ドキュランド「ママと暮らしたい」のムヒの話とは?パレスチナ・ガザ地区の状況についても

ドキュランド「ママと暮らしたい」では、イスラエルで入院生活を送る7歳の男の子ムヒのドキュメンタリーを取り上げていました。

2017年のイスラエルとドイツの作品です。

命をつなぐため両手両足の切断手術を受け、病院内で祖父と暮らす愛くるしいムヒの様子に胸がつまる思いで番組を見ました。

ドキュランド「ママと暮らしたい」のムヒの話とは?

ムヒが入院するようになったきっかけ

ムヒの名前はムハンマドですが、みんなからムヒと呼ばれています。

生まれたのはパレスチナ・ガザ地区ですが、生後すぐに免疫不全で緊急搬送され、命を救うため両手両足の切断手術を受け、イスラエルの病院に入りました。

搬送には人道平和活動家ブマの助けがあって実現しました。

体調が不安定なため、生きるためには一生病院のそばで暮らさないといけないそうです。

ガザ地区では、イスラエルによる封鎖政策のため電気も薬もないため十分な医療を受けることができません。

そのためムヒはイスラエルの病院に入りましたが、政治の状況によっては強制退去させられるかもしれず、そうなったら命の保証はありません。

ムヒの入院生活の様子

番組では4歳の時からのムヒの様子を追っていました。

両手両足の無い状態で走り回るムヒが映し出されます。とても活発な男の子だという事が分かります。

誕生日には病院内で誕生日パーティーが催され、子どもの入院患者や病院のスタッフに囲まれてケーキのろうそくを吹き消す様子が流れていました。

ムヒには祖父のアブが付き添っていますが、ムヒは祖父に「なんで僕はこんな体なの?」「ガザに行きたい」など率直に疑問を投げかけます。

ムヒの母ヒバはガザ地区に住んでいますが、48時間のイスラエル訪問を許可されムヒに会いに行きます。ガザからイスラエルに行くには3つの検問所を通らねばならず、大変なことです。

2年ぶりの再会でしたが、ムヒがヒバのことを母親だと分かって喜んだので、ヒバはうれしくて泣いていました。

その後ムヒのガザでの医療記録が破棄されたため、ヒバはもうムヒに会いに行くことができなくなったそうです。離れ離れの生活がずっと続くのですね。可哀想です。

※ガザ地区についてはこちらのHPが参考になります。特定非営利活動法人(認定NPO法人)CCP JAPAN

パレスチナ・ガザ地区の状況

祖父のアブはガザ地区の様子をテレビで見ていますが、ムヒが「(テレビに映っているのは)ガザなの?」と聞くと「いいや、シリアだ」とうそをつきます。

ムヒにガザの悲惨な様子を知らせたくないのです。

この番組を撮影していたころはイスラエルによるガザ地区の攻撃が繰り返されていました。

停戦状態にある今でもハマス(イスラム主義を掲げる対イスラエル強硬派グループ。現在のガザの支配団体)とイスラエル軍の攻防戦は時々起こるし、2019年11月にはイスラエル軍による誤爆があり、民家が爆撃され子ども5人を含む一家9人が死亡するという事件がありました。

アブの息子が学校でけがをしたと連絡が入ります。

ガザでは手術できないので、なんとかムヒのいるイスラエルの病院で手術をしますが、手術後医者はすぐにいなくなり、息子もガザに戻されてしまいます。

適切な手当てを受けられなかった息子は結局死んでしまいました。

ムヒも治療のひとつが原因で具合が悪くなったため、「アラブ人だからきちんと治療してくれないのではないか」という会話も出てきました。

しかし病院でのムヒの様子は明るく、差別を受けている様子は見られません。

その後のムヒ

ムヒは院内学級を卒業し、アラブ・ユダヤ学校の1年生となりました。病院から学校に通うのです。

毎日義足と義肢を付けて通っています。

アラブ・ユダヤ学校というのは、「お互いのことを知らなければユダヤとアラブの対立は解消されない」という思いを持った保護者たちが声をあげ、約20年前に設立されたそうです。

普通の学校はユダヤ人だけか、アラブ人だけというようにユダヤ人とアラブ人は分かれて教育を受けるのですが、アラブ・ユダヤ学校は、両方の生徒がいて、イスラエルの公用語・ヘブライ語と、アラブ人の使う言語、アラビア語の二つを同時に教えているという事でした。

ユダヤ人とアラブ人が一緒に学ぶことを快く思わない過激派から、落書きや放火などの攻撃を受けることもありますが、このような学校は増えているそうです。

イスラエル国内6か所に増え、2019年4月の時点で7か所目での開校準備が進められている、という事です。

※こちらの記事を参考にさせていただきました。 NHK NEWS WEB ユダヤ人とアラブ人 仲良くできないのか

子どものうちにこのような教育を受け、相手のことを知れば事情が変わってくるかもしれない、とちょっと明るい気分になりました。

パレスチナの病気の子どもたちを助ける闘いをしているブマのような活動家もそうですが、困難な状況の中でもできることをしようと頑張っている人たちがたくさんいます。

パレスチナ問題は複雑で深刻ですが、いつか解決できる日が来ることを願います。

イスラエルに暮らす少女とパレスチナの少年との「手紙」による交流を描いた物語
↓ こちらも参考になります。

まとめ

今回は、ドキュランド「ママと暮らしたい」に出てきた7歳の男の子、ムヒについて、また、パレスチナの現状についてのまとめでした。

ドキュランド関連記事はこちらです。

ドキュランド「ママと暮らしたい」は、NHKオンデマンドで見ることができます ↓

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