朝ドラ「エール」8週目で、裕一(窪田正孝)は早稲田大学応援部の団員から、慶応の「若き血」に勝つ曲をと作曲依頼を受け、応援歌「紺碧の空」の作曲に取り掛かります。でも全く書けずにいました。
⾳(⼆階堂ふみ)は、家族に相談しようと豊橋の実家へと帰ります。
そこで、姉の吟(松井玲奈)の婚約者・鏑木智彦(かぶらぎともひこ・奥野瑛太)から、裕一の作曲のヒントをもらうのでした。
目次
【エール】裕一が紺碧の空を作曲できた理由や経緯は?
早稲田大学応援部の団長・田中 隆(三浦貴大)には強い応援歌でどうしても早稲田の野球部を勝たせたい理由がありました。
以前バッテリーを組んでいた親友、清水誠二が自分のせいでケガをして野球をやめてしまったという過去があったのです。その親友が、早慶戦で早稲田が勝つのを励みにしているというのです。
その理由を聞いた裕一は、自分が小学校の運動会で転んだ時に、ハーモニカの応援で勇気づけられたことを思い出します。
「僕は、自分ばかり見て周りに人がいることを忘れてました」と言って、誰かを応援するための曲=応援歌(エール)の作曲に取り掛かるのでした。
応援団長・田中 隆、熱い男を演じるのは三浦貴大さんです。
突然古山家に押しかけてきた謎の集団。
彼らは一体…!?#朝ドラエール#窪田正孝#三浦貴大#一ノ瀬ワタル#菅原健 pic.twitter.com/FmBMg2IlGK— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) May 15, 2020
応援歌「紺碧の空」
古山裕一のモデル、古関裕而が作曲した「紺碧の空」です。いまだに早慶戦で歌い継がれています。
慶応「若き血」早稲田「紺碧の空」誕生秘話については東スポさんの記事にあります。
2つの応援歌が生まれたいきさつがよく分かります。
始めに慶応の「若き血」ができ、それで連敗から連勝へと大きな変化があり、早稲田もそれに対抗する応援歌を、と作られたのが「紺碧の空」でした。
この歌を早慶戦で歌って早稲田が勝利することができたのです。歌の力とはすごいものですね。
鏑木智彦(奥野瑛太)の言葉について
音の姉・吟の婚約者、鏑木智彦(かぶらぎともひこ)は陸軍の軍人です。
鏑木は、音から裕一のことを聞き、「軍人が命を懸けて戦えるのは誰かのためだからです。祖国の両親・友人・戦友のために戦うのです」と言います。そして「裕一さんはどうですか?」と聞きます。
そのことを聞いた音は、ひらめきます。裕一も誰かのため、という目的があれば応援歌を作れるのではないかと。
そのことがヒントになり、音は応援団の団長、⽥中隆(三浦貴⼤)に裕一を説得するように頼みます。
吟の婚約者、鏑木智彦
鏑⽊智彦は、⽣真⾯⽬な⻘年軍⼈です。鏑⽊智彦を演じるのは、奥野瑛太さんです。映画「アルキメデスの対戦」でも海軍中尉の役をやっていましたね。軍人姿の凛々しい役柄がはまり役のようですが、最初の出演作は「SR サイタマノラッパー」(2009年)という、ラッパーを夢見る軟弱な青年役でした。さすが役者さん、どんな役柄でもどんとこい!ですね。
鏑⽊智彦は吟が東京に出てきて5人目のお見合い相手でしたが、気が合って順調に交際を重ね、ちょうど音が裕一のことを相談しに豊橋に行った時に、吟と婚約の報告に来ていたのでした。
鏑木の叔父はコロンブスレコードのディレクター廿日市で、その縁もあって音はコロンブスレコードに裕一を売り込みに行ったのです。
音の姉・吟は長女という事もあり、自分が結婚して家を守らなければ、という強い気持ちがあります。それで何度もお見合いをしてようやく自分に合った人を見つけたのです。
吟は家を守る、音は夫の裕一の才能を世間に認めさせる、鏑木は国のために命を懸けて戦う、それぞれが自分の役割を持ってしっかり行動しています。裕一も自分のことばかりでなく周りのことを考えて行動してほしいですね。
なんとも歯がゆいところですが、音の機転もあり、やっと自分が人から応援されてここまで来れたことに気付くようです。本当に音や家族、恩師、友人の応援があったからこそですね。この人たちがいなかったら裕一の才能は埋もれていたのではないでしょうか。
まとめ
今回は、裕一が長いスランプから脱出し、売れっ子作曲家になるきっかけとなった応援歌「紺碧の空」にまつわるエピソードのまとめでした。
何度も挫折しそうになる裕一を励まし続けた音の力はすごいですね!
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