映画『聲の形』が、31日の金曜ロードショーで放送されますね。
こちらでは、『聲の形』の登場人物の髪型がそれぞれのキャラクターを表す手掛かりになると思うので見ていきたいと思います。
目次
【聲の形】登場人物の髪型を考察!
映画『聲の形』は、2016年公開の京都アニメーション制作の映画で、監督は山田尚子さんです。
原作は大今良時さんによる漫画で、主人公の石田将也と先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子を中心に、人と人との繋がりやディスコミュニケーションを通して、主人公の石田将也や周りの人が成長し変化していく姿を描いています。
石田将也の髪型
小学生の石田将也
高校生の将也
主人公の石田将也の家は母が床屋を経営しています。
ツンツンの将也の髪は、母が切っていると思われます。
将也の髪は全編を通して変化しません。
それは、将也には小学校から高校に至るまで、環境には大きな変化がありましたが、将也の性格的なものはずっと同じだという事を表していると思います。
西宮結絃の髪型
西宮結絃(にしみやゆづる)は、硝子の妹ですが、男のような外見で聴覚障害を持つ姉を守る役回りをしています。
髪の毛もショートで、将也や永束はしばらく男子だと思っていました。
硝子の母が、硝子の髪を無理矢理ベリーショートに変えようとしたことに反発して、自ら断髪したそうです。
結絃及び結絃の髪型はSNSでも人気でした。
硝子も可愛いけど西宮結絃の髪型がドストライク#聾の形 pic.twitter.com/WKJf9OA5rv
— 一匹狼/翔 (@d13aura) September 2, 2018
ID非公開さん2020/2/1513:34:28
聲の形のゆづるの髪型ってなんて言うんですか?あの中性的な髪型、すごく憧れます!!
(引用:yahoo知恵袋より)
ちなみにこの髪型は「耳かけショート」というらしいです。
植野直花の髪型
植野直花(うえの なおか)は単刀直入にものを言うキャラで、硝子が転校してきたのが仲間が壊れた原因だとしての硝子のことを嫌っています。
小学生の頃から将也のことを好きだったが、将也がいじめにあっていた時は疎遠にしていました。
将也が硝子の身代わりで意識不明の重体になった時には毎日病院に行き世話をしましたが、一方硝子には暴行を働き怪我をさせました。
髪型はずっとストレートの黒髪です。
佐原みよこの髪型
小学生の時
高校生になって再会した時
佐原みよこは、将也が携帯を買ってもらった時に、硝子に「誰かメール交換したい人はいる?」と聞いて、名前が挙がった友人です。
将也は本当は自分の名前を言ってほしかったのですが、硝子が佐原と言ったことでちょっとがっかりしています。
佐原みよこは小学生の時、手話を覚えようとして植野直花に「ポイント稼ぎ」と言われています。
硝子と仲良くすることで女子から疎まれて小学6年の後半不登校になっていました。
高校生になった佐原みよこを探すため、将也と硝子は佐原みよこの通っている高校の駅まで電車で行きます。すると偶然佐原と駅のエスカレーターで会うのでした。
久しぶりに会った佐原は背が伸びて、髪型は以前よりもショートになっています。
何人かで遊園地に行った時に、ジェットコースターでたまたま将也は佐原の隣に乗り、佐原の思いを聞く場面があります。
「小学生の頃はさ、怖くて乗れなかったんだ。弱虫だったからね」
「でも、少し見かたを変えてみた。怖いかどうかは、乗ってから決めることにしたの」
「やっぱまだ怖いけどね」
ジェットコースターの話をしていますが、これはそのまま佐原の生き方の変化を表していると思います。
永束友宏の髪型
永束 友宏(ながつか ともひろ)は東地高校のクラスメイトで、自転車を取られそうになったところを将也に助けられてから友達として付き合うようになりました。
将也を最初から親友と呼び、しつこいところがあるので他に友人はいないようですが、高校でも孤立していた将也が仲間を取り戻すきっかけとなる人物です。
モコモコ頭で小太りのキャラクター。結絃にうんこ頭と言われたことも。
意識不明から回復して文化祭に来た将也をトイレで見つけて喜ぶ場面。将也が生き返るように願掛けをしてひげを伸ばしていました。(画像参照)
石田将也の母の髪型
