【エール】浜辺の歌とは?歌詞の意味や音の音楽教室での練習曲についても

朝ドラ「エール」で、音は音楽教室を始めました。

喫茶バンブーの奥さん・恵(仲里依紗)の協力もあり、5人の生徒が集まります。

そこで歌われていた「浜辺の歌」が懐かしく、調べてみました。

 

【エール】浜辺の歌とは?

「あし~た浜辺を~ さまよえば~」で始まる浜辺の歌ですが、林古渓(はやしこけい)作詞、成田為三(なりたためぞう)作曲の歌です。

「日本の歌百選」にも選ばれています。

浜辺の歌を歌う音の生徒たち↓


歌詞の意味や音の音楽教室での練習曲についても

「浜辺の歌」の歌詞

あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も

ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 偲ばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星の影も

歌の意味

解釈によって違ってきますが、2番の「昔の人」をかつての恋人、と解釈すると、かつての恋人を懐かしむ歌、と考えられます。

現代語訳を載せているHPがありましたので、引用させていただきます。

1番
朝 浜辺をあてもなく歩いていると
あの頃のことがが なつかしく思い出される
風の音よ 雲の様子よ あの頃と同じ
浜辺に寄せる波も 貝の色も ・・・・・

2番
夕暮れ 浜辺を歩いていると
あなたのことが 懐かしく恋しい
浜辺に寄せる波よ 返す波よ 何もかもがあなたのことを想い出させる
月の色も 星の光も 懐かしくあなたのことを・・・

3番
急に突風が吹いて波を吹きあげ
私の着物の赤いすそはびっしゃりとぬれてしまった
大病を患った私は 今はもうよくなったけれど あの子は今はいない
浜辺の小さな砂 私の小さなあの子は元気でいるのかしら 会いたい・・・

引用:高知学芸塾HP http://wwwb.pikara.ne.jp/cosmoon/hamabenouta.html

 

謎の3番について

この歌はもともと詩が先にあり、「はまべ」という題名で4番まであったようですが、『音楽』に発表された時には3番になっていました。

実は3番は、もともとあった3番の前半と4番の後半の歌詞がつけられたもののようです。びっくり!

林古渓が知らないうちにこのようなことになっていて、林は「意味がとおらん」と憤っていたようです。当然ですね。

当時は版権などもしっかりしていなかったようで、このまま楽譜が出版されてしまったそうです。

3番は現在は歌われないことが多いようですが、歌詞はこのようになっています。

はやちたちまち 波を吹き
赤裳(あかも)のすそぞ ぬれもせじ
やみし我は すでにいえて
浜辺の真砂 まなごいま

引用:www.mahoroba.ne.jp

確かに前半と後半が繋がらない気がしますね…

作曲した成田為三は山田耕筰の弟子

作曲は成田為三ですが、「音楽」の編集者に相談された山田耕筰が、自分のところに住み込みで弟子入りしていた成田を紹介したそうです。

この曲は当時流行りだったウィンナ・ワルツのリズムを使っています。

1918年(大正7年)にセノオ楽譜出版社によって『浜辺の歌』と改題されて出版されました。

山田耕筰が推薦し、表紙に竹久夢二の絵を起用したことから、大正ロマンの風潮に乗り大きな話題を呼びました。

成田はこの曲で一躍有名となったそうです。

1941年(昭和16年)に李香蘭(山口淑子)が歌い、コロムビア・レコードから発売されました。

第二次大戦後、音楽教科書に載り、いまだに掲載され続けているようです。誰でも知っているのは教科書に載っていて、学校で歌ったことがあるからですね。

ちなみに、作詞をした林古渓が3番の歌詞が歌われることを好まなかったので、教科書に掲載されているのは2番までとなっているようです。

音楽教室での練習曲

「浜辺の歌」の他に音が教室で教える予定の歌は以下です。

・かたつむり
・春が来た
・夏は来ぬ
・冬景色
・朧月夜
・ペチカ
・早春賦

残念ながら、お話の中でこれらの歌は聞けずに、戦争が激しくなり生徒が誰もいなくなってしまいました。

しかし、音(二階堂ふみ)は、音楽挺身隊に入って慰問活動をするようです。歌声がまた聴けますね!

 

浜辺の歌音楽館

1988年に北秋田郡にある成田為三の生家跡に「浜辺の歌音楽館」が作られました。


引用:浜辺の歌音楽館HP

成田の『はまべ』自筆譜が展示されているそうです。


まとめ

今回は、音の音楽教室で最初に歌われた曲「浜辺の歌」についてのまとめでした。

「浜辺の歌」がウインナ・ワルツのリズムだったと初めて知りました。テンポの良い素敵な曲ですね。

恵の素敵な募集チラシについてはこちら↓

喫茶バンブーの店主・恵(仲里依紗)の描いた募集チラシがプロ!エールの音楽教室で

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