ドキュランド・拒食症を生きる写真家レネとは?セルフポートレートについても

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ドキュランド「セルフポートレート・拒食症を生きる」を見ました。

写真家のレネの壮絶な生きざまに圧倒されました。

拒食症を生きる写真家レネとは?また彼女のセルフポートレートなどを中心に番組を振り返ってみたいと思います。

ドキュランド・拒食症を生きる写真家レネとは?

レネはノルウェーのコルブというところで生まれ育ちます。家は農場を経営していました。

10歳で拒食症に

撮影当時28歳のレネは、10歳の時に拒食症になり、入退院を繰り返して生きてきました。

子どもの頃は時間の過ぎるのが早すぎると思えて、時間を止めたいと思っていたそうです。

いつまでも子供でいたかったのです。

10歳の頃に大人になるのを恐れて食事を摂らなくなくなります。

それからずっと拒食症と付き合いながら生きてきました。

 


セルフポートレートについて

レネがセルフポートレートを撮るようになるまでと、写真家として認められ短い生涯を終えるまでについて見ていきます。

写真家になる

写真を取り始めたのは、写真を撮ることで時間を止められると思ったからです。

たくさんの人のポートレートを撮りました。レネのスタイルは、人の顔の近くにカメラを構えて取ります。

不思議なことにレネのカメラの前では人々は恥ずかしがることなく自分をさらけ出せるようでした。

ギリシャのレスボス島で難民の人々としばらく暮らして写真を撮ることもしていました。

レネの撮ったシリアの難民の子どもの写真 ↓

そしてギリシャのヒネス島の廃墟に行き、セルフポートレートを撮り始めました。その場所に人物が必要だと思ったそうです。

友人がノルウェーの有名な写真家モルテン・クログウェルにレネの写真を送って才能を認められました。

2017年にノルディック・ライト国際写真際に作品を出展し、多くの人の目に触れるようになります。

レネが表現しているのは失った年月への悲しみでした。

骨と皮だけの自らの姿を晒しだしたレネ ↓

生きがいを持つ

レネは写真家としての生きがいを持ち、写真の世界でやることがたくさんあるからまだ死ねない、と思うようになりました。

買ってもらった白いドレスを見て、「もし結婚するとしたらこのドレスを着るわ、ギリシャの男性と出会うかもしれないし」と冗談まで言うようになりました。

すべてがうまくいくかのように思った矢先にアクシデントがレネを襲います。

事故に会い首を損傷

北欧で一番大きな写真美術館がレネの作品に興味を持ち、打ち合わせでストックホルムに向かう途中で交通事故にあったのです。

レネは首の骨を痛めてしまいました。

後遺症で首が固く動かなくなり、レネは写真を撮ることができなくなり、無気力になっていきます。

今まで一度も死のうと思わなかったのに、雪の上に薄い洋服で横たわり、死のうとするのでした。

その時は祖父に連絡を取り何とか助かりましたが、無気力状態は続きます。

長い入院生活が続きます。

心不全で亡くなる

徐々に回復して、生きようという気持ちになってきたのですが、結局心不全で亡くなりました。

拒食症のレネの体は弱っていて長生きできる体力がなかったのです。

一度は病気を手放そうとしたレネ。それはできなくなってしまいましたが、レネの残した写真は永遠に残ります。

時を止めたいと言っていたけれど、レネの姿や作品ははずっと人の心に訴えるでしょう。私たちの後の世代にまでずっと。

拒食症について

拒食症は思春期痩せ症ともいわれ、摂食障害の一つです。過食症と拒食症を繰り返すケースもあります。

日本内分泌学会のHPが詳しいです ↓

http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=59

拒食症は、ヨーロッパの若い女性の死因の3番目に当たります。

日本での拒食症は1980年ごろから注目されるようになったそうです。患者数は増え続けています。

拒食症の経緯

大人になりたくないことから食べなくなる場合や、他人から太っていると言われたり、痩せたいという願望から食べなくなるなど様々なケースがあります。

食べないでいると一時的な多幸感を感じたり、活動的になったりすることもあるようですが、結局は様々な症状が出て、入退院を繰り返し、普通の生活ができなくなることが多いそうです。

痩せ始めると、自分の意志で体重をコントロールできることに満足しますが、そのうちに食べることができなくなってしまいます。

拒食症は心の病と言われています。ともすれば食べることを優先してしまいがちですが、そうではなく、食べない、という気持ちをわかろうとすることが必要だそうです。

レネは言っていました。「押し付けるのではなく、寄り添ってほしかった。10歳の私に食べ物の愛し方を教えてほしかった」と。

SNSでの#拒食症

最近では自らの拒食症をSNSなどに投稿し、公にする人も増えてきました。

勇気を出して人とつながろうとしている人が多いように思います。

自らの写真を投稿する人も ↓

痩せているのにもっとガリガリになりたい、というツイート ↓

克服に向けて頑張っている姿も ↓

体重が増えると食べたくない気持ちに襲われる…でも気持ちを切り替えて食べたと報告 ↓

「ほっといて欲しい、わかって欲しい」拒食症の誰もがこの相反する気持ちを持っていて苦しんでいるのでしょう ↓


まとめ

ドキュランド「セルフポートレート・拒食症を生きる」のレネについて、また拒食症について見てきました。

この病気は本人も周りも辛いと思います。

一人で抱え込まないことが一番大事なのではないでしょうか。

★ドキュランド「セルフポートレート・拒食症を生きる」は、一定期間「NHKオンデマンド」で見ることができましたが、今は配信されていません。

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NHKオンデマンドを31日間無料で見られる方法は?

2 件のコメント

  • 摂食障害23年自力で克服中、、、過食嘔吐23年
    コロナをきっかけに1年過食嘔吐無しで継続中 食べると太る恐怖から解放されたいと願って食べ過ぎた時は辛いけど ちょうどコロナで感染も怖いし きっかけをつくって1年頑張って継続しています きっかけはなんでもいいのでとにかく自分の力で治していきたい 痩せる事に自信を持つ事より摂食障害に勝つ自信をつけたい 

    • のんさん

      1年も過食嘔吐無しとはすごいですね!
      「自分の力で治していきたい」「摂食障害に勝つ自信をつけたい」
      その気持ちがあれば、きっと継続できますね。
      前に向けて本当に良かった。23年間の頑張りが素晴らしいです。

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