将也の母、石田美也子(いしだ みやこ)は床屋をいとなんでいます。そのせいか髪型もお母さん風ではなくどことなくイケイケ風。
映画では、植野直花の髪を切ったり、最後のほうでは硝子の母の髪を切っている場面もありました。
漫画では硝子の髪を切ったエピソードもあり、散髪後硝子の母が、クラスメートのクソガキに舐められないように、と無理矢理ベリーショートの髪型に変えようとしたのですが、硝子の妹の結絃が自らの髪をベリーショートにしたことでやめになったそうです。
硝子のポニーテールなど変化の意味
西宮硝子の髪型
小学6年の西宮硝子
高校生の硝子
将也に告白した時
花火の時 この後途中で帰った硝子は、マンションのベランダから飛び降りようとして、たまたまカメラを取りに来た将也に助けられます。
将也の学校の文化祭に将也と行った時
西宮硝子は、先天性聴覚障害を持つ少女です。
小学校6年生の時に将也のクラスに転校してきました。
小学校での硝子は、クラスに溶け込もうと努力するのですが結局うまくいかきませんでした。
コミュニケーションがうまく取れずに将也のいじめの対象となってしまいます。
幼い頃からコミュニケーションでの失敗経験を繰り返したため、他人と意見をぶつけあうことが苦手で、周囲と摩擦が起こったときには愛想笑いでごまかしていました。
高校生になって将也と再会してからは、自分から級友と交流しようとするなど変化が見られます。
西宮硝子の髪型の変化
西宮硝子は高校生になって髪が伸びて大人っぽくなっています。
しかし印象的なのは、高校生になって将也と再会してから、耳を出したスタイルが多くなっているところです。
以前は補聴器が隠れるように耳が髪で隠れるスタイルをしていたと思われますが、将也に告白をすると決めたときは、初めてポニーテールにして耳を完全に出しています。
告白するという事は、ある意味自分をさらけ出すことですから、硝子の気持ちに沿った髪型になっているのだと思われます。
橋の上で将也に思い切って「好、き」と言うのですが、将也には「つ、き」に聞こえて、「ちょうど空に見えている月のことだと思い、「月がきれいだね」と返してしまいます。
硝子は自分の気持ちが伝わらなかったことにがっかりして走っていってしまいます。
しかしこの硝子の髪型の変化は将也も気づいていました。
学校で川井が髪型を変えたことをみんなが話していた時にわざわざ近寄ってこんな風に聞くのです。
「あの、川井さん、髪型なんで変えたの?」
「特別な理由なんてないんだけどね、女の子ってそういうもんなんだよ」
「そっか」
この場面から将也が、硝子の髪型の変化や硝子の言った言葉を自分がきちんと理解できなかったことを気にしていたと分かります。
川井みきの髪型
小学6年の川井みき
高校で級友の真柴を意識してメガネと三つ編みをやめた姿
文化祭で将也に未完成の千羽鶴を渡したとき
川井みきは、小・中・高と学級委員長を務めて真面目な優等生です。
利己的・保身主義的なところがあり、自分の立場が悪くなりそうになると、誰かを悪者にして、自分は悪くないと主張します。
硝子には直接的ないじめはしていませんでしたが、陰では植野と一緒に悪口を言っていました。
高校でも将也と同じクラスになりますが将也が小学校の時にいじめっ子だったことをクラスで大声で話して、将也がクラスから浮いてしまう原因になっています。
川井みきの髪型の変化
川井みきはずっと三つ編みでメガネ姿でしたが、高校で級友の真柴を意識したときにそれをやめ、髪をたらしてコンタクトレンズにしています。
真柴や級友からその姿が可愛いとほめられてうれしそうにしていました。
将也が意識不明で入院していた時に、千羽鶴を折ることを呼び掛けたものの千羽集まらなかったことを話して渡したときは、以前のメガネ三つ編みに戻っていました。
自分の提案が、クラスメイトに受け入れられなかったことで、挫折を味わったことが髪型にも現れていると思います。
まとめ
今回は『聲の形』に出てきたキャラクターの髪型について見てきました。
それぞれのキャラクターの性格や気持ちの変化が髪型にも表れていて興味深いですね。
この作品は細かいところまでしっかりと作りこまれた素晴らしい作品だと思いました。
外国でも30か国で配給され、多くの国で話題になったそうですよ。
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