朝ドラ「エール」では、いよいよ裕一が「栄冠は君に輝く」を作曲する話に入ります。
裕一は、戦争中ビルマの慰問活動で一緒だった記者の大倉憲三(片桐仁)から、全国高等学校野球選手権大会の曲づくりを依頼されます。
大倉憲三のモデルとされる野呂信次郎について調べてみました。
目次
【エール】記者・大倉憲三のモデルは?
大倉憲三のモデルは、朝日新聞社の野呂信次郎(のろしんじろう)だといわれています。
古関裕而氏の自伝に、「栄冠は君に輝く」の依頼が朝日新聞学芸部の野呂信次郎からだったことが書かれています。
野呂信次郎と古関は戦時中からの知り合いでした。
「エール」の大倉憲三役の片桐仁さんについてはこちらに書いています ↓
>>【エール】従軍記者・大倉憲三役の俳優は?片桐仁の経歴や家族についても
野呂信次郎の経歴や古関裕而との関係も
野呂信次郎は1909年に静岡県で生まれました。音楽評論家として知られています。
青山学院神学部を卒業後、朝日新聞社に入社します。音楽関係を主に担当し、記事の執筆のほか合唱コンクールの運営や審査に携わりました。
のちに武蔵野音楽大学でも教鞭を取ります。妻は東京芸術大学名誉教授・ピアノ奏者の野呂愛子さんです。
野呂信次郎の「名曲物語」
野呂信次郎さんは「名曲物語」という本を書いているのですが、それが面白い、と評判です。
@funapee クララは名ピアニストでもありブラームスの良き理解者と聞いています。野呂信次郎の「名曲物語」という本、ご存知ですか?各作曲家の代表作のエピソードを綴ったものですが、40年ほど前に購入して今も所持してます。なかなかおもしろいですよ。
— y-hotta(桑名市) (@JR2ENQ) November 28, 2010
『名曲物語』 野呂信次郎著(現代教養文庫)。以前、古本でゲット。作曲家50人以上/楽曲120曲以上を紹介した本。と書くと辞典チックだけど、「物語」を名乗るだけあって、読んでて面白い。1969年の古い名著です。Amazonでも1円からたくさん出てる。クラシックソムリエ受験生にも。
— あきぼん (@akira_viola) June 5, 2012
【名曲物語 (現代教養文庫 671)/野呂 信次郎】ビバルディからビショップまで作曲家と曲のお話でお腹いっぱい。音楽の話の「超特盛」。紹介されているすべての曲を聞いてみたくなった。 http://t.co/nPBoCeg4aW #bookmeter
— naoto (@naoto718) August 17, 2014
古関裕而との関係
古関裕而は、インパール作戦の特別報道班員としてビルマに派遣しましたが、その時に朝日新聞社から野呂信次郎が同行しています。
「エール」の中でも、片桐仁さん演じる大倉憲三が、ビルマで裕一と一緒にいて、藤堂先生が近くの舞台にいることを裕一に知らせていましたね。
野呂信次郎は古関裕而を知っていたこともあり、後に朝日新聞が全国中等学校野球大会の歌を新しく作ろうとしたときに、古関に曲を依頼したものと思われます。
朝ドラ『エール』第96話では、大倉(#片桐仁)が裕一(#窪田正孝)に作曲の依頼でやってくる#エール https://t.co/1yU6bc28R7 pic.twitter.com/Uq4IZfgSnu
— リアルサウンド映画部 (@realsound_m) October 23, 2020
「栄冠は君に輝く」について
全国高等学校野球選手権大会は、1915年に全国中等学校優勝野球大会として始まりました。
朝日新聞社と日本高等学校野球連盟(高野連)が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で毎年8月に主催しています。
甲子園球場はは高校野球の聖地として高校球児たちの憧れの舞台となっています。
【栄冠は君に輝く】朝日新聞学芸部の野呂信次郎は作曲を若手の作曲家、古関裕而に依頼した。古関は復興もままならない大阪を終戦後初めて訪れ、甲子園の無人のグランドに立った。繰り広げられる熱戦を想像しているうちに、大会の歌のメロディが脳裏に湧いた。(古関裕而自伝より)
— 東京文化会館音楽資料室 (@tbkmlibrary) August 4, 2018
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