しかし、慎平は負けてしまい、さらに5回目のタイムリープを行い根津と竜之介とともに万全の体制でコバマートにむかいます。

ところが、4回目のタイムリープの結果とは違い、南雲竜之介はハイネに負けてしまいます。

ハイネ達もまたタイムリープをしている慎平を追っていることに気付きました。

果たして、影と慎平達の戦いはどうなってしまうのでしょうか。

伏線とその回収

サマータイムレンダでは、多くの伏線が貼られています。

ここでは、タイムリープが始まる前である一度目の世界であった伏線とその回収をまとめてみました。

  • 澪のパンツの色→澪が影にいつコピーされるか知る手がかりになった
  • 電柱の前でスマホに録音を吹き込むひずる→別人格の竜之介に報告するために録音をしていた
  • お葬式でのフラッシュ→写真を撮るような場面でも無いのに不自然に光ったフラッシュは影が人間をコピーする光だった。
  • 澪が、「最近知っている人でも、知らない人のように見える」と言っていた→実は島の住人の中では影と入れ替わって生活している人もいた
  • 慎平が島を出るときに潮が慎平の作ったカレーが食べたいと言っていたが、食べることができなかった→4回目のタイムリープで潮は慎平のカレーを食べにきた

このように、慎平がタイムリープする以前にも沢山の伏線が張られていました。

話が進むごとに、あのシーンの意味はこれだったのかと納得できる事実が出てくるので、是非アニメでチェックしてみてくださいね。

 

 

つまらないという意見についても

サマータイムレンダは、昔の少年漫画のようなベタなノリからはじまします。

うたた寝をしていて起き上がった慎平の顔が、ひずるの胸に突っ込んだり、澪が慎平に向かって自転車で突っ込みパンツが見えるというエピソードから始まるのです。

このような状況は、実際に生活していると起こらないことなのでいささかげんなりしてしまう人もいるかもしれません。

しかもこのベタなシーンは慎平がタイムリープすることで、読者は何度も繰り返し目にしなくてはいけなくなります。

また、影の描写や影であるミオが人を殺すシーンなどは生々しいものがあるので、人によってはあまり見たくないという人もいるかもしれないです。

つまらないという意見

サマータイムレンダがつまらないという意見としては、2回目のタイムリープ以降物語の進み具合が急にゆっくり何なることが一つ挙げられます。

慎平が初めてのリープで戸惑い、同じ状況で必死に考えをめぐらせているのはわかりますが、読者からすると同じシーンの繰り返しで読むのを止めてしまう人もいるかもしれません。

しかし、3巻目のリープ以降物語が急展開していきますので、諦めずに単行本2巻まで読めば物語に引き込まれることは間違い無いです。

また、作者が大のゲーム好きだそうで、その影響を受けているせいか、設定がどこか似ているような気がするという意見もありました。

確かに影のビジュアルや戦闘シーンや、旧病棟に潜入や学校での戦闘などは、ホラーゲームではありがちな展開ですよね。

現在は、数多くのお話が世に出回っているので、既存のゲームや漫画に設定が似てくるのは仕方ないことでしょう。

似たような展開を粗探しするのではなく、作者田中靖規さんが膨大に撮影した写真をもとにした和歌山の風景の繊細さも注目してほしいところです。

また、物語が難しくて1度読んだだけでは理解できないという意見もあります。

けれどもそれは裏を返せば、何度も読み直して新しい発見ができるお話でもあるということです。

アニメでは、2クルー続けて放送し最終回まで楽しむことができるので、ぜひ何度も繰り返し見返してはいかがでしょうか。


まとめ

サマータイムレンダの意味や面白さについて、簡単にまとめてみましたがいかがだったでしょうか。

透き通るような和歌山の景色と、影の不気味さがアニメでどのように描かれるか楽しみですね。

慎平がタイムリープを繰り返すうちに、影の謎や伏線が回収されていくので是非アニメでチェックしてみてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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