サマータイムレンダの作者は田中靖規!こだわりや連載に至る経緯についても

和歌山県の孤島を舞台にした漫画『サマータイムレンダ』は2022年4月にアニメ化が決定しました。

作者である田中靖規さんは、和歌山県出身でいつか地元を舞台として漫画を描きたいと考えていたそうです。

そして、田中さんが小学生の時に遠足に行った友ヶ島(作中では日都ヶ島)を舞台にした『サマータイムレンダ』は少年ジャンプ+で連載されました。

生き生きとした快活な和歌山弁を話すキャラクター達と、美しい風景にホラー要素満載の展開は話題を呼び、1億3000万PVを記録しました。

そんな大人気漫画『サマータイムレンダ』のこだわりや、連載に至る経緯について解説していきます。

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サマータイムレンダの作者は田中靖規!

 

田中靖規さんは、顔出しなどはされておらず自分のことをヘルメットを被った人間として自画像を描かれています。

サマータイムレンダの後書きでは、このヘルメットから作中で出てくる「影」に扮して、真っ黒なお化けのような姿で作品について語ったりしています。

プライベートでは大のゲーム好きだそうで、『サマータイムレンダ』を一人で制作しながら、ゲームも並行してプレイしているそうです。

その影響か、影のデザインもホラーゲームの化け物のようなビジュアルで、変身の際にはモザイクが入るなどゲームキャラのようなエフェクトがかかります。

田中靖規のプロフィール

田中靖規
引用:田中靖規-コミックナタリー https://natalie.mu/comic/artist/4489

作者の田中靖規さんは、1982年11月17日和歌山県で生まれ育ちました。

顔出しなどはされてないですが、男性で2022年現在では39歳になるそうです。

また、サマータイムレンダの巻末などで娘の歯磨きの話をしたり、奥様が撮影された写真などを紹介しているのでご家族がいらっしゃるようです。

特に娘さんは、作中に出てくる早川しおりという子供の絵日記を50円で書いてくれたというエピソードがあります。

先述しましたが、大のゲーム好きでゲーム実況や聞きながら漫画を描き、ゲームに集中したいがために髪を切る手間を省いたりもします。

仕事で忙しく東京ゲームショーに行けなかった時はとても悔やんだそうです。

餃子の皮をごく最近まで包めなかったらしいですが、少し不器用な面もあるかもしれないですね。

田中靖規の経歴

田中靖規さんは、2002年に第39回天下一漫画賞佳作を受賞し、2003年に受賞作品『獏』で少年ジャンプからデビューしました。

2007年には、『瞳のカトブレパス』を連載し、2009年には『鍵人ーカギジンー』も連載しています。

また、田中さんは荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険Part7 スティール・ボール・ラン』のアシスタントを勤めています。

そこで、背景の描き方などを丁寧に指導してもらったおかげで、一人で連載漫画を全部描きあげることができるほどに上達したそうです。


こだわりや連載に至る経緯についても

『サマータイムレンダ』は、田中さんが新人の時に『ジャメヴ』という「自分のコピーが出てくる」という読み切り作品をもとに作られました。

さらに、地元和歌山と大好きなホラー要素も加わりサマータイムレンダは完成しました。

影のイメージはもともと、クトゥルフ神話の化け物から影響を受けているので、どろどろとした生々しいものだったそうです。

しかし、デジタル的な要素を取り入れることで、最先端でグロテスクな印象を抑えた今の影のビジュアルが出来上がりました。

背景も含めて一人で描いている

サマータイムレンダは、その細かい風景や迫力のある戦闘シーンが話題が上がりますが、実はアシスタントを使わず全部一人で描いているそうです。

田中さんは、アニメの原画は鉛筆で描かれているし、漫画でも鉛筆の書き味を残せるはずだと考えました。

まずトレース台にコマ割りの用紙を重ね、その上に人物を下書きします。

そして、できた下書きの上にさらに別の紙を置いてトレース台で写し鉛筆で清書します。

また、さらに背景が細かい場合は別の紙に、背景を下書きし清書しておきます。

そして、人物の清書と背景の清書をパソコンに取り込み、クリップスタジオというソフトで二つの紙を合成させます。

背景や効果線などは全てデジタルで描き、撮ってきた写真をフォトショップで加工したりなど、デジタル作画を積極的に導入されています。

しかし、この作画方法だと少なくともコピー用紙を4枚使用し、紙をたくさん消費する上に、消しかすがたくさんでてしまいます。

絵を描くときは、手が鉛筆の描き後に擦れて真っ黒になってしまうそうです。

それでも田中さんは、鉛筆の書き味が残るこの方法を気に入っているそうです。

『サマータイムレンダ』の鉛筆の優しい線と、鮮やかな背景はデジタルの力を使って制作されていたんですね。

連載に至る経緯

実は田中さんは、サマータイムレンダを連載する前に『ガイストクラッシャー』というアニメのコミカライズを担当されていたそうです。

その時に、和歌山県出身で『鬼滅の刃』の宇髄天元役で有名な小西克幸さんとお話しされる機会がありました。

二人で同郷の話で盛り上がっていた時に「和歌山県を舞台にした漫画を描いて欲しい」と小西さんは言ったそうです。

それをきっかけに、田中さんは地元和歌山県を舞台にした『サマータイムレンダ』の構成を考え始めました。

現在は、メインヒロインの潮が和歌山県観光大使に任命されるほど、和歌山を代表する漫画として注目を集めています。

https://twitter.com/summertime_PR/status/1501830215722356736?s=20&t=jjGyHCVAWQe7Oj4lPSj5ug

また、日都ヶ島のモデルである友ヶ島を舞台にしたリアル脱出ゲームが開催される予定でしたが、コロナの影響で中止になってしまったそうです。

アニメで話題になって、また開催されるといいですね…。

まとめ

『サマータイムレンダ』の作者田中靖規さんの絵のこだわりや、物語ができるまでの経緯についてまとめましたがいかがだったでしょうか。

少年ジャンプという花形雑誌でデビューされて、アシスタントなどの下積みを経験されて、独自の絵画法を編み出されたんですね。

また、地元和歌山の取材に何度も訪れ、時には友人や家族の手を借りながら描かれた『サマータイムレンダ』は地元愛や家族愛を深く描いています。

アニメでは、和歌山の風景が美しく描かれ、キャラクター達が生き生き動く姿が目に浮かび、期待が高まります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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