エール37話に出てきた徳川家の遺訓とは?家訓のある家庭は3割との調査も!

 

朝ドラ「エール」37話では、裕一が早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の作曲に取り掛かりますが、まったく書けません。

喫茶バンブーの店主梶取保(野間口徹)が助言しても、(二階堂ふみ)がコロンブスレコードのディレクター廿日市(古田新太)の言っていた評価を伝えても、自分の音楽を書くことにこだわる裕一は聞く耳を持ちません。

音が喫茶バンブーでその話をすると、オーナーの梶取恵(仲里依紗)が音に見せたのが徳川家の御遺訓でした。

エール37話に出てきた徳川家の家訓とは?

徳川家とは徳川家康を始祖とする一家で、江戸幕府の征夷大将軍を世襲した徳川宗家のことです。

徳川家の遺訓は、家康の遺訓または東照公御遺訓(とうしょうこうごいくん)とも呼ばれ、徳川家康が書いたものです。

徳川家康の考えがよくわかる家訓で、このような考えで一生を過ごしたので長期にわたる幕府運営ができたのでしょう。この家訓は今でも多く言い伝えられ、生活するうえでの礎にする人もいるようです。

遺訓(いくん)とは父祖の残した教えのことで、故人亡き後家訓(かくん)が遺訓と呼ばれるようになります。家訓とは、公家や武家、後には商家でも、その家を守り立て存続させていくために、子孫の戒めとしてその家の当主が書き残して与えたものです。今では社訓などもありますね。

徳川家の遺訓

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。

 この意味は、おおよそ次のようなものです。

 人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
 不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
 心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
 がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
 勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
 自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
 足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。

(引用:http://www.edu-konan.jp/ishibe-jh/ikiruhint/tokugawa.html)

改めて見てみると、コロナ禍で生活する今の私たちに響く言葉が多くありますね。

 
徳川家康は遺訓の他にも名言を残していて、そちらについては、こちらのサイトが分かりやすいです。

なぜ喫茶バンブーに徳川家の遺訓があるのか

喫茶バンブーの店主梶取恵(仲里依紗)は謎の過去を持つ女性なので、詳しいいきさつは分かりませんが、人生経験が豊富なので、いろんなことを乗り越えるためにこの遺訓を参考にしていたのかもしれません。

喫茶バンブーの恵(仲里依紗)がこの顔 ↓ ↓をしたときは、あとでびっくりするような秘密が暴露されることが多いので要注意!

(c)NHK


家訓のある家庭は3割との調査も

教育事業を中心とするベネッセの2010年の調査によると、家訓のある家庭は3割程度とのことです。

以下のようなものが家訓になっているそうです。

●自分がされて嫌なことは他人にしない
●うそをつかない
●あいさつはきちんとする
●他人の悪口を言わない
●人の振り見て我が振り直せ
●働かざる者食うべからず
●継続は力なり
●人には優しく、自分には厳しく
●自分の権利を主張するなら、まずは義務を果たす
●質素倹約
●質実剛健
●食べ物を粗末にしない
●お年寄りやご先祖を敬う
●常に他者への感謝を忘れない
●何事も中途半端にせず、最後までやり遂げる

引用:ベネッセ

家訓を定めている家庭は、育った家庭で家訓があったケースが9割近くあったそうです。

また、家訓という言葉を用いないだけで、家庭内の決まり事や社会でのマナーを子どもに言い聞かせている親は多いようです。

家訓という表記したものがあると子どもも分かりやすいし親も伝えやすいのかもしれないと思いました。

まとめ

今回はエール37話に出てきた徳川家の遺訓についてまとめてみました。音はこの遺訓を活かして裕一に接することができるのでしょうか。

37話の終わりには小山田耕三を演じる志村けんさんの姿も。セリフはありませんでしたが、交響曲を持ってきた裕一に何というのか次回が気になりますね。

